オリムピックゴルフ倶楽部(兵庫県)
精緻・雄大・景観美、3拍子揃った風格をそなえ、
2013年(第79回)関西オープンゴルフ選手権の舞台にもなった。
優しさと厳しさが交差する絶妙のレイアウト。
脈々と受け継がれる会員本位の運営にも高い評価が。
開場は1989年(平成元年)4月1日。27年の歳月の経過とともに大きく育った樹木がコースの隅々にまで風格と伝統の香りを醸しだしている。兵庫県のゴルフ銀座の一角を占める三木市に位置し、ゴルフ場として最適地と言われる理想の地形を得て建設された。
南向きの緩丘稜地に展開する18ホールは、30メートル内外の高低差というフラットな仕上がり。アウト・インがそれぞれ異なる表情でゴルファーのチャレンジ欲を大いにそそっている。設計は日本のトップアマとして名をはせた大川 清氏。大川氏の豊富なプレー経験と世界の有名ゴルフ場を数多く見聞した知識と独自のコンセプトで作り上げた作品だ。
コースは関西では数少ないアメリカンスタイルで、フラット&ワイドなレイアウト。フェアウエイ幅が平均40ヤードと豪快なショットが楽しめる。緑と水の対比が景観を盛り上げ、コースに絡む大小8つの池が難易度を高めている。特に良く手入れされたグリーンは常にベストのコンディションを保ち、パッティングクオリティーも高い。開場以来、幾度となく改造を行ってきており、時代のニーズ、ゴルフプレーの流れを的確に吸収しながら天塩に掛けた改造という形容が当てはまるだろう。
【クラブハウス外観】
【フロントロビー】
充実の施設群とメンバーシップ制の系譜も魅力。
各施設は、「全てはゴルファーのために」を基本スピリッツに配されている。六甲山の山並みを眺めながらのゆったりしたプレー空間、心地よい疲れを癒してくれる天然温泉露天風呂。フィットネスルーム、テニスコート、プール、バー・ラウンジ、焼肉処オリムピック亭なども完備され、豊かで広がりのあるクラブライフが楽しめるのも嬉しい。
開場以来、一貫して守ってきているのがメンバーシップ制コースの精神を踏襲した運営。メンバーはもとより、メンバーのファミリーや大切なゲストが快適に利用できる雰囲気づくりもその一つ。スタッフ教育も行き届き、穏やかで自然体の応対は高い評価を得ている。
ホームコースの指定銘柄として、常に上位にランクされるのも頷けよう。堅牢な経営基盤と会員本位の運営は資質の高さを物語るものだ。
【クラブハウスより18番Hを望む】
【レストラン】
コースデータ
- コース規模=18H・全長7252Y・P72。
- コースレート=72.1
- 交通=中国自動車道・吉川ICから約8km
山陽自動車道・三木東ICから約8km - グリーン=ベント1グリーン
- ラウンドスタイル=キャディーの人数に応じてキャディー付とし、それ以外はセルフ。乗用カート使用。