ザ・会員権

NICE ON 4月号【Vol. 450】


法人の動きが活発化すれば、平均相場も上昇気流に。
盛り上がる個人需要、低額クラスを中心に入会希望増。

世界経済に明るさが見え始めた矢先、中国発の新型コロナウイルスで心理的に圧力を受け、各市場は冷え込みを余儀なくされた。会員権市場は、周辺環境に左右されない自律相場を形成してはいるものの、停滞気味だった市場に心理的圧力となってボディーブローのように感染してきた。

2019年度のゴルフ場入場者数は、4.6%増と回復している。今年は暖冬、女子プロツアーへの期待感、五輪でのゴルフ競技など好材料を抱えているだけに入場者の続伸が期待できそうだが、新型肺炎の早期の収束がみられれば、市場には多くの潜在需要がみて取れるだけに4月半ば頃から入会促進に繋がるだろう。市場には、高額、中堅クラスに依然として多くの売り注文が滞留しているため、中堅クラスの相場の回復力が乏しく、単純平均相場も△0.1%とほぼ横ばい圏に留まっている。
今後、相場への影響力の強い高額クラスに法人の積極的な買い替え、新規入会が本格化すれば平均相場の反転が確実なものとなろう。昨年の4~5月期の入会希望は、低額クラスと高額・名門クラスに2分され、法人の名門回帰が目立つ動きが見られた。

最近は、個人も法人も良質なクラブライフを求める傾向が強まっている。株主会員制をはじめ、会員本位、会員重視の運営を実践しているコース、使い勝手の良い共通会員制クラブなどが評価され、入会希望が増えている。成約状況は、個人が中心で動いており、法人は様子見感が強い。市場の冷え込みも春の訪れ、シーズンの到来とともに解消されるだろう。

現在、市場で入会希望の多いコース、当社スタッフの推奨コースは、次のとおり。
滋賀県では、比良GC、タラオCC、彦根CC。京都府では、京都GC、宇治CC、日清都CC、亀岡CC、城陽CC。奈良県では、オークモントGC、KOMACC、奈良ロイヤルGC、奈良国際GC。大阪府では、アートレイクGC、天野山CC、茨木国際GC、光丘CC、太子CC、阪奈CC、枚方CC、伏尾GC。兵庫県では、芦屋CC、有馬ロイヤルGC、小野グランドCC、オリムピックGC、北六甲CC、よみうりCC、大宝塚GC、チェリーヒルズGC。和歌山県は、依然として大きな動きもなく停滞気味。
名義書換料の減額期間延長、補充募集など選択肢の広さから、入会には絶好の場面が続いている。入会コースの選定ポイントとして、「価格」や「コースレイアウトの良し悪し」より、「ゴルフライフ、クラブライフが長くエンジョイできるかどうか」に絞って見るのも方法だ。平均相場や各コースの価格は一進一退しながらも一段上を窺う展開になっているので、専門業者と相談の上、早めの手当ても必要になってくるだろう。

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