茨木国際ゴルフ倶楽部(大阪府)
半世紀を越える星霜にさらに進化を加える壮大な27ホールズ。
名匠上田 治氏と魔術師佐藤儀一氏の設計思想が見事にドッキング。
開場は1960年(昭和35年)9月14日。半世紀を悠に超える古豪の風格が漂う都市近郊型チャンピオンコース。高速のインターからも近く、大阪府下のゴルファーであれば地道も利用できるロケーションにも恵まれ、多くのゴルファーに親しまれている。過去には有名なトーナメントも開催されており、その完成度の高さから往年のゴルファーのファンも多い。予約サイトでも人気ランキングは常時4位以上を続けている人気コースだ。
今般、この伝統と風格に新たな進化を加え、大変身を遂げた。全27ホールの改修工事をはじめ、クラブハウス新築工事にも着手。2016年11月19日にグランドオープンした。改修工事は全ホールをベント(芝種はG2)のワングリーンに改修。かつては高麗の茨木国際と異名をとるほどの完成度の高さで評価される時代もあったが、近年のニーズの高まりからベント化に切り替えた。そのグリーンへの熱き誇りは改修されたグリーンにも引き継がれている。また、全ホールにレディースティーを新設、バンカーの改修も行った。コース売店、トイレ改修など諸設備にまで手を入れ快適な空間へとリニューアルを終えている。コースメンテナンスには定評があるが、今般、自動散水機を新設したため、その技術にも一層磨きがかかるだろう。
新クラブハウス外観
北コース7番ホール
福田支配人(右)佐藤副支配人(左)
経営はPGMだけに安定性は群を抜く
メンバーシップ制への歩固めも進む
同倶楽部は、PGMが保有運営するゴルフ場だけに、経営は安定している。同グループが近畿地区を代表するゴルフ場と位置付けるだけあって、多額の資金を投入し、全面改造を行ったことがそれを物語っている。
コースは自然のなだらかな起伏を残しながら、多くの手が入れられたフラットなレイアウト。東・西(佐藤儀一氏設計)・北(上田 治氏設計)の3コースで構成される27ホール規模。それぞれが個性的な表情を持っているが、総じてアップダウンが少なく、フェアウェイも広々としていて豪快で雄大なホールが多い。ラウンドするコースの組み合わせでプレーの妙が味わえるため球趣は尽きない。メンバーシップ制の理念は脈々と受け継がれており、運営面での再構築などその歩固めも着々と進められている。ホームコース需要が多いのもその為だろう。クラブライフは、伝統の上にアットホームさが加わり、居心地の良さが評価を高めている。
ギャラリールーム
プロショップ
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コースデータ
- コース規模=27ホール、9672ヤード、パー108。コースレート東~西69.9、西~北71.5、北~東71.4
- 練習場=230ヤード、15打席
- グリーン= ベント1グリーン
- ラウンドスタイル=1組4人が原則。乗用カートによるキャディ・セルフの選択制。
- 交通アクセス=名神高速道路・茨木ICから約5㎞。
- 電車利用はJR京都線・茨木駅、駅からタクシーで約20分。クラブバスあり。