ザ・会員権

NICE ON 2月号【Vol. 424】

2018年の会員権市場を大胆予測!


商況は活発化し、単純平均相場も再上昇
低額クラスで単独入会が巻き返し、全体相場を底上げする!

2017年のゴルフ場入場者数は、全国平均で約2%回復した。会員権相場も株高、企業の好業績を背景に法人、個人とも購入希望が増加し4年ぶりの回復を見た。日本プロゴルフ協会(PGA)も業界活性化を掲げ、ゴルファーの離脱防止や新規ゴルファーの創造のため活動強化を宣言した。ゴルフクラブの購入も増加に転じ、特に初心者向け中古クラブの人気化が目立った。2017年はゴルフ人口の減少が指摘されている中で、半面ゴルフ人気の根強さを示す調査結果が表れた年だったと言える。

会員権の需要も2016年に比べると、当社でも価格帯では、老舗・名門への問い合わせが多く、優良中堅や中堅クラスに乗り換える人が多くみられた。ただ、低額クラスでは、人気、不人気コースの明暗が鮮明となり、市場の流通から取り残されるコースも見られた。
2018年は、回復の兆しをさらに強め、市場は活発化するだろう。会員権相場と株価は連動しないものの、景況感は良好で会員権購入や入会希望を心理的に後押しするはずだ。新規ゴルファーの創出に懸念があったが、女性向け雑誌のアンケートで行きたいデートスポットの項目でゴルフ場が2位にランクされ、ゴルフ人気が復活していることを示唆している。

問い合わせや入会希望は幅広い価格帯のコースに広がる
「近い」、「会員層が良い」、「エントリーがスムーズ」が選択のポイントに!

2017年は、引き合いはあるものの問い合わせレベルから抜ききれない場面が多かったが、年末頃から徐々に成約に直結する引き合いが増えた。これまで低調だった低額クラス(30万円以下)に入会問い合わせが入るようになり、売りや退会に偏っていた法人も好業績の企業を中心に、名門・準名門コースへの見直し購入が広がりつつある。潜在需要の強さは実感できる状況で、決算期を挟んで大きく動きを見せるはずだ。個人では、割安感が強い優良中堅コース(150~200万円)には、入会希望者が退会を上回るところも出てきた。
特徴的な動きとしては、低額クラスではこれまでグループ買い(同じコースに入会する)が目立っていたが、単独入会が巻き返してきている。選択肢が多い中、自分に合ったコース選びに視点が移ってきた。ゴルフ場選択のポイントも「自宅から近い」、「高速のICから便利」、「地道で行ける」など近さを優先、また長くクラブライフを楽しむには「コースの運営が良好」、「会員層の質が高い」、「クラブの雰囲気が自分にあっている」などが強い購入要因となっている。メンバー本意の運営をしていることを示す「エントリーがスムーズで競技会やクラブ行事が定期的に行なわれている」ことが購入ポイントとなっているのはうなずける。

相場価格が低迷する要因のひとつとなっている名義書換料とのアンバランスも是正されつつあり、名変料を下げたことで相場が上向いたコースもある。入会条件を緩和したことで間口が広がったコースもみられる。こういったコース情報に目を凝らせば、ターゲットはさらに広がってくるはずだ。
2018年の年初は、低額クラスの買い出動から始まった。春のシーズンを前に駆け込み需要で例年相場が上向く2月相場。会員権購入の絶好機は続いているため自分に合ったコースを見つけたい。

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