ザ・会員権

NICE ON 1月号【Vol. 447】


2020年の会員権市場を展望!
相場の調整局面は収束、入会には好機到来。

2019年の会員権相場は、3年ぶりの値下がり局面を示し、10月には平均相場は全国的に安値を更新した。
これは、経済情勢の不透明感に加え、消費増税などで入会希望者に様子見が広がったためだ。法人の動きも鈍く、複数コースの年会費負担を減らすための退会(売り注文)も目立った。会員権は、実需で動く自律相場を形成しているものの、心理的要因が微妙に関わってくる。会員権市場はここ数年、閑散期・不需要期といった言葉は聞かれなくなったが、現状の動きは鈍いものの実需は結構多く、下値不安解消やホームコース獲得への意欲の高まりという好材料を背景に相場回復説の声も多く聞かれるようになってきている。

11月下旬から年末にかけては底値買いが見られる反面、高額コースへの入会希望(買い注文)の問い合わせも出てきた。
新年を迎え、市場はしばらく上下動を繰り返すだろうが、様子見状態で大きな動きはなくとも潜在需要の強さから市場に活気が戻ってくるのも間近といえそうだ。
専門業者の意見の多くは、これまでゴルフ人気を支えてきた団塊世代が後期高齢者となりゴルフ離れが加速するといういわゆる2020年問題は視野にはない。メンバーライフを楽しめる会員権保有のメリット、会員権そのものの価値観の見直しをいかに認識してもらえる活動ができるかが鍵だといえる。
オリンピックイヤー、女子プロの活躍、男子プロのニュースター誕生への期待感などフォローの風が吹いている中で、新規ゴルファー層も多く誕生している。団塊ジュニアを中心とする新シニア層の定着、若年層のホームコース獲得への意欲の高まりは、会員権市場にとってはむしろ好材料が揃った環境といえる。

例年、会員権相場は、「秋安、春高」というトレンドを示しているが、今年は少し流れが変わりそう。年末に最安値で入会、先高を見越す傾向が見られたため、3~4月頃までは調整期、5月中旬頃から上昇へ向かうのではという見方が支配的だ。したがってここでの調整局面は、コース内容の再評価を改めて見極める絶好機と言える。コースによっては相場面で再評価の動きを強めてくることも予想され、また今後の相場の流れを読む上で、ポイントとなるのは決算期移行に伴う人事異動に絡んだ法人の動きだ。ターゲットが高額クラスだけに、市場や周辺相場に及ぼす影響は大きい。
もうひとつ、現状の停滞ムードの中で特徴的な動きは「買い替え」需要の多さ。優良中堅コースと名門、老舗コースとの差が縮まってきた。加えて、売り注文、買い注文のバランスも整っている。この優良中堅クラスが 相場回復への鍵となる。

入会に際してポイントとなっているのは、経営姿勢や運営方針。同じクラスでも、預託金返還にきっちり対応しているところが選ばれている。コースの良さ、アクセスも選択の重要なポイントだが、資産性はいつの時代も重視される。
多くのコースを視察ラウンドし、メンバーとしての魅力を実感するにはいい機会だ。
オフィシャルハンディを取得して競技会に出る、スキルアップをしたい、健康増進を図りたい、クラブライフを楽しんで新しい仲間とゴルフライフを送りたい。
ゴルファーの志向はホームコース獲得へ向かっている。
改めて入会、購入を考えている人にとっても購入の絶好機は続く。メンバーになって、メンバーでしか味わうことのできない価値あるゴルフライフを手にして頂きたいものだ。

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