オークモントゴルフクラブ (奈良県)

NICE ON 2月号【Vol. 436】


帝王ジャック・二クラス設計のダイナミックで美しいチャンピオンコース、リゾートトラストグループの信頼を礎とした関西地区の旗艦ゴルフ場

悠久の文化を湛え、母なる自然がこだまする大和高原の丘陵に広がる本格的なトーナメントコース。開場は1990年(平成2年)11月14日。
来秋30周年を迎える成熟のゴルフ場だ。このコースの設計を手掛けたのは帝王と称されるジャック・W・二クラス。
ティ、フェアウェイ、バンカーを軸としたハザード、ウォーター、グリーン等々をどうつなぎ合わせるかを設計の基本においた二クラスは、ここでも自らの設計学を余すところなく表現した。EASTコース(9ホール、パー36、3539ヤード)、WESTコース(9ホール、パー36、3547ヤード)、SOUTHコース(9ホール、パー36、3585ヤード)の計27ホールで構成されるが、各コースとも個性が異なり、ゴルフの醍醐味を魅了するレイアウトとなっている。各ホールともアップダウンがほとんどなく、総じてフラットな造り。フェアウェイに微妙なアンジュレーションを施し、要所には戦略性の高い池を多く取り入れているため、狙いどころと飛距離をしっかり把握した攻めが必要だ。ティーインググランドあるいはIP地点からグリーン面が視認できるためショット前の計算をしっかり行なうのが肝要。

EASTコース 3番

IP地点はライもフラットなため、次打は楽。二クラスが意図した攻略ルートに打てるかがスコアメイクの鍵となる。グリーンはベントのワングリーン。2段、3段グリーンもあり、微妙なアンジュレーションがあるため冷静な判断力と高い技術が求められ、パッティングクオリティーは高い。ラウンドを重ねるごとに、攻めるたびにチャレンジ意欲を掻き立てる飽きの来ないコースだ。
「芳醇な時間が流れる、ここでかわす笑顔が勲章」。と言われるだけあって、セピアカラーを基調とした外観のクラブハウスはモダンアートを感じさせるが、一歩館内に足を踏み入れるとどの設備もシックで落ち着いたグレードの高い雰囲気に包まれている。会員制リゾートを運営するグループならではのセンスを感じさせるものだ。
バッティンググリーンを望み、天井が高く広々としたレストラン、大切なゲストを迎えるに相応しい特別室、20~100名と使い勝手の良いコンペルーム(6室)などおもてなしの心が感じられるのも嬉しい。ゆったりとしたクラブライフを過ごすための空間づくり。優雅で贅沢なクラブハウスで良い一日が完結されるというのもオークモントゴルフクラブの魅力といえよう。

WESTコース 5番

堅牢な経営基盤と会員本位制の運営には定評がある
接待需要と価値あるクラブライフを求めるエグゼクティブ層に人気

ゴルフ場の経営母体の㈱オークモントゴルフクラブは、幅広い分野で事業展開している東証1部上場のリゾートトラスト㈱のグループ企業。リゾートトラストは、会員制リゾートクラブ事業を中心にゴルフ場(国内13コース)、メディカルなどの分野でも実績を持つ企業だ。
オークモントゴルフクラブは関西エリアでフラッグシップコースと位置づけられるゴルフ場。会員本位の運営には定評があり、スタッフの教育も行き届いている。コースメンテナンスも評価が高く、アスリートゴルファーにも高い評価を得ている。

クラブハウス

会員の質も高く、企業や個人オーナーの接待需要が多いが、昨今はゆったりしたクラブライフとレジャー志向の高まりからシニア層、リタイア層からの入会申し込みが増えている。女性施設にも力点を置いているため婦人層のグループ入会も増えている。30周年を機にますます進化をみせるクラブとして今、注目株のゴルフ場だ。会員数は個人1260名、法人220名、平日25名、週日280名と少数。

ロビー

レストラン

コースデータ

  • コース規模=27ホール、10671ヤード、パー108
  • 設計=ジャック・W・二クラス
  • 施工=矢作建設
  • JGA/USGAコースレート=EAST36.9、WEST37.1、SOUTH37.1
  • 交通アクセス=名阪国道・山添ICから約12km/名阪国道・神野口ICから約9km。
  • 電車=近鉄大阪線・名張駅からタクシーで約12分。
  • クラブバス=名張駅から運行
  • プレースタイル=電磁誘導乗用カート利用。キャディ付とセルフの選択制。
  • 練習場=270ヤード、13打席。バンカー練習場。
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