公益社団法人日本プロゴルフ協会 ティーチングプロA級

72(セブンツー) GOLF CLUB代表

山田 光次 さん
Koji Yamada

NICE ON 4月号【Vol. 426】

今回のゲストは日本プロゴルフ協会ティーチングプロA級・ゴルフスクール72 GOLF CLUB代表 山田光次さんです。スクールのコンセプトは「ゴルフを楽しんでもらう」ことで、初心者からベテランまで老若男女を問わず様々な方たちがレッスンに通っておられるそうです。ゴルフが上達するために必要なことを伺うと、ずばり「ゴルフを好きになること」。山田プロご自身も小学校6年生の時にゴルフを始められ、当初からその面白さを感じ、好きになられたとのことで人生の早い時期に一生懸命になれるものに出会い、さらに仕事として関わることができておられることの幸福を感じずにはいられませんでした。

取材日:2018年2月26日/場所:72 GOLF CLUB 京都烏丸校


ゴルフスクールのこと

山田プロが代表を務めておられる、72 GOLF CLUBは始められてどのくらいになりますか?

山田 今年で23年になります。現在、京都では京都本校と烏丸校の2校でレッスンをさせていただいています。

本日は烏丸校にお邪魔していますが、こちらでは何名くらいの生徒さんがおられますか?

山田 会員数は1200名ぐらいですが、実際に通っておられるのは600名ぐらいでしょうか?

そんなにいらっしゃるんですか!? 大盛況ですね(笑)。具体的なレッスン内容をお聞かせください。

山田 私どもはインドアのゴルフスクールで、それぞれの生徒さんのレベルに合わせたレッスンを経験豊かなティーチングプロがマンツーマンで行なっております。ですから、年齢、性別、初心者、ベテランにかかわらず効果的なレッスンが受けられます。また、シューズやクラブも無料レンタルいたしますし、平日は夜10時まで(京都本校は金曜日のみ夜9時まで)営業していますので、お勤め帰りの方でも気軽に通っていいただけると思います。

ラウンドレッスンもございますか?

山田 あります。初心者の方でも週1回ペースとして平均で4〜5か月程度で9割がたコースへ出られるようになると思います。

コースへ出られたら生徒さんも喜ばれるのではないですか?

山田 初ラウンドの方は「ゴルフ場ってこんなに広いんですね」とか「気持ちがいいところですね」という感想が多いです。そういういいイメージを持っていただきたいので、できるだけいいシーズンにコースデビューしていただくように心がけています。

逆にインドアとは全く違う感覚で戸惑われる方もおられますか?

山田 コースでは一球勝負ですから、練習場とは全く勝手が違うということは大半の方がおっしゃいます。練習場でしたら同じ場所で何回も打っていればそのうちナイスショットも出ますが(笑)、コースでは練習通りにはまず打てませんからね。

京都烏丸校 レッスン場

パター練習場も完備

初めての方だと練習場と違って視界が広すぎて、どこへ打てばいいかわからなくなってしまいますよね(笑)。

山田 練習場の場合、四角いマットが目安になるのでそれほど方向がずれませんが、コースでは打ちたい方向へ身体を正しく構えるということが皆さん難しいようですね。

そういう場合はどのように指導されるのですか?

山田 まず一旦スタンスを外していただくことが大切です。その上で後ろに立って打ちたい方向を定める、その方向に対してボールの延長線上にある何か目印を見つけ、そこへ向かって身体を構え直してもらいます。そうやって毎回ていねいに構えてくださいと生徒さんには申し上げています。

その他に上達するためのコツのようなものがあればお聞かせください。

山田 必ず上達するというコツはないかもしれませんが(笑)、やはりゴルフを好きにならないと上達は難しいでしょうね。私どものスクールはオフィス街にあるせいか、会社のコンペに強制的に参加させられることになって、仕方なくレッスンを受けに来られる方がとても多いんです(笑)。そういう方たちでもなんとかラウンドできるようにはしますが、もともと興味がないため上達という点では難しいかもしれません。とはいっても来られる方にはコースを回ったら楽しいし、好きになったらもっと上達できますよとはよく申し上げます。

好きこそものの上手なれということですね。

山田 そうです。私どものスクールは基本的にゴルフ愛好者を増やすこと、ゴルファーの裾野を広げることを目標にしています。ですから生徒さんも生涯ゴルフを楽しむためにレッスンに通っておられる方が圧倒的に多いです。

一人でも多くの皆さんにゴルフの楽しさを感じていただけるよう、これからもますますご活躍ください。

ゴルフライフについて

それでは、ここからは山田プロご自身のゴルフライフについてお伺いします。ゴルフを始められたのはいつ頃ですか?

山田 小学校6年生くらいでした。その当時では早い方かもしれません。

ご家族の勧めで始められたのでしょうか?

山田 いいえ、私の家族は誰もやりませんので(笑)。友人のお父さんに練習場へ連れて行ってもらったのがきっかけだったと思います。

初ラウンドはおいくつでしたか?

山田 高校1年生、16歳の頃でした。

初ラウンドの思い出はおありですか?

山田 今でも覚えているんですが、コースデビューは太閤坦カントリークラブ 東山コースで、最初のホールが12でした。あの短くてワンオンするようなミドルホールで12打も叩いたんですよ(笑)。

山田プロといえども初ラウンドはなかなか前に進めなかったのですね(笑)。

山田 それが、結構前に飛んで行ったんですよ(笑)。空振りもほとんどしたことがなかったですし、そんなに難しいとは思わなかったですね、始めた当時は(笑)。やればやるほど難しさがわかってきましたが・・・(笑)。ただ、ゴルフの面白さはすぐわかって、最初から好きでしたね。

当初はどなたかに習われたのでしょうか?

山田 私はもともと名神ゴルフセンターに所属させていただいて、そこに私の師匠もおられました。ただ、昔のプロは今のように基礎から手取り足取り教えてくれるということはありませんでした。

見て盗め・・・ということですか(笑)。

山田 そう。見てわからないものは聞いてもわからない・・・そんな時代でしたからね(笑)

先ほどゴルフは最初から好きだったとおっしゃいましたが、ゴルフを始められてよかったことはどのようなことでしょうか?

山田 よかったことだらけです(笑)。運良く仕事として好きなものに携われていることにとても感謝しています。

理想的な人生ですね。

山田 若い頃はツアープロという選択肢を考えたこともありますが、時代は変わりました。以前ならツアーで生計を立てられないからティーチングプロになるというケースもありましたが、今は最初からティーチングプロとしてこの業界に入ってくる方が増えています。もちろん十分に生計も立てられますし、生徒さんへの指導方法を研究して成果を上げることができればやりがいにもつながります。ゴルフに関連する様々な職業が増えてきたことは、ある意味ゴルフ産業が成熟してきたのかなと思います。いずれにしてもとても良いことだと私は思います。

ラウンドレッスンにて

山田プロは競技ゴルフやプロの大会などにも参加されることは多いのでしょうか?

山田 現在はシニアの予選会などに年数回出場しています。JGAさんが所管されている日本シニアオープンゴルフ選手権などは、普段行かないような名門コースで開催されるのでワクワクしますね。下関ゴルフ倶楽部へ行った時は、練習場の横が海岸になっていて予選会の最終日でしたかラウンド後に泳いだ記憶があります(笑)。

他にもお気に入りのゴルフ場はございますか?

山田 20年ほど前に行ったのですが、ザ・サイプレスゴルフクラブは良かったですね。コース、クラブハウス、全体の雰囲気全てにおいてすごいゴルフ場でした。

なかなか行けない名門コースですね。ところでプロの方に伺うのもおこがましいのですが(笑)、ベストスコアとホールインワンのご経験についてお聞かせいただけますか?

山田 ベストスコアは66です。ホールインワンは3回経験しました。

さすがです(笑)。どちらで出されましたか?

山田 ほとんど琵琶湖レークサイドゴルフコースです。私どものスクールでよくラウンドレッスンに使わせていただいているゴルフ場です。

お話は変わりますが、プロのお立場でゴルフ会員権やゴルフ場全体に対しての思いやご提言がありましたらお聞かせください。

山田 今、ゴルフ場は少しでも料金の高いビジターを優先的に集める傾向にありますよね。全体的にプレー料金も下がってきていますので、ゴルフ場にとっては大変な時代だと思いますが、そういう経営方針ではゴルファーとしては、どうしてもそのゴルフ場の会員になりたいとは思わないのではないでしょうか。

私どももメンバーシップの優位性をPRしていきたいと考えています。
ところでご職業がら健康には気をつけておられると思いますが、日頃心がけておられることはおありですか?

山田 睡眠を十分にとって無理をしないことです(笑)。最近思うんですが、人生で打てる球数が決まっているような気がするんです(笑)。以前は10年間、毎日1200球打っていた時代もあったのですが、最近は生徒さんの前でお手本として打つのも週に10球くらいです。打ちすぎてしまうと私に残された球数がどんどん減っていくような気がして・・・(笑)。

ユニークな考え方ですね(笑)。

山田 鍛えるという発想の逆バージョンです(笑)。現在はカートに乗らないという方が多いようですが、私の場合は逆にカートに乗るように心がけています(笑)。シニアの試合へ出場した際は当然カートなしですので、逆に普段は歩かないようにしています。それこそ膝に水でもたまったら大変です(笑)。年齢を重ねてくると無理をしない方がいいですよ。その方がゴルフ人生も長く伸びると思います(笑)。

私も無理をせずにカートに乗るようにいたします(笑)。
最後になりましたが今後の目標をお聞かせください。

山田 特にはありません(笑)。人生楽しく、ゴルフも楽しく・・・といったところでしょうか(笑)。

本日はありがとうございました。

公益社団法人日本プロゴルフ協会 ティーチングプロA級(文部科学大臣認定)
72 GOLF CLUB
http://www.72golfclub.jp/
代表 山田 光次 さん

Profile
京都市山科区在住
1961年(昭和36年)12月28日生まれ 満56歳
●ゴルフ歴  約45年

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