ステーキハウス文琳 オーナー
寺内 孝司さん
Takashi Terauchi
今回のゲストはステーキハウス文琳オーナー 寺内孝司さんです。同店は京都・伏見の奥座敷、大亀谷の閑静な住宅街に佇む一軒家のレストランで、厳選和牛のステーキと四季折々の素材を盛り込んだフレンチを楽しめる店とあってご常連客はもちろん、広く京都府内からお客様が来店されておられるそうです。産地を限定せず、確かな目利きでその時々で一番良いお肉を仕入れ、お客様に提供されているとのことでそれが人気の秘訣と言えそうです。ご趣味のゴルフでも人とのつながりを大事にされながら楽しんでおられるようで、その穏やかな語り口からは仕事でもゴルフでも真面目に取り組んでおられるご様子が垣間見られました。
取材日:2020年3月4日/場所:ステーキハウス文琳
ステーキハウス文琳について
文琳さんは閑静な住宅街にある隠れ家的なステーキハウスという趣がありますが、オープンされて何年になりますか?
寺内 35年になります。ここはもともと父が持っていた畑があった場所で、私が譲り受けてこの店をオープンさせました。
お店のこだわりなどがございましたらお聞かせください。
寺内 私どもではどちらか一か所の産地にはこだわらず、宮崎、熊本、鹿児島などからその時々で一番おいしい、A5ランクのお肉を仕入れるようにしております。一か所に限定してしまうとタイミングによっては、いいお肉を仕入れることができない場合も出てきますのでお客様により良いサービスをご提供するためにはそのあたりには気を配っております。
オーナーさんの目利きの良さが必要になりますね。
寺内 そうですね。加えてお肉屋さんとの信頼関係も重要になってきます。さらに兄が農家をしておりますもので、自家栽培で収穫した旬の野菜をふんだんに用いたフレンチをお楽しみいただけるということも当店のアピールポイントになるかもしれません。
それは安心感がありますね。ディナーだけでなく、ランチもされておられるのですか?
寺内 はい。ステーキのコースはもちろん、お魚料理やアラカルトメニュー、文琳の味をお気軽にお楽しみいただけるランチコースもご用意しております。
店内も落ち着いた雰囲気ですね。
寺内 ありがとうございます。当店は靴を脱いでお上がりいただく日本家屋で、静かにゆったりとお寛ぎいただけると思います。さらに、カウンターではお客様の目の前の鉄板でお肉を焼いて提供するというスタイルで、できたての味をご賞味いただいています。もちろん食べやすく一口大に切り分けてお箸で召し上がっていただいていますので、お年を召した方でも食べやすいのではないでしょうか。
落ち着いた雰囲気でゆっくりとお食事をいただけるのでご常連客も多いのではないですか?
寺内 こういった場所ですのでオープン当初は結構大変でしたが(笑)、おかげさまで35年続けさせていただいております。
上段)エントランス・店内 下段)ステーキ・ランチコースイメージ
ゴルフライフについて
それではここからは寺内さんのゴルフライフについてお伺いします。ゴルフを始められたのはいつ頃でしたか?
寺内 この店を始めて6年くらいたった時ですから、32~33歳の頃でした。親戚にゴルフをする者がいてやってみないかと誘われたのがきっかけです。
初ラウンドの思い出はおありですか?
寺内 初ラウンドは京都国際ゴルフ倶楽部でした。スコアはたしか130くらいだったと思いますが、とてもしんどかったという印象ですね(笑)。ただ、その中でも1打か2打はうまく当たってその感覚がとても心地よかったことを覚えています。
しんどかったけれど楽しさも感じられたということですね。現在はどのくらいのペースでラウンドされていますか?
寺内 週一回のペースです。
どちらのコースへ行かれることが多いですか?
寺内 メンバーコースである朝日野カントリー倶楽部が一番多いですね。他にも日清都カントリークラブや宇治田原カントリー倶楽部のメンバーになっていますが、ゴルフ場の休場日とお店の休業日が重なったりといった理由もあって、最近はあまり行けていません。始めた当初は九州へ毎年ゴルフ旅行にも行っていました。青島ゴルフ倶楽部やフェニックスカントリークラブへも行きました。でも、私などのようなものが行くと委縮してしまいますね(笑)。コースに圧倒されるような感じでした。異次元空間と言いますか、おいそれとは門をくぐってはいけないというような独特の緊張感がありました(笑)。
海外のゴルフ場へも行かれたことがありますか?
寺内 なかなか行く機会がありませんね。でも一度家族旅行で行ったハワイ島でゴルフをしたことがあります。その時はアメリカの方だったと思いますが、二人で回ってとても楽しかったですよ。
お知り合いの方ですか?
寺内 初対面の方です(笑)。向こうも一人で来られていて私も一人でした。言葉はわからなかったのですが・・・(笑)。私がOBを打った時にその方がボールを一生懸命探してくれたんです。ボールをとても大事にされているのだなあと感じました。
今はどのような方々と行かれることが多いのでしょうか?
寺内 お店のお客様とか以前からの友人と行くことが多いですね。あとは小泉会というコンペ大会には年4~5回参加しています。
それはどのような集まりですか?
寺内 家族の手術を担当してくださった元・京都医療センター副院長の小泉欣也先生を囲む会です。様々な職業の方がおられてとても楽しいですよ。小泉先生は関西ゴルフ連盟の理事も務められています。
寺内さんが優勝された第25回小泉会ゴルフコンペ (2019年1月18日城陽カントリー倶楽部にて)
メンバーコースの月例などにも参加されておられるのでしょうか?
寺内 朝日野CCの月例には出たりでなかったりといった感じです。土日は仕事がありますので毎回は出られませんが・・・。
月例などの競技会のおもしろさはどういったところにあるとお考えですか?
寺内 競技会ですから緊張感がありますよね。普段以上に自分のショットやパットに集中しますし、そんな中でいいショットが出て「ナイスショット!」と言っていただいたりしたらとてもうれしいです。自分に勝たなければいけないという気分にしてもらえます(笑)。でも一方で仲間とワイワイ楽しみたいという気持ちもあって、今はどちらかというとそちらの方が強いかもしれません(笑)。
メリハリをつけて楽しんでおられるのですね。今までのベストスコアをお聞かせください。
寺内 78です。信楽カントリー倶楽部の田代コースでした。たしか42・36だったと思います。
後半パープレーじゃないですか(笑)。なかなか出せるスコアではありません。言ってみるとミスなしですから。
寺内 いえ、ミスはあったんですが、それが何故か良いほうに転んで・・・(笑)。木に当たってもボールが都合の良いほうへ転んで行ったりとか。
寺内さんが3位入賞された第22回小泉会ゴルフコンペ (2018年7月19日朝日野カントリー倶楽部にて)
ツキも実力のうちですからね(笑)。ホールインワンのご経験はありますか?
寺内 それがあるんです(笑)。朝日野CCでした。130ヤードくらいの距離をピッチングで打って、ポンポンと弾んであれあれと思っているうちに入りました(笑)。
その時のお気持ちはいかがでしたか(笑)。
寺内 とにかくびっくりしました(笑)。ただ、ちょっと不思議なことがありまして、ホールインワンを出すちょっと前のラウンドから、なぜかピンにぴたりと寄っていたのでおかしいなとは思っていたんです(笑)。
予感があったわけですね(笑)。保険には入っておられたのですか?
寺内 それが・・・ホールインワンを出してすぐに家内に電話をして「保険に入っていたよね?」と聞いたら「去年やめているよ」と言われて(笑)、「あ、そうか」と思い出しました(笑)。それでまたすぐ入りなおしましたが、その後はずっと出ていません(笑)。ただ、ホールインワンの3か月後にゴルフ場で倒れて救急車で病院に運ばれたんです。幸い手術は成功しましたが1か月間入院してしまいました。ですから、ホールインワンを出してもあまり良いことがないのかもしれないなと思いましたね(笑)。
それは大変でしたね。でも普通は一生に出るか出ないかというものですから、やはり貴重なご経験をされたと思いますよ。
寺内 そう言っていただけるとありがたいです(笑)。ただ、保険はずっと入っておくべきでしたね(笑)。
寺内さんは様々なご経験をされているようですが、ゴルフを始められてよかったこととかゴルフの魅力についてお聞かせください。
寺内 やはり交友関係が広がったことですね。様々な分野の方たちと知り合えるチャンスが増えました。さらに、いい運動にもなります。ゴルフ場ではできるだけカートに乗らずにせめて9ホールは歩くようにしています。ゴルフの魅力というと当たり前かもしれませんが、自分の思い通りになるとすごく快感というか気持ちがいいですね。その感覚を味わいたくてゴルフをしているのかもしれません。また、年齢に関係なく様々な年代の方たちと一緒に一日過ごせるのも他のスポーツにはない魅力です。先ほど申し上げた小泉会でも90歳の方がおられて、なんとレギュラーティーから打たれるんですよ(笑)。去年か一昨年でしたか、クラブも買い換えられていました(笑)。まだまだ上達したいという意気込みがおありなんだなと励まされています(笑)。
老若男女問わず楽しめるのがゴルフの魅力ですが、若い方たちでゴルフをされる方が減っているということも聞きますね。
寺内 今は若い方で車に乗られる方も少なくなっているそうなので、それがちょっとネックになっているのかもしれません。電車で行くことができたらもっと気軽にゴルフを楽しんでいただけるのかなとも思います。それから時々感じることですが、メンバーさんよりももう少しビジターさんを大事にされてはどうかなと思います。ビジターさんはこれからメンバーさんになる可能性もありますから優しくされた方がゴルフ場にとってもいいのではないでしょうか(笑)。
最後になりましたが、今後の目標をお聞かせください。
寺内 特に大それたことを考えているわけではありませんが、仕事にしてもゴルフにしても真面目にコツコツと努力していきたいと思います。それが一番大事だと思います。
本日はありがとうございました。
ステーキハウス文琳
https://bunrin.com/
オーナー 寺内 孝司さん
Profile
京都市在住
1957年4月30日生まれ(満62歳)
●ゴルフ歴 約30年
●所属コース 朝日野カントリー倶楽部/日清都カントリークラブ/宇治田原カントリー倶楽部
●ハンデ 20(朝日野カントリー倶楽部)