パナソニックオープン観戦記

NICE ON 11月号【Vol. 445】


パナソニックオープン観戦記

9月26日に開催された、パナソニックオープンゴルフチャンピオンシップ、会場の東広野ゴルフ倶楽部まで行ってきました。
いくつかのホールを渡り歩いたのですが、とてもきれいなゴルフ場です。メンテナンスはトーナメントですので最高の仕上がりになっているのは当然ですが、うねったフェアウェイやラフにまでマウンドの高低をつけてあり、選手たちの挑戦意欲を沸き立たせているようです。また速いグリーンもラフからのアプローチには細心の注意が必要です。ピンに寄りそうなショットもグリーン奥にこぼれたり、ショートと思ったパットがコロコロと転がったり、見ていてもハラハラしました。

パナソニックオープンは数年前から、観戦をギャラリー目線に立って、さまざまな新企画を打ち出しています。「静かに観るだけが、ゴルフじゃない。」「ゴルフを、もっとオープンに。」など、誰もが楽しめるゴルフトーナメントを作り上げることを目指し、進化し続けるパナソニックオープンを標榜し、ゴルフ観戦の未来志向を模索しているようです。
すべてのイベントを確認したわけではありませんが、決勝ラウンドでは17番ホール(パー3)に「ザ・ギャラリーホール」を設け、グリーン目の前の観覧席でプレーを堪能しながら、ドリンク片手に食べて飲んで、ワイワイ観戦することもできます。

プロゴルファーで解説者のタケ小山さんとグリーンDJが軽快なトークやテレビでは聞けないゴルフ秘話などで盛り上げます。またグリーンDJの合図で写真撮影も可能ですので、このスペシャルホールはゴルフ観戦の記念になると思います。
9番ホールのグリーン奥には、ザ・ファミリーホールを設けBGMを聞きながらピクニック気分でゴルフ観戦ができるエリアです。パナソニックらしく家族みんなでの観戦を推奨し、子どもたちに憩いの場を提供しています。小学生以下のお子様にはドリンクサービスもあります。

私は初日の観戦でしたが、「インサイドロープツアー」に申し込みの上参加してきました。
一般のギャラリーとは区別するためにパナソニックのロゴの入ったポンチョを着て、選手にあいさつした時は少し感動しました。通常の観戦は、ロープ外のエリアに制限されますが、この企画はロープの中で観戦できますので、選手の表情などもつぶさに見ることができます。スイングの醍醐味、打ち出されたボールの音、芝を切るシャープな音など、何よりも選手の迫力が伝わってきます。選手の迷惑にならない範囲でフェアウェイの中にも入れますが、あまり近づきすぎるのは気が引けました。しかしティーイングランドやグリーン上はカラー部分まで入ることができましたので大満足でした。池越えのパー3ホールでは、クラブ選びを慎重にする選手の横顔も間近に見ることができました。また状況にも寄りますが、当たり障りの無い話もすることができ貴重な体験をさせていただきました。もう一つインサイドロープツアーではスコアラーの方が各選手のスコアをつけられるのですが、パブレットには第1打はフェアウェイとかラフに入ったことまで入力されます。もちろんバンカーにつかまったことやパターの回数まで入力されます。最初はスコアラーの方に付いていたのですが、打球の方に小走りで行かれるので、私はフェアウェイを踏みしめながらつかの間の喜びに浸っていました。

この企画には1組4人までしか参加できませんが、ゴルフ観戦のあり方やギャラリーサービスの一環としてこのような取組みができれば観客動員の一つの手段になるのではないでしょうか。
今までゴルフ観戦は不自由なことが多かったですが、新しい取組みに満足した一日でした。

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