株式会社瀬川 専務取締役

瀬川 昌子さん
Masako Segawa

NICE ON 6月号【Vol. 428】

今回のゲストは京仏具卸の株式会社瀬川専務取締役 瀬川昌子さんです。三代目社長のご主人を支えて会社を切り盛りされるかたわら、アンティーク着物のよさをアピールすることを目的として設立された、一般社団法人きもの鹿鳴館倶楽部の主力メンバーとしての活動もされておられます。そんな大変お忙しい毎日をお過ごしの瀬川さんですが、そのパワーの源となっているのが大好きなゴルフ。ラウンドはもちろんのことですが、ゴルフを通して人との輪が広がっていくことが何より楽しいと、とびきりの笑顔で語ってくださいました。

取材日:2018年4月25日/ 場所:株式会社メンバーズゴルフサービス


お仕事のこと・きもの鹿鳴館倶楽部のこと

株式会社瀬川について事業内容などをお聞かせください。

瀬川 私どもは京仏具の卸会社で創業者は主人の祖父ですから、主人で三代目になります。瀬川仏具商店から始まり、株式会社にしましたのが昭和56年です。弊社のお取引先としてはお仏壇のはせがわさんや浜屋さんをはじめ、北海道から九州の地方の仏具屋さんですね。

具体的にどのような商品を取り扱っておられますか?

瀬川 身近なところでは、お仏壇の中のものですね。おりんとか花立て等の仏具です。曹洞宗以外の宗派の寺物の金物を得意としております。もちろん、ご家庭用の仏具も各種ご用意しておりますよ。

京仏具というのはある意味伝統工芸品的な側面もありますよね。

瀬川 京仏具は木工・金工・漆工などあらゆる技術を駆使した総合工芸品で、細かい分業にもとづく四十職種もの専門的な職人さんの手仕事が中心となっています。ですから、できあがったものは少々高価にはなりますが、質の高さが全く違います。

最近はなかなかお仏壇のあるお宅も少なくなったような気がしますが・・・。

瀬川 そうですね。住環境の変化からマンションタイプのコンパクトなものを置かれる場合も増えてきました。ただ、やはりご先祖様を大切に思い、ご供養する心だけは忘れていただきたくないとは思います。

時代は変わっても、ある部分では伝統を守ることも必要かもしれませんね。

瀬川 伝統と言いますと、現在一般社団法人 きもの鹿鳴館倶楽部の主力メンバーとしてアンティーク着物のPRにつとめているんですよ。

きもの鹿鳴館倶楽部の皆様

それはどのような団体なのでしょうか?

瀬川 私の友人が始めた団体で、明治・大正・昭和などのアンティーク着物を着て、イベントを開催したり、お食事をしたり、街を歩いたり・・・といったものです。鹿鳴館のような大人の社交場が作りたかったそうです。私は3年前、長楽館で京都で初めてのイベントを京都支部長としてお手伝いさせていただいたのがきっかけです。今はSNSの時代ですので、どんどんファンの輪が広がっているという感じですね。

何名くらいの参加があるのでしょうか?

瀬川 昨年11月に京都府庁で開催したイベントには、老若男女100名くらいの方にご参加いただきました。京都観光や京都府庁での撮影会、舞妓さんをお呼びしての祇園での宴席など参加者全員に「楽しかったー!」と言っていただきました。

京都府庁前にて

ゴルフライフについて

それではここからは瀬川さんのゴルフライフについて伺いたいと思います。ゴルフを始められたのはいつ頃でしょうか?

瀬川 15〜6年くらい前です。先代の義父が主宰していた仏具業界のゴルフの会に来るようにと言われたことと、友人夫婦に勧められたのがきっかけで、夫婦で始めました。近くにエルスポーツというジムがあってそこで打ちっぱなしをしたり、ワンポイントレッスンを受けたりして練習しました。ちなみにこのジムは私の現在のメンバーコースであるセンチュリー・シガ・ゴルフクラブのオーナーが経営されています。

初ラウンドの思い出はおありですか?

瀬川 そこそこ打てるようになったし、レッスンを受けていた先生の勧めもあって、コンペに出ることになったのですが、パターもまだ打ったことがない状態での初ラウンドで、大体想像がつかれると思いますが(笑)、散々なスコアでした。

どのくらいのスコアでしたか?

瀬川 168でした(笑)。パターの距離感が全くつかめず、何度打っても入らない(笑)。先生が見るに見かねて足で止めて下さらなければ、200は叩いていたと思います。ですから初ラウンドは一生忘れることができない思い出で(笑)、はじめの1年はゴルフが全く面白くなくて、苦痛でした(笑)。こんなにはまったのは、我ながら不思議です!

それから発奮されて、スクールに入られたのでしょうか?

瀬川 タイミングが合わず行けなかったのですが、すぐに80台にしてあげるという先生が現れてスクールに入りましたがなかなか思うように行かず・・・(笑)、きっとセンスがないのかと思います。もう時間がないのでいい加減がんばりたいとは思います。

センチュリー・シガ・ゴルフクラブにて

現在はどのくらいのペースでラウンドされていますか?

瀬川 仕事がありますので土日しか回れませんから、週1回+αで年間50〜60回くらいでしょうか。でも夏は1.5ラウンドすることも多いので、昨年は70ラウンドぐらいでした。

ご一緒されるのはどのような方でしょうか?

瀬川 センチュリー・シガGCのメンバーさん、コンペで出会った方、ジムのゴルフ同好会の皆さん、仕事関係の方々、ゴルフを始めた頃にファミリー会員として所属していた名神竜王カントリー倶楽部のメンバーさん・・・それから、先日は近所の居酒屋さんのゴルフ仲間のコンペや、きものファッションショーで出会った友人ともラウンドしていますね。

交友関係がとても広そうですね(笑)。

瀬川 ゴルフを始めてそれが一番良かったことです。とにかく今はゴルフが大好きなもので(笑)、ゴルフ仲間も多い方がいいなと思ってゴルフ好きの輪をどんどん広げています。

全国各地のゴルフ場へも行かれますか?

瀬川 関東にいる友人が幹事を務めるコンペに参加させてもらって、いろいろなゴルフ場へ行きました。中でも鷹之台カンツリー倶楽部やレイクウッドゴルフクラブ、セブンハンドレッドクラブはコースや全体の雰囲気、キャディさんなどが素晴らしくて印象に残っています。

海外のゴルフ場へも行かれますか?

瀬川 ハワイのゴルフ場へは何度か行ったことがあります。実は私はマラソンもやっていて、ホノルルマラソンに参加するついでに(笑)、ゴルフも楽しむというパターンなんですが、ある時なんとあの名門ワイアラエ カントリークラブでラウンドできるというチャンスに恵まれたんです。あるレストランで食事をしていた時に、偶然隣り合わせた方がメンバーさんで、おしゃべりをしているうちに「ご一緒にいかがですか?」と誘ってくださったんです。もちろん喜んで同行させていただきました(笑)。グアムや済州島、シアトルのゴルフ場にも行きましたが、リゾート地はボールがよく飛ぶのでテンションが上がります!

ホノルルマラソンに出場

初対面の方とそこまで親しくなれるのは瀬川さんのお人柄のよさですね(笑)。他にも印象深いエピソードがあればお聞かせください。

番組のひとコマ

瀬川 センチュリー・シガGCの支配人に頼まれて去年の5月か6月だったと思いますが、サンテレビの「原田伸郎のめざせパーゴルフⅢ」に出演したことがあります。井戸木鴻樹プロの「ドッキーのドキドキレッスン」というコーナーです。アプローチのワンポイントレッスンでしたが、いつもトップしたりするのに、この日はうまく行き「いいですねぇ」とお言葉をいただきました(笑)。

ゴルフの腕前はかなりのものだと思いますが、これまでのベストスコアをお聞かせください。

瀬川 87です。ただ、今は100を切るのがやっとという感じです(笑)。

センチュリー・シガGCの月例競技会などには参加されますか?

瀬川 競技会にはよく参加する方で、マラソンと重ならない時やよほど重要な行事がない限り、毎回参加しております。実は昨年の8月に開催された理事長杯で優勝させていただきました。

それは素晴らしいことですね。

理事長杯表彰式にて

瀬川 毎年チャレンジしていたんですが、数人しか落ちない予選にも落ちたり、なかなかうまくいかず、もう参加は見送ろうかと思っていた矢先、スタッフの方からわざわざお誘いをいただいてそれでお受けしたんです。予選は一応トップ通過だったので、必死で練習を積んで決勝に臨みましたがかえって緊張してしまったのか、前半は全くいいところがなく順位も落ちていきました。自分の下手さ加減が悲しくて落ち込んでいる私に、日頃辛口のメンバーから「まだ大丈夫や、あきらめず頑張りや」という声をかけてもらい、涙があふれながらのラウンドは記憶に新しいところです(笑)。
 そして気を取り直しての後半13番、流れが変わりました。1打目も2打目もミスショット、約100ヤード残しての第3打は、ピンの右を狙ったところ大きくはずれてワンバウンドしたボールがピンに当たってカップイン。運よくバーディがとれました。そこからはもう無我夢中で・・・。前週にトーナメントを観戦した際、優勝された穴井詩プロにサインをいただいたサンバイザーを決勝当日かぶっていたもので、彼女にあやかって私も勝ちたい!という思いからバイザーに祈りを込めながらのラウンドでした。結果、最後に「瀬川さん優勝!」と言われた時にどれだけ嬉しかったことか。今、思い出しても涙が出てきます。

瀬川さんのお話をうかがっていると本当にゴルフに魅了されておられるのがよくわかりますが、ゴルフの魅力はどのようなところにあるとお考えですか?

堀 琴音プロと

瀬川 今はもう、夫もゴルフをやめてしまったので私だけのワールドで(笑)、とにかくゴルフが楽しくてしょうがないんです。ティーショットを打ってフェアウェイを歩いているとプロになったような気がしてとても幸せです。ロングパットが決まったりするとギャラリーもいないのに右手を上げたりして(笑)。

わかります。ガッツポーズが自然に出てきますよね。

瀬川 そうそう(笑)。でもゴルフって小細工ができませんよね。その時のありのままの状況を受け入れて自分で考えて対処するしかない。それが面白いところかなと思います。

ゴルフ会員権やメンバーライフについてお気づきの点があればお聞かせください。

瀬川 センチュリー・シガGCの場合は、スタッフの方がとても前向きに取り組まれておられるのでクラブ自体は良くなっていると思います。競技メンバーが少ないことがさみしいですが、アットホームで私にとっては最高にいいクラブだと思います。また、最近の風潮としてビジターのほうが安い時があるのでメンバーになるメリットがないのではとお考えの方もおられるようですが、私自身はメンバーになってよかったと思っています。

私どももそうですが、ゴルフ場にも考えていただきたい課題ですね。
瀬川さんはゴルフ、マラソン、ジムなど大変アクティブに活動されていますが、運動はお得意な方ですか?

瀬川 自分では運動センスはあまりいい方ではないので、得意とは言えませんね。おかげさまで今のところは健康ですので、様々なことにチャレンジさせてもらっています。ジョギング出勤をしたり、仕事が終わってからジムに通ったりしているので、友人からは「よくやるなぁ」と言われますが、少しでも時間が空くとトレーニングや打ちっぱなしをしたいと思います。マラソンにしても1回だけホノルルマラソンに記念参加して終わり・・・と思っていたのに様々な方との出会いによって、なぜか(笑)7回も参加することになったり・・・。でも一度きりの人生ですのでいろんなことをやりたいと思っています。今日のインタビューもチャレンジかなと思いますし(笑)。いろいろなご縁に感謝です。

そう言っていただければありがたいです。
最後になりましたが、今後の目標をお聞かせください。

瀬川 コンスタントに90を切るような成績を取って、私の名前が掲げられている理事長杯のボードに恥ずかしくないようなゴルフをしたいと思います。そして、歩けなくなるまでゴルフを楽しみたいと思っております。

本日はありがとうございました。

株式会社瀬川
専務取締役 瀬川 昌子さん

Profile
京都市左京区在住
●ゴルフ歴  約15年
●所属コース センチュリー・シガ・ゴルフクラブ

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