阪奈カントリークラブ(大阪府)
優しさが漂う洗練された都市型のトーナメントコース。
ゴルフだけじゃない楽しみがある、とっておきの悠空間
大阪市内から車で約30分も走れば、街中の喧騒を忘れたかのようなリゾートスポットに出会える。阪奈カントリークラブは、1974年(昭和42年)に開場し、その後、近代ゴルフの流れとゴルファーのニーズに沿い、名匠・加藤俊輔氏によって改造設計がなされたゴルフ場だ。
ゴルフコースの良さは距離の長さとは関係ありません。ティショットはターゲットを絞り込み、2打目はピンをデッドに狙うという、正しい読みとコントロールをコンセプトに設計されており、本来のゴルフの楽しさや醍醐味を十分に味わえる都市型コースとなっている。
【クラブハウス外観】
【レストラン】
トーナメント仕様の造りに、やや難しいレイアウトとの印象を植え付けたが、2013年の再リニューアルによって、あらゆる腕前のゴルファーが独自のルートで攻略できるようになり、距離だけではない、ゴルフの奥深さが実感できるレイアウトになっている。
アウトは豪快なショットが楽しめ、インは打って変わって林間コースの雰囲気さながら、多くの池が景観を彩るだけでなく、一瞬だが緊張から解き放してくれる。上がり3ホールは特にドラマチックで好奇心をそそるレイアウトになっている。
年間を通じてベストのコースコンディションを保つ積極的なメンテナンスも、なるほど人気コースに位置づけられるだけのものがあるという印象を受けた。
【ティーショット】
【街並を望む】
また、練習施設の充実にも驚かされる。300ヤード、150打席は都市近郊コースでは稀だろう。
もう一つ目を奪われたのが、ヨーロッパの古城を想わせる優美な外観のクラブハウスや付帯施設の充実だ。
シャンデリアに迎えられるエントランスホールはゴージャスな雰囲気を醸し出し、豪華ホテルが完備されていて、レストランや丘陵から望める煌く夜景は息をものむ絶景だ。
また、プレーの後は地下1500㍍から湧き出る天然温泉につかって心身共にリフレッシュ。いい一日をいつくしむような穏やかな時間が流れたのも心象風景に残るものだった。
スタッフの洗練されたおもてなしの心に触れ、クラブハウスを後にした。
【街並 夜景】
【浴室より夜景を望む】
コースデータ
- 規模=18ホール、6365ヤード、パー72
- 交通アクセス=車利用は、阪神高速13号東大阪線・水走出口から約5キロ。大阪外環状線(深野南交差点)→阪奈道路へ
- 電車=近鉄奈良線・地下鉄中央線(生駒駅下車)タクシーまたはシャトルバスで10分。
- 宿泊施設=リゾートホテル完備
- 風呂・温泉=低張性弱アルカリ性の天然温泉