ギャラリースタンド

NICE ON 3月号【Vol. 413】


ゴルフ場のドレス・コード(Dress Code)を今一度考える。

ゴルフの大衆化に伴い、フェアウェイやグリーン上では老若男女が和気あいあいとプレーを楽しんでいる。女性のパーティーなどは、さながらファッションショーを思わせるほど妍を競う光景が見られるほど華やかだ。
ゴルフは、紳士淑女のスポーツということで、とりわけ名門や老舗のメンバーシップコースでは、会員・ゲストを問わず、「皆様に快適なクラブライフを楽しんでいただくため」と称して、①来場時及びプレー終了後の服装②プレー時の服装について細かく事項を遵守するよう呼びかけるのが通例だ。
ところが、時代は変わり、3世代が一緒にプレーするステージになって、若者や団塊ジュニア世代から「ゴルフ場のおかしなドレスコードって何とかならないの」という声が挙がるようになった。
ゴルフは紳士淑女のスポーツだからある程度の規制や常識にとらわれる事には納得するが、マナー違反でなければもっと自由であってもいいんじゃないという感覚だ。

そんな風潮を象徴するようなエピソードがある。
2015年の米男子ゴルフツアー「プレーヤーズ選手権」に参戦した石川 遼選手のファッションを巡り、ツイッタ―が炎上した。石川選手と言えばゴルフブームをけん引する押しも押されぬ、若手のホープ。その一挙手一投足が注視される存在だ。その時のいでたちは、真っ赤なパンツに柄入りのポロシャツ。多くの視聴者が注目したのは、マナー云々ではなく、イケてるかイケてないかの範疇のものだった。宮里 藍選手から始まった女子プロのへそだしルック、振り返ってみれば、一大ブームを作ったとされるジャンボ尾崎のパープルのだぼだぼズボンや派手なシャツスタイル。これらは、ドレスコードに引っかからない?!!
ドレスコードは、ゴルフ場が独自に定める規則だが、そのゴルフ場でプレーする限り守らなければならないものだ。保守的で、厳格なドレスコードは時代錯誤と考える人が増えているが、世の中の変化や風潮に合わせる事がベストではない。ゴルフは融通無碍のゲームと言われるが、ゴルフの持つ文化性や歴史、コミュニティーの一員と考えるならば、守るべきルールと捉えるのも一考だろう。
常識はずれの服装をしたプレーヤーとラウンドするのは嫌なもの。守るべきエチケットのひとつに服装がある。これは、ドレスコードのプラス面だろう。ドレスコードを守っていれば、どんなファッションでも良いというわけではないが、一緒にラウンドするパートナーやクラブハウスでのいでたちが、周囲の人に不快感を与えないものでなければならない。

服装マナーの基本的なことは、襟付きのシャツを着用、裾部分はズボンの中に入れる、ズボンは長いパンツ(短パン・ショートパンツの場合はハイソックスの規定などもある)、ゴルフシューズ、帽子の着用などを義務付けているところもある。
この項では、ドレスコードについて提起したが、プレー上のマナーやエチケットは服装云々以前に守らなければならないプレーヤーズコードだ。
グリーン上では走らない、人のラインは踏まない、ボールを打つ人の視界に入らない、バンカーでは砂を均してから出る、などなど。スロープレーもマナー違反。
グリーンマークの補修や目土入れは忘れないように!

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