蒲生ゴルフ倶楽部(滋賀県)

NICE ON 9月号【Vol. 443】


爽快、感動、精緻。滋賀県蒲生野に広がる上質なゴルフ空間。名匠・富澤誠造が造り上げた雄大な27ホールズのチャンピオンコース。

滋賀県を代表するチャンピオンコースのひとつ。豊かな自然と悠久の歴史が香る滋賀県蒲生郡日野町の平野に位置する原生林の中に1977年(昭和52年)10月10日開場した。設計は、日本で数多くのコースを手掛けた名匠・富澤誠造氏。「普通が最良」という氏の設計哲学の中に組み込まれた繊細な感性がここでもしっかりと息づいている。

コースは、外観は美しいが全体的に手強い造りの林間コース。長くタフな鈴鹿コース(3,491Y)、松が効果的に配されたテクニシャン向きの伊吹コース(3,459Y)、比較的攻め易く良いスコアが期待できる比良コース(3,463Y)で構成され、競うゴルフ、味わうゴルフなどゴルフの全てが詰め込まれた27ホールだ。豪快なティーショット、バンカー越えが一気に狙える比良の2番ミドル、松とバンカーの攻略が鍵となる伊吹5番のロング、グリーン周りが広い鈴鹿5番ショートなど球趣尽きないホールも多い。

コースの完成度も高く、開場以来数々のビッグトーナメントの舞台ともなっている。日本女子プロゴルフ選手権、日経カップ中村寅吉メモリアル、宝インビテーショナル、三菱自動車トーナメントなどでその全貌が明らかとなった。また、今夏には、関西唯一のオープン競技のユニテックスプロアマトーナメント2019も開催した。プレースタイルは、基本キャディー付だが、セルフも可能。コースナビ付新型の乗用カートを導入し、より快適なプレーが楽しめるようになった。

開場以来40余年の歴史と伝統に育まれた表情は格調が高く、落ち着いたクラブライフを象徴している。美しい甍(いらか)が魅力的な寄棟造りのクラブハウス。玄関前に咲き誇る樹齢120年を誇るしだれ桜に代表されるコース内に点在する手入れの行き届いた樹木が落ち着いたプレーを誘ってくれる。また、コースに併設された「ホテル蒲生の郷」は、ゆとりの宿泊ゴルフが楽しめる施設として人気が高い。北山杉を配し、京都洛北の風情を漂わす日本庭園は心を和ませてくれる。客室14、収容38名。

ホテル外観

27ホールには、それぞれリスクが効果的に仕掛けられているが、果敢に攻めてそれを攻略すれば大きな報酬が得られる。「普通が最良」という設計者の意図にチャレンジしてみるのも楽しみの一つだ。

会員本位の運営を継承。ホーム指定銘柄として常に上位にランクイン。少数会員制でゆとりあるクラブライフ。接待需要で個人法人ともに人気。

開場以来、会員本位の運営を脈々と継承。27ホール規模での会員数は適正範囲。関西財界人の交流の場としても使われ、接待需要から昨今、ホーム指定コースとしての見直しが顕著に。少数会員で上質なクラブライフが得られると高評価。
アスリートゴルファーや女性会員の入会も増加傾向で、クラブライフにも進化が見られる。

談話室

レストラン

コースデータ

  • コース規模=27ホール、10,413ヤード、パー108(敷地=約44万坪)
  • JGA/USGAコースレート=比良36.3、伊吹36.4、鈴鹿36.4
  • 加盟団体=JGA,KGU
  • グリーン=ベント2面
  • 練習場=6面の練習用グリーン、アプローチ、バンカー練習場完備
  • 設計者=富澤誠造
  • 開場=1977年(昭和52年)10月10日
  • コンペルーム=5室(200名)
  • 付帯施設=ホテル蒲生の郷(38名収容)
  • 交通アクセス=名神高速・竜王ICから約16km/蒲生スマートICから約11km。
  • 新名神高速・信楽ICから約18km。
  • 電車=JR草津線・貴生川駅下車、タクシーで約15分。クラブバスの発着なし。
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