枚方カントリー倶楽部(大阪府)

NICE ON 4月号【Vol. 450】


名匠・井上誠一氏が描く理想の設計思想が形になった18ホール
会員本位の運営と60有余年の歴史と伝統が輝く関西の名門コース

1959年(昭和34年)9月24日、広大な枚方の緩丘陵地帯に自然の地形を巧みに活かし、名匠・井上誠一氏に設計を委ね、枚方カントリー倶楽部は開場した。60有余年の歳月を経たコースは、樹齢を重ねた松林や楠が落ち着いた雰囲気を醸し出し、成熟したホールの表情が風格を伝えている。
「スケールが大きく、各ホールが個性を放つ編成」は、井上氏の設計の理想とするところだが、それを見事に形にしたコースで、オープン時に訪れた井上氏は、「どこも直すところがない」とコメントしている。

アウトは、一見易しそうな印象を受けるが、距離も十分あり、安易に攻めるとスコアメイクに苦労する。関西特有のアップダウンという程のうねりはないものの、適度な打ち下ろし、打ち上げがあり、千変万化するライがチャレンジ欲をそそる。フェアウエイは広く、OBの心配はまずないものの、受けグリーンが多いため上からのパットに神経を使う。インは、緩やかなスロープが連なるロケーション。アウトと同じようにショートホールの距離がたっぷりあり攻めがいがある。砲台グリーンにも悩まされ、アウトより難易度は高くなっている。

各ホールは、美しい緑の木々や花でセパレートされており、四季折々の表情や風情を伝えてくれる。どのホールもグリーンからティーグランドを振り返った時の景色が美しく、心象風景に残るホールが多い。それぞれのホールが個性的で変化に富んでおり、何度ラウンドしても飽きのこないコースと言える。
完成度も高く、1964年には日本プロゴルフ選手権の舞台ともなり、多くの公式戦(2002年関西ミッドアマ、2006年関西アマ、2009年インタークラブ、2015年関西シニア)の決勝がここで戦われた。

常にベストのコンディションでプレーヤーを迎えられるよう、コース・設備の整備に取り組み、最高のプレーステージを提供している。
落ち着いた雰囲気、資質の高い会員層は、関西の名門として開場以来高い評価を得ている。ゴルフ場を軸とした練習場やショートコース(9H)も併設され、グルメ、ゴルフショップ等の総合施設群も活気溢れるゴルフライフを演出している。

会員本位の運営、堅牢な経営基盤は斯界でも高い評価
ホームコース指定銘柄では常にトップランクに君臨

少数会員によるゆとりのクラブライフは、評価が高い。正会員数は1170名・週日会員23名。会員の資質も高く、大阪、京都、奈良の財界人も多く在籍している。交通アクセスも非常に便利になり、ホームコースとしての需要も高まっている。会員の若返りもあり、アスリートゴルファーにも近年人気が高まっている。経営基盤も信頼度が高い。会員本位の運営は開場以来脈々と受け継がれている。ホームコースとしての購入者が多く、ランクアップには最適のコース。接待需要が多いのも特徴的だが、スタッフの教育が行き届いており、他のコースのモデルにもなっている。

コースデータ

  • 規模=18ホール、6929ヤード、パー72
  • 開場日=1959年9月24日
  • 設計者=井上誠一
  • コース施工=清水建設
  • 加盟団体=JGA。KGU
  • コースレート=JGA/USGAコースレート 74.6
  • グリーン=ベント2グリーン
  • 練習場=250ヤード、104打席。アプローチ、バンカー練習場あり
  • プレースタイル=乗用カートによる全組キャディー付き
  • 交通アクセス=第二京阪道路・枚方学研ICから約2km。
  • 京都方面からは、枚方東ICから約1km。
  • 電車利用はJR学研都市線・長尾駅からタクシーで約5分。
  • クラブバスは、JR松井山手駅から運行。
  • 京阪電車・樟葉駅からJR学研都市線・長尾駅経由の路線バスもある。
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