ギャラリースタンド

NICE ON 6月号【Vol. 416】


世界のハンディキャップ(HC)が統一される!?
コースレートとHCがグローバルに、しかも矛盾しない方法で計算される

ゴルフは融通無碍のスポーツ。
また、アウトドアのゲームとして他のスポーツやゲームと大きく異なるのは、プレーするコースがすべて個性的であり、決して同じ設定のものがないことだ。
さらに、老若男女が楽しめ、力量に差のあるものが一緒にラウンドできることだろう。

これについて、世界のHCが統一されるかもしれないというニュースが舞い込んできた。
R&A(全英ゴルフ協会)とUSGA(全米ゴルフ協会)が世界のゴルフ協会などと共同して、今年の年末に世界共通のHCシステムの提案を行うというものだ。
現在、世界には似て非なるHCシステムが6通りあるといわれている。
それは、1.USGA 2.ヨーロピアンGA 3.アルゼンチンGA 4.南アフリカGA 5.ゴルフ・オーストラリア 6.ナショナルゴルフユニオン協議会がそれだ。
統一に向けての動きとしては、2年前くらいからその兆候が取りざたされていた。この6つの協会に加え、R&A、ゴルフカナダ、日本ゴルフ協会(JGA)が話し合いを行ってきたという。

それぞれのHCの利点を生かし、簡単に、しかも世界のどこででも矛盾なく利用できるグローバルなシステムが出来上がれば、ゴルフはさらに地球的規模で普及するはずだ。
かつて、日本のプレーヤーがアメリカのプロアマに参加し、日本のHCをもとにネットで優勝したことがある。これに対し、USGAは意義を唱えるコメントを残し、ずいぶんと後味の悪いものとなった。もし、HCが統一されれば、こういった轍を二度と踏むこともなく、ゴルフの神髄、精神を汚すこともなくなるだろう。
ゴルフは、他のスポーツに比べフィジカル・メンタルの両面で最もバランスのとれたゲームと認識されている。
2016年のリオデジャネイロ五輪からゴルフが正式種目として加えられた。これはゴルフ本来の持つ特性としての復活ではなく、新規加入といったほうが正しいかもしれない。
現在、HCを保持しているのは、80カ国で約1500万人とも言われている。
新しいシステムが構築されれば、さらにHC保持者が増え、国境を越え、まさに平等に戦えるようになることが期待される。世界のHC統一は、ゴルフにとっても、ゴルファーにとっても素晴らしい考え方だ。
まさに、スポーツ文化として、垣根を取り除く画期的な発想と言えよう。

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