ギャラリースタンド
ゴルフの歴史が変わる!?超名門ミュアフィールドで女性会員が誕生。その影で、日本ゴルフ協会重鎮が日本女子アマで前代未聞の大失態!
スポーツ界、政治・経済界で大きく流れを変える原動力となるもののひとつに女性の存在がある。
今般、ゴルフの歴史を変えるといっても過言でないニュースが飛び込んできた。今年7月に275年の歴史を持つスコットランドの超名門クラブのミュアフィールドで、12人の女性会員が誕生した。ミュアフィールドと言えば1744年に世界最初のゴルフルール「13条のルール」が作られたことでも知られる足跡を誇るクラブだ。
今年になって、この種の話題には事欠かない。4月には、マスターズ・トーナメントの会場であるオーガスタ・ナショナル・ゴルフクラブで、初めてオーガスタ・ナショナル女子アマチュア選手権が開催された。同クラブは、1933年に開場して以来、2012年まで女性が会員になることを認めていなかった経緯がある。そのことにも驚かされたが、ミュアフィールドの女性メンバー誕生は、まさに、ゴルフの歴史上で女性パワーが潮流を変えることを形づくる画期的な出来事と言える。ただ、このニュースは、2017年の3月に報道されていたはずのもの。当時、R&Aは、女性の入会を認めないクラブは、全英オープンのローテーションコースからはずすというスタンスをとっていたため、同クラブは女性入会には積極的だった。しかし、クラブ内部には根強い反対派もいたため、投票は2度に亘ったという。ところが、同クラブの入会についてはウエイティングリストに載ってから、実際に会員として入会できるには、平均6~7年かかると言われている。
このことを考えると、2年4ヶ月のブランクは、むしろ、スピード入会と言ってもいいだろう。クラブハウスの改造、女性施設の増築など時間がかかったのではと推測する向きも多い。世界のゴルフ界が名門コースを中心に女性会員の入会に積極的な動きをみせるのは歓迎すべき潮目と言える。
そんな中、先の日本女子アマ最終日で、JGA重鎮による前代未聞の失態が発覚した。重鎮が運転するカートが、最終組のキャディーバッグを積んだカートを追いこそうとして衝突、その際の衝撃で選手のスプーン(3番ウッド)を破損させた。しかし、静止せずそのままグリーン方向へ走り去ったという。被害にあった選手は、代替クラブでプレーを終えたが・・・。翌日、当事者はJGAの公式サイトで謝罪文を掲載したが、同乗者からのコメントはなかった。識者達は、口をそろえてその善後策に疑問を投げかける。
黄金世代の活躍で、盛り上がる女子プロゴルフ。協会重鎮の失態は、まさにその好ムードに水を差す出来事。ゴルフ参加率が急速に伸びているアマチュア界。
その芽をつまないためにも、今一度、原点に立ち返ってゴルフを見つめなおす必要があろう。