京都ゴルフ倶楽部 (京都府)
70年の星霜に磨かれた伝統と格式を誇る老舗コース
個性の異なる2コースが響きあうように存在を語る
上賀茂コースは、北区上賀茂本山に位置し、最も京都らしい雰囲気を醸すゴルフ場。戦後の復興期に設立され、戦後最初の新設ゴルフ場としても知られている(1948年(昭和23年)7月に6ホール、10月に9ホール、翌年3月に18ホールが完成した)。老松や数々の樹木が庭園風のコースを優しく包み込み、落ち着いたレイアウトが心を和ませる。京都の四季が感じられるラウンドは心象風景に残るものだ。コースはフラットそのもので、ホール間の高低差は最大10メートル。蟻が池などでセパレートされ戦略性と景観美がゴルファーを魅了する。距離は短めだが、砲台グリーンや池、クリークが良く効いていてプレーに飽きを感じさせない。
ハロルド・シェフィールド氏を先頭に進められ、赤星四郎氏の設計。日本の庭園文化をこよなく愛し、自然との融合の中にゴルフの楽しさを融和させた作品は評価が高い。
クラブライフは伝統の中に新しい風も歓迎するおおらかさに癒される。クラブハウスも伝統を感じさせ居心地(おもてなしの心)の良さが実感できる。そういったことからも昨今は、女性やジュニアゴルファーに優しいコースとしても人気が高まっている。
上賀茂コース
上賀茂コース
上賀茂コース クラブハウス
舟山コースは、京都市が一望できる北区西賀茂船山の高台に位置し、アップダウンがある変化にとんだレイアウト。1962年(昭和37年)に今の形として完成となった。名匠と謳われる上田 治氏が、「気取らず」、「飾らず」、「楽しくプレー」をコンセプトに設計したコースだ。距離は短めだが、あらゆる層が楽しめる戦略ルートが設けられ、さすがの上田マジックが感じられる繊細さと品の良さに包まれたテクニカルなホール構成は、多くのゴルファーに愛される所以だ。
舟山コース
コースの雰囲気は静と動が交互に訪れる設計の妙に溢れ、クラブハウスを始め、コースのあちらこちらに半世紀を悠に過ぎた歴史を感じさせてくれる。展望台にいるような錯覚にさせてくれるレストランからの夜景は土産をもらったような気分。2014年3月より、老舗「祇園 青冥」が入店、本格的な中華料理も楽しめるようになった。その他のメニューも豊富でクラブライフの楽しみが添えられた。ホームグランドにしたいというゴルファーも多く、上賀茂コースとの連携で入会希望者が多い。
コースデータ
- コース規模=上賀茂コース(18H・5818Y・P69)、ベント2グリーン。
全組乗用カートによるセルフプレー。ジュニアの父母との同伴プレー可。
舟山コース(18H・4807Y・P66)、高麗1グリーン。
全組乗用カートによるセルフプレー。ジュニアプレーも相談可。 - アクセス=上賀茂コース:名神高速道路・京都南ICより14km。
京都地下鉄烏丸線・北大路駅からタクシーで約1000円。クラブバスは運行無し。
舟山コース:名神高速道路・京都南IC又は京都東ICから約40分。京都市内から20分。
京都地下鉄烏丸線・北大路駅、阪急京都線・烏丸駅、京阪本線・出町駅からタクシー利用が便利。 - 系列コース=日野ゴルフ倶楽部、美奈木ゴルフ倶楽部、茅ヶ崎ゴルフ倶楽部