「富士山を見たことが無い人は、富士山は描けない??!」
今年のリオオリンピック、男子体操競技(団体総合で金メダル)の活躍は目を見張るものがありました。
ちょうど1年前、リオオリンピックの前哨戦となる世界体操競技選手権大会が2015年10月28日イギリス・グラスゴーで行なわれ、日本団体は37年ぶりの優勝を果たしました。その中で若手の有望選手であった加藤凌平(かとうりょうへい)選手、当然今回のオリンピックにも出場しましたが素晴らしい活躍をいたしました。彼の練習風景をある番組で紹介していました。
2時間少々ある練習時間の中、1時間30分以上はipadを眺めていた。
何を見ているのかと尋ねられた加藤選手はこう答えました。
「素晴らしい選手たちの動きを見ているんです」
動きを見るという行為は、右脳の働きを必要とします。右脳で形作られたイメージを動きに反映させるのもまた、右脳の働きなのです。つまり、映像として視覚から入ってくる情報はまさに家を作る際の設計図の様なもの。設計図無しに家を作る人はおそらくいないでしょう。しかし、皆さんはスイングという動きの設計図をどれだけ鮮明に書き上げた上でスイング作りされていますか?
本を読んだり写真を見たりする事は決してマイナス要素だけでは無いと思いますが、問題はそのまま情報として左脳に処理されてしまい、からだを動かす為の設計図として右脳に落とし込まれないままスイングをしている方が多いという事です。
つまり、「富士山は日本にあり、日本で一番高い山でとても美しいです」という情報はあっても富士山を見た事が無い人に富士山の正しい絵は描けないのです。
富士山を本気で描こうとすれば富士山を見に行きますよね。
スイング作りも一緒です。
先ずはどの様なスイングをしたいのか?練習を積んでいく中でもっとこんなスイングをしたいと思ったら・・・見る事です。現在では様々な手段で画像を見る事が出来ます。
何と無くでもかまいません。
漠然とでも大まかな設計図を作って行く事で問題点も少しずつ見えて来ます。
人間は、視覚情報に70%以上の情報収集を頼って生きています。
言い換えれば視覚を上手く活用することが運動を向上させる鍵となるのです。
出来ることなら、プロの試合会場に行って実際の試合を見るのも良いと思います。
どうか今年はこんなスイングになりたい!
と思えるプロゴルファーを見つけて見てください。