株式会社KBS京都プロジェクト 代表取締役社長

守山 透さん
Toru Moriyama

NICE ON 11月号【Vol. 445】

今回のゲストは株式会社KBS京都プロジェクト代表取締役社長 守山 透さんです。同社は1962年にKBS京都のグループ会社として設立され、BGMの配信事業を皮切りにイベントや広告企画、各種放送番組制作などを取り扱う、京都を代表する総合広告会社です。守山社長がKBS京都を経て、転籍されたのが2010年。その年から始まった「京都レディースオープン」はその後LPGAステップ・アップ・ツアーとして京都を代表するゴルフ大会となりました。守山社長のお話からは京都から多くの女子選手を輩出したいという思いがひしひしと伝わってきました。

取材日:2019年10月2日/場所:メンバーズゴルフサービス本社


株式会社KBS京都プロジェクトについて

会社のプロフィールからお聞かせください。

守山 私どもの会社は、1962年にBGMの配信事業会社として設立されました。主なお得意先様は銀行とか商店街、ホテル、デパート、病院などで現在も引き続きご利用いただいているところが多いですね。また、親会社がKBS京都ということでKBS京都テレビ・ラジオの番組やCMを中心に制作しています。京都・宇治出身のアーティストで、今や若者に圧倒的人気の岡崎体育さんのレギュラー番組が来年1月スタート予定なので、ぜひ見ていただきたいと思います。
 さらにイベントの企画、運営なども増えてきました。その1つに2013年からはLPGAステップ・アップ・ツアー「京都レディースオープン」の運営事務局を担当しています。京都の主要企業にオール京都で支えていただき、女子ゴルファーの発掘、育成、出場機会の創出、そして大会を通して地元京都の活性化を図ることを目的に弊社が2010年から前身の大会を開催していました。そのご縁で、文字通りステップ・アップした形で今日を迎えています。

昨年の大会に今、大人気の渋野日向子プロも出場されていたとか・・・。

守山 昨年プロテストに合格した直後に出場してくれました。その時には目立たなかったのですが、今や42年ぶりに海外メジャーを制覇した大スターですからね。

今年のスケジュールをお聞かせください。

守山 10月23日~25日の3日間城陽カントリー倶楽部東コースで開催されます。昨年から3日間にスケールアップしました。なお、本大会はステップアップツアーの最終戦となります。来期のレギュラーツアー前半戦の出場資格が得られるのは、今年の賞金ランキング上位2位までです。ですからプロにとっては本大会が最終戦となり、最後の枠を目指しての激戦が予想されます。またアマチュアにとっても、大事な試合です。ステップアップの優勝者は、最終テストの権利が得られるので京都レディースは万が一失敗した時の最後の手段にもなりますのでそこが見どころかなと思います。

女子プロ、引いてはゴルフ業界の発展のために本大会が果たす役割は今後ますます高まりそうですね。

注) 今年の京都レディースオープンは、雨によるコースコンディション不良のため、最終日が中止となり2日間競技に短縮されました。優勝はトータル6アンダーで小貫 麗(おぬき うらら)選手でした。

ゴルフライフについて

それではここからは守山社長のゴルフライフについてお伺いしたいと思います。ゴルフを始められたのはいつ頃でしたか?

守山 ちょうど30歳から始めました。

きっかけはどのようなことでしたか?

守山 私はもともとKBS京都におりまして、30歳の時に報道から営業に異動になりました。それをきっかけにゴルフを始めたんです。

当時、営業にはゴルフはつきものでしたね。初ラウンドの思い出はおありでしょうか?

守山 はっきりとは覚えていないんですが、スコア的には120~130だったと思います。今とそんなに変わらないですね(笑)。

どちらのゴルフ場でしたか?

守山 社内コンペでわかさカントリー倶楽部へ行ったのが初ラウンドだったと思います。

お仕事柄、社内・外でコンペは多かったのでしょうね。現在はどのくらいのペースでラウンドされていますか?

守山 現在は月1回程度ですね。社内コンペなども幹事をされる方が少なくなったせいか減ってきました。ただ、私はどちらかというと実際にラウンドするよりも練習するのが好きで、ゴルフ雑誌などの誌上レッスンなどを見てそれを練習場で試すことが好きなんです(笑)。練習場にはほぼ毎週通っていますよ。

研究熱心ですね(笑)。実践に生かされていますか?

守山 それが・・・、性格が邪魔をするんでしょうか、ティーショットを曲げてもそこからパーオン狙いに行って大たたきする・・・というのが普通のパターンなんです(笑)。面白いエピソードがあって、私と一緒に回られる方は最初私のショットを見て、ハンディはおいくつですか?と聞かれるんです。それでJGAのインデックス29.7でメンバーコースである京都ゴルフ倶楽部でも35とお答えすると「うそでしょう」とたいていの方は言われるんですが、一日お付き合いいただいて終わるとほぼ全員の方が納得されます(笑)。

ゴルフは楽しむものでもあるわけですから・・・(笑)。一緒にラウンドされるのはどのような方が多いのでしょうか?

守山 圧倒的に仕事関係の方たちが多いです。また、仕事柄女子プロの方たちともご一緒させていただくことがあります。一応自分なりに飛距離は人一倍出ると思っているので、オーバードライブはします。ただし芯に当たればという条件付きですが(笑)。

京都広告業協会コンペにて

今までのベストスコアをお聞かせください。

守山 42・46の88ですが、40年近くやってきて80台というのはこれ1回だけです(笑)。

どちらのゴルフ場でしたか?

守山 竜王ゴルフコースでした。

あそこはほとんどのホールが池に絡んでいて難しいと思いますので、80台は立派ではないでしょうか。
様々なゴルフ場へ行かれていると思いますが、今までで印象に残っておられるゴルフ場はありますか?

サントリーレディースにて 樋口プロ(上)と江連プロ(下)と

守山 総武カントリークラブ・総武コースです。当時サントリーオープンゴルフトーナメントが開催されていた場所です。KBS京都時代に東京勤務をしていた時期があり、一度ラウンドする機会があったんですが、1番ティーに立った時にその佇まいに魅了されました。両脇に大木がずらっと並んでいてその景観が素晴らしかった。普段は早めにティーショットをして前に進みたいところですが、なぜかこのままこの雰囲気を味わっていたいという気持ちにさせられました。おそらく自分の感覚に合ったんでしょうね。それから神戸ゴルフ倶楽部も興味深かったですね。

ゴルフ発祥の地ですね。

守山 一度行きたいとは思っていたんですが、先日ご縁がありましてラウンドしてきました。手造りの山上コースのため、コンパクトではありますが起伏にも富んでいますし自然に近いフェアウェイで趣がありました。クラブハウスやレストランの雰囲気も素晴らしかった。それから、4バッグを担いでくれるキャディさんの負担を軽減するためにクラブは10本までとか、スタート時間が決められていなくて、ゴルフ場についた時間からスタートできるとかそれも面白かったですね。

それは貴重なご経験でしたね。
先ほど京都ゴルフ倶楽部のメンバーとおっしゃっていましたが、よくラウンドされるのですか?

守山 それが、年に1回か2回くらいしかラウンドしていません(笑)。月例に参加することが多いですね。

戦績はいかがでしょうか?

京都ゴルフ倶楽部6月月例Bクラスで優勝

守山 これまではずっと110前後で回ることが多かったんです。でもいつまでも百獣の王ではいけないと思って・・・。

百獣・・・ああ、110とかけておられるわけですね(笑)。

守山 それではいけないと思い(笑)、今年は少し頑張ろうと思い4月から優勝を狙っていったんですが、6月に初めて優勝でき、とてもうれしかったですね(笑)。Bクラスではありますが・・・(笑)。

何名くらい参加されたのですか?

守山 110名くらいでした。

そんなに早く目標を達成されるとはすごいですね。おめでとうございます。
ところで京都ゴルフ倶楽部と言えば、2018年にノーベル賞を受賞された本庶佑先生もメンバーとのことですが、お見かけしたことはありますか?

守山 ありますよ。お見かけしたのが、今年8月の大変暑い日でしたがそういった時に来られるのだからよほどお好きなんだなと思いました(笑)。

先ほど雑誌等で得られた知識を実践に移すのがおもしろいとおっしゃっていましたが、そのあたりが社長にとってのゴルフの魅力ということでしょうか?

守山 あれこれ考えるのが好きなんです(笑)。ゴルフに関しては本当に興味が尽きません。例えばクラブでもドライバーから始まってパターまで様々なものがありますし、クラブもロフト角、ライ角、バンス角まであります。コースもフェアウェイだけではなくて、ラフ、バンカー、グリーン、OBなかにはいろんなライもあります。全部理解しようと思ったら一生かかっても時間が足りないです(笑)。それからもう一つ大きな魅力は、ゴルフを通じて様々な方と知り合えたことです。これは大変ありがたく私の財産になっています。

ゴルフには魅力がたくさんありますね。これまでのご経験を通して、こうすればゴルフをされる方が増えるのではないかというご提案があればお聞かせください。

東尾理子プロと

守山 どんなスポーツでも実際やってみないとその良さはわかりません。ゴルフは生涯スポーツだと思うので、老若男女問わずぜひ一人でも多くの方にゴルフに興味をもっていただきたいなと思います。そのために私どもも含めて皆でゴルフの普及に頑張っていきたいなと思います。そして「日本にゴルフ場があって良かった」と多くの方に思って貰えたらいいですよね。

私どもも心がけていきたいと思います。
最後になりましたが、今後の目標やご自身の座右の銘がありましたらお聞かせください。

守山 沖縄や熊本のようにぜひ京都からも多くの女子選手を輩出してもらいたいと思います。渋野選手も中学1年から地元の岡山県のジュニア大会で三連覇し、ステップアップツアー「山陽新聞レディース」の出場資格を獲得しました。そこで経験したことが今も役に立っているはずだと思います。やはり試合に出て勘を磨くことが大事ですからそういう意味では「京都レディースオープン」にもそういった役割はあるんじゃないかなと思います。
 また、京都でも昨年と今年にLPGA、京都府ゴルフ協会、京都府ゴルフ連盟の共催で、子供たちがプロからゴルフを学ぶ「LPGAサマーキッズデーin京都」が城陽カントリー倶楽部で開催されました。「京都のゴルフ文化創造」をテーマにゴルフ場、練習場、企業にもご理解をいただいて、ゴルフを通した社会貢献に弊社もお手伝いできることは何でもやりたいと思っています。
 座右の銘は「我に勝ち、味方に勝ちて、敵に勝つ これを武将の三勝といふ」という楠正成の言葉があるんですが、敵とか味方とかというよりも自分に勝つことを心がけてこの言葉を座右の銘としています。

今後もゴルフ発展のために大いにご活躍ください。
本日はありがとうございました。

株式会社KBS京都プロジェクト
代表取締役社長 守山 透さん

Profile
京都市左京区在住
1950年5月生まれ(満69歳)
●ゴルフ歴  39年
●所属コース 京都ゴルフ倶楽部
●ハンデ   35(京都ゴルフ倶楽部)、29.7(JGAインデックス)

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