ギャラリースタンド
ゴルフ新ルール改正について!
2019年の新ルールを確認してみよう!!
不要な罰をなくし、よりわかりやすくなった
来年(2019年)の1月1日から施行される新規則が発表された。1984年以来の大幅な見直しなので大筋を掴んでおきたい。また、今回のルール改正の背景には、ゴルフ人口の減少や高齢化があり、その対策として行なわれたことも含んでおきたい。これが、ゴルフを始めるハードルを下げるか、普及に繋がるかは時間を要するだろうが、初心者にもわかりやすく、プレー時間を短縮できることに繋がるため、ゴルファーにとって福音となることは間違いないだろう。
◆新規則の主な変更点
●コースエリアの名称が変更された
①ティーインググランド→ティーイングエリア
②スルーザグリーン →ジェネラルエリア
③ウォーターハザード →ペナルティーエリア
●不要な罰が数多く削除された
①”2度打ち”の罰がなくなる
②ストロークした球が偶然にプレーヤーや自分のキャディー、用具に当たっても罰はなくなる
③グリーン上や林やラフで球を捜索している時に偶然に球を動かしても罰はなくなる
④グリーン上で単にパットの線に触れることについての罰はなくなる
⑤ホールに立っていて付き添われていない旗竿に当たっても罰はなくなる
⑥ペナルティーエリアでルースインペディメントを動かしたり、地面や水に触れることについて
の罰はなくなる
⑦バンカー内でルースインペディメントを動かしたり、単に手やクラブで砂に触れることについ
ての罰はなくなる
(バンカー状態のテスト、練習スウィング、球の直前・直後の区域、バックスウィングを行なう
時は除く)
●プレーのペースの支援やその他の変更
①ドロップはひざの高さからになる
②スパイクマークや動物による損傷などを修理できるようになる
③ジェネラルエリアのどこでも地面にくい込んだ球は罰なしに救済を受けることができる
(ただし、ローカルルールで救済をフェアウエイの芝の長さ以下に刈った区域に制限することが
できる)
④球を確認のために拾い上げたり、損傷しているかどうかを確かめるために、球を拾い上げる時
のプレーヤーの告知の手順が削除される
⑤救済を受ける時はいつでも球を取り替えることができる
⑥紛失球の探索時間が5分から3分になる
⑦ストロークをプレーするために40秒以上かけないことの推奨
⑧「レディーゴルフ」の推奨(ピンからの距離に関わらず、準備できた人から打つ)
●初心者に優しい主な変更点
①アンプレヤブルでバンカーの外にドロップ可能に
(バンカー内のアンプレヤブルの球について、2打の罰でバンカーの外から球をプレーするこ
とを認める追加の救済が加わる)
②OBや紛失球でも戻らなくてもいい
ローカルルールによって、球を紛失したり、OBとなった場所の近く(最も近いフェアウエイ区
域を含む)から2打罰で球をドロップできる
※プロやエリートレベルの競技は対象外
③スコアの上限を設定できる
(各ホールのプレーヤーのスコアは委員会が設定した最大のスコアに制限することができる。コ
ンペ等で初心者に対しパーの3倍を上限スコアとすることがあるが、それがルールでも明文化
された)
今回のルールの改正はプレー時間の短縮に繋がるだろう。ただ、簡素化されたといっても根底には、プレーヤーの誠実さに頼るという原則は変わらない。
ゴルフはプレーヤーが『審判』であることは永久の命題だ。