宇治カントリークラブ(京都府)
宇治カントリークラブ(京都府)
開場50有余年を越える古豪の風格。心象風景に残る魅力のレイアウト、程よいギミックがゴルフの醍醐味を引き立てる。
1965年(昭和40年)5月1日、古代ロマン漂う宇治、黄檗山萬福寺裏の丘陵地に、アリソン、井上誠一の設計思想の系譜を継ぐ、名匠・上田 冶氏が会心のレイアウトで造りあげた18ホール。
アウトコースは、土量を思い切って動かしているためほとんどフラット。思い切って打っていけるホールも多いが、3番のように樹木に囲まれた池越えショートも配され、正確さも求められる。ガードバンカーが深く、メリハリが効いている。
インコースは、中央の森を囲むようにレイアウトされ各ホールの変化が楽しめる。谷越え、打ち下ろし、ドッグレッグなどプレーに飽きを感じさせない。
ミドルホールは距離があり、戦略性に富んでいる。ラウンドしていると各ホールから宇治の街並みがパノラマティックに見渡せる眺望もプレーヤーには嬉しい贈り物。各ホールがそれぞれ個性的、適度なアップダウンも心地よい。全ホールともセパレートされているのでラウンドがし易い。
昨年(2019年)10月にはナビゲーション付の乗用カートを導入、ラウンドがさらに楽になった。アベレージゴルファーからシングルまで、それぞれの戦略ルートが開かれているのも特徴的だ。
クラブハウスも白を基調とした清楚な佇まい、動線も機能的で、ゆったりとしたクラブライフが楽しめる雰囲気。おもてなしの心が行き届いた応対を約束してくれる。ゲストを伴った、接待需要が多いのも頷ける。
受け継がれる会員本位の運営。コース改修にも積極的で好感。
アスリートも多いがホームコース指定銘柄として需要も多い。
50年を越える歴史、古豪の風格が人気のコースだ。開場以来、会員本位の運営は脈々と受け継がれている。
堅牢な経営基盤で、コースメンテナンス、改修にも積極的。斯界でも好感度が高い銘柄のひとつ。会員は個人948名、法人147名、週日69名、終身59名と適正数。エントリーもスムーズだ。アスリート派も多いが、ゆったりとクラブライフを楽しみたい人や、アクセスも抜群なのでホームコース需要も多い。競技会もきちんと開催されている。
フロント
ロビー
コースデータ
- コース規模=18ホール、6271ヤード、パー72
- コースレート=70.3(JGA/USGA)
- 設計=上田 冶
- グリーン=ベント1グリーン
- 練習場=70ヤード、10打席。アプローチ練習場
- 加盟団体=JGA、KGU
- プレースタイル=ナビ付乗用カートによるキャディー付き、セルフの選択制
- 交通アクセス=京滋バイパス・宇治東ICから3キロ、宇治西ICから6キロ
- 電車利用=JR奈良線・黄檗駅→タクシー
- クラブバス=JR黄檗駅から運行(要予約)