やさしい筋トレ講座 Let’s start Training

NICE ON 4月号【Vol. 414】

このコーナーは京都工場保健会様のご協力により掲載しています
【起床後と仕事前後にする運動】
起床後に腰を痛めた、午前中の作業で腰や肩を痛めた、などの主な原因は筋肉を動かす準備ができていない。すなわち血流が悪くなっているからなのです。ほんの少し、起きる前や作業前後に簡単な運動をすることで不要なけがを防ぐことができますので、ぜひやってみましょう!

(京都工場保健会 健康運動指導士 塚 岳伸)


起床後まず最初にすること(足、腕ブラブラ&腰伸ばし)

1.目覚めたら仰向けに寝たまま、腕、足を上げ、小刻みに揺する。
2.次に上体を固定してゆっくり、右足は左へ、左足は右へ倒す。

(睡眠時は半面を寝具で圧迫されているので血流を回復させることと、立位、歩行時に負担のかかる腰部のストレッチをしてから起床することで、起床時腰痛などのリスクを減らすことが目的です)

仕事前後にすること 上(ニーハイキック)

体の前で床と水平な位置で手をつなぎ、手のひらに左右の膝を交互にタッチする。(30秒程度でよい)
 
下肢は人体で最大の筋肉ですので、効率よく血流を促進するにはダイナミックに動かすとよい。この運動は腰部も参加し筋肉の温度を全体的に上昇させるため、けがの予防に効果的です。

仕事前後にすること 下(肩甲骨引き離し)

安定した椅子、または机をつかみ、前腕を床に対して垂直に保ったまま体を下げていく。
15~30秒を2~3セットを目安に。

(腕と肩甲骨はつながっているので腕をグルグル回しても腕が外れないのですが、肩甲骨の動きが悪くなると腕を上げた時に肩関節の負担が増え、障害につながるので仕事の前や疲労後のケアとしてもお勧めです)

※肩関節に痛みがある時は厳禁です。

効果的な筋トレのポイント
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●呼吸を止めないようにしましょう。
●ゆっくりとした動きで、使っている筋肉を意識しながら行いましょう。
●1セット5~10回、慣れてきたら2~3セットを目安に行いましょう。
●週に2~3回を目安に続けましょう。

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健康づくりのために運動するには、安全が最優先です。
運動前には血圧や体調など、毎回自分で必ずチェックしましょう。
体調が悪い時は、無理をしないようにしましょう。
運動の強さや時間は少しずつ増やしていきましょう。
運動中や運動後に、体調不良や痛みのある場合は、運動を中止して専門医に相談しましょう。

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