春日台カントリークラブ(奈良県)

NICE ON 11月号【Vol. 445】

春日台カントリークラブ(奈良県)


個性豊かな全27ホールがそれぞれに独立し、歴史あるチャンピオンコース。58年の星霜を経て今もなお輝く完成度の高いレイアウトと伝統のクラブライフが息づいている。

大阪、奈良、京都などの都心部からのアクセスも良く、コースの完成度の高さやクラブの雰囲気の良さで関西の多くのゴルファーから愛されているゴルフ場。
開場は1961年(昭和36年)11月3日。60周年を間近に控えた古豪のクラブだ。奈良・大和高原の自然を生かし、約50万坪に及ぶ広大な敷地の内、約60%だけを使った贅沢な設計でゆったりと27ホールのレイアウトが広がる。設計者は日本庭園の大家であり数多くの名コースを手掛けた佐藤 昌氏。

周辺には日本の歴史の舞台となった名刹、遺跡も多く、文化の香りも高いところから佐藤氏は、コースにもその息吹を取り込んだ。完全に独立した各ホールは、他のホールからの騒音もなく静かな環境を保つことができるため、コンセントレーションを切らすことなくプレーに専念できる。大きく育まれた樹木で完全にセパレートされた各ホールは、落ち着いた雰囲気と歴史の表情を感じさせる。

東コースは、フェアウエイも広く周囲の景観を楽しみながら豪快に打っていける壮大なレイアウトが特徴。中コースは、ボールのライがその都度変化する自然の地形をそのまま活かした戦略性に富んだレイアウトでテクニックを要する。西コースは、日本庭園の造型が楽しめる美しいレイアウト。池絡みのホールが多いが果敢に攻めたくなる不思議な魔力に誘われる。

これまでにアマチュアの公式戦の舞台となることも多く、その完成度の高さは、アスリートゴルファーの間でも評価が高く、高速グリーンも好評だ。
各クラスに応じた戦略ルートもきっちりと開かれており、ゴルフの神髄が楽しめる。各施設もゴルファーの動線が考えられ、調度品も品格を感じさせる。
コース、施設とも味わい深い表情があり、全てにおもてなしの心が息づく雰囲気。それが多くのファンを持つコースならではの個性となっている。

少数会員によるゆとりのクラブライフ。会員本位の運営は定評。
堅牢な経営基盤が信頼を築く。接待需要で見直される人気銘柄。

27ホール規模で個人正会員1390名、法人正会員215名、平日会員40名、特待会員52名と少数会員制を維持しているため、ゆとりあるクラブライフが楽しめる。開場以来のコンセプトである会員本位の運営は現在も脈々と受け継がれているため斯界でも定評がある。会員の資質も高く、関西の財界人も多く在籍。昨今は接待需要が高まっているため法人の買い替え対象として注目が高まっている。
アクセスの良さからホームコース指定コースとしての人気ランキングは常に上位だ。

コースデータ

  • 開場=1961年11月3日
  • コース規模=27ホール、10,176ヤード、パー108
  • コースレート=JGA/USGA 東中73.0 中西72.1 西東72.9
  • グリーン=ベント(ペンクロス)1面
  • 設計=佐藤 昌
  • 練習場=230ヤード、20打席
  • 交通アクセス=名阪国道・福住ICから約2.5km。
  • 電車利用=近鉄、JR奈良駅下車タクシー約35分
    近鉄榛原駅下車タクシー約15分、近鉄天理駅下車タクシー約20分。
  • クラブバス=近鉄、JR奈良駅から土日祝運行。平日は予約が必要。
    近鉄榛原駅から土日祝運行
  • プレースタイル=キャディー付き又はセルフ、5人乗り電磁誘導カート使用
    (希望すればツーサムも可能)
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