京栄ニチユ株式会社 代表取締役社長
麻田 友保さん
Tomoyasu Asada
今回のゲストは、企業のニーズに応じた物流システムを提案し、必要な機器の提供からメンテナンスまでトータルに行なう、物流の専門商社京栄ニチユ株式会社 代表取締役社長麻田友保さんです。年2回行なわれる社内コンペでは「絶対に負けたくない!」とのことで、ゴルフに関しては相当な負けず嫌いとお見受けしました。会社のモットーである「元気・勇気・チャレンジ!!」を正に体現されているかのような明るく笑いの絶えない楽しいインタビューとなりました。
取材日:2016年9月15日/場所:株式会社メンバーズゴルフサービス 本社
京栄ニチユ株式会社のこと
京栄ニチユ株式会社はお父様が設立された会社だそうですね。麻田社長が社長に就任されたのはいつのことでしょうか?
麻田 1999年、45歳で就任しました。
物流関係のお仕事ということですが、私たちの生活になくてはならないものですね。具体的にどのような業務内容でしょうか?
麻田 搬送、保管等の様々な物流関係の企業様に向けて、無駄なく効率よく業務を行なえるような物流システムをご提案し、さらにそのために必要なフォークリフトを始めとした設備機器の販売及びメンテナンスまでをトータルでご提供させていただいています。
今、物流に対してはスピーディ化、低コスト化が特に求められているので、それに対応することはとても難しいミッションですね。
麻田 はい。例えばお客様が倉庫を建てられる場合、その図面を見せていただいて、ここにどのようなシステムを構築すれば、効率的に動けるかを考えプランをご提案します。それにご納得いただければ、今度は現場の状況に応じた最適な機器を選択し、ご提案してご提供します。その企業様がいかに低コストでスムーズかつ効率的に現場を動かしていけるかが私たちの腕の見せどころですね。
なくてはならない縁の下の力持ちといったところでしょうか。
麻田 私どもの業界というのは何かを作っているというわけではないので、一般消費者にはわかりにくいかもしれません。ただモノの流れというものは絶対になくなりませんよね。その部分を陰で支えて皆さんの生活がよりよくなるための一助となればこれ以上の喜びはありません。
ゴルフライフのこと
ここからは社長のゴルフライフについてお伺いします。ゴルフを始められたきっかけからお聞かせ下さい。
麻田 大学に入学して間もない頃でしたか、父が真っ新なハーフセットを買い与えてくれて、特に興味もないままコースへ連れて行かれたのが私のゴルフデビューです。ただ、卒業後は一旦就職して28歳の時に今の会社へ入社し、結婚・長男誕生・・・と目まぐるしかったものでゴルフからはしばらくの間、遠ざかっていました。本格的に再開したのは40歳前くらいでしょうか。
何か心境の変化がおありだったのでしょうか?
麻田 立場上の必要性や健康上の理由もありますが、父と一緒にゴルフをしていた頃をふと思い出したということもあるでしょうね。
現在はどのくらいのペースでラウンドされますか?
麻田 多い時と少ない時とまちまちですが、トータルで言うと年間30〜35回くらいだと思います。
ラウンドされるのは主にお仕事関係の方々ですか?
麻田 あらゆる方たちですね(笑)。友人、お得意先様、社員、業界の方たちとのお付き合いもあるし・・・。家族ともよく行きます。家内はしませんが、長男・長男のお嫁さん・次男はみんなゴルフをしますからね。まあ、子供たちはゴルフを始めたばかりですが・・・。
それは羨ましい(笑)。社内コンペもされるのでしょうか?
麻田 年2回、4月と10月にコンペを開催しています。ちょうど今年の10月で第20回を迎えます。余談ですが、15回大会の時は私がちょうど還暦を迎えたもので、皆でお祝いコンペをしてくれました。
社員の皆さんと(グランディ鳴門ゴルフクラブ36にて)
社内のコミュニケーションは極めて良好のようですね。今までで印象に残っているゴルフ場はおありですか?
麻田 最近では片山津ゴルフ倶楽部ですね。その日はたまたまキャディさんが2名付いてくれたんです。ベテランさんと今年入ったばかりの新人さんでした。そのベテランキャディさんがすばらしくて、私たちへの対応もきちんとこなしながら、新人キャディさんにも業務を教え込んでいる。これこそOJT(日常業務を通じた従業員教育)だなと感動しました。私どもの会社では日頃からOJTをやりなさいとさかんに言っているので、このキャディさんを見てとても勉強になりました。
キャディさんという存在はプレー中の球筋をしっかりと見てもらえるという部分で本当に重要ですね。
麻田 そう。だから、よく優勝コメントなどで「今日はパートナーに恵まれました」というのは自分の打ったボールをよく見てもらったからヘッドアップせずに打てたという意味なんだそうですよ。
今までのベストスコアをお聞かせ下さい。
麻田 それがね(笑)、つい先日、8月27日に滋賀カントリー倶楽部で生まれて初めてハーフ30台が出たんです。トータルでは42・39で81でした。これが今までのベストスコアです。いつもは90が切れたら喜んでいるくらいなのでこの時はできすぎでした(笑)。
いやぁ・・・90を切るのだってすばらしいですよ。
麻田 その日は私どもの会社に入ったばかりの次男とうちの社員と一緒に廻ったんですよ。まず息子の手前いい格好をしないといけないので(笑)、緊張しましてね。その上、社員がスタートから2ホール連続バーディで前半40で廻ったんですよ。私が42でしょ。このまま負けてしまったらえらいこっちゃ(笑)、と思って昼からは奮起して辛くも勝てたんですよ(笑)。
社長はもしかしたら負けず嫌いでいらっしゃいますか(笑)?
麻田 すごく負けず嫌いです(笑)。でも、それでなくてはゴルフって面白くないでしょう?楽しむのも大切ですけれど、青筋を立ててカリカリしないとおもしろくないでしょう(笑)?私は、社内コンペでも社員には絶対負けたくないんです(笑)。だって、日頃のラウンド数が私の方が断然多いのだから、負けたら示しがつかない(笑)。
ゴルフは人間性が出るとよく言われますね(笑)。
麻田 そうなんですよ(笑)。だから困ってしまう。スコアがよいか悪いか、他の方にすぐわかってしまいます(笑)。
お得意のクラブはおありですか?
麻田 得意というか、好きなのはドライバーかな。最近、アイアンが当たらなくて困っているんですよ。その点ウッドは安心して打てます。
ゴルフをやられてよかったと思われるのはどのようなことでしょうか?
麻田 いろいろな方と知り合えることですね。一度ラウンドすればその方の性格がよくわかるので、ゴルフって面白いですよね。第一印象でちょっと気難しい方かなと思っていたらとても明るくて楽しい方だったり、またその逆もありますが・・・(笑)。
ゴルフと仕事は何か似通ったところがあるかもしれませんね。
麻田 そうですね。どんなに努力して、準備を怠りなくしてもダメな時もあるし、上手くいかないかなと不安だったのに案外成功することもありますよね。まさに人生の縮図のようだとも言えますね。
う〜ん、深いですね。お話しは変わりますがゴルフ以外のご趣味はおありですか?
麻田 ゴルフもそうなんですが、若い頃からこれが好きで突き詰めてやったということがないんですよ。音楽も好きだし、旅行にも行くし、様々なことを幅広く楽しみたいというタイプですね。
奥様とご次男の誕生日を長男ご夫婦と一緒にお祝い
それはある意味、人生を楽しむ秘訣かもしれませんね。
麻田 今好きなのはゴルフとサウナくらいでしょうか(笑)。サウナは自宅にホームサウナをつくるほど大好きで、週に1回くらいは入らないとすっきりしません。
それはすごい。自宅にサウナですか(笑)?
麻田 サウナに入っている間は、一人きりで仕事のことなど様々なことを考えられるので私にとっては貴重な時間です。
健康的でいいですね。お酒をたくさん飲んで発散する・・・などよりはいいですよね。
麻田
いや、残念ながらお酒も大好きです(笑)。
私の家族は私・家内・長男・長男のお嫁さん・次男と全員酒豪で・・・(笑)。
自宅にワインセラーも持っています(笑)。
大体私はカタカナ3文字のものが好きで、ゴルフ、サウナ、ワイン、各種クラブ(?)・・・
全部3文字でしょ(笑)。
お酒を飲まれた時には、サウナはお控え下さい(笑)。
麻田 はい。気を付けます(笑)。
社長は琵琶湖カントリー倶楽部と城陽カントリー倶楽部のメンバーさんですが、メンバーになられてよかったこととかゴルフ場全般への要望であるとかお気づきの点はございますか?
麻田
どちらのゴルフ場もとても気に入っています。やはり一流コースと言われるところはスタッフやキャディさんの対応が全然ちがいますよね。琵琶湖カントリー倶楽部は特にフレンドリーで、入会して間もない私にでもとても優しく接してくれるので嬉しいし、接客マナーはとても勉強になります。城陽カントリー倶楽部はキャディさんがすばらしい。最近のゴルフ場はセルフのところも増えていますが、私はキャディさんは絶対必要だと思います。一日一緒にラウンドしてくれて、一生懸命芝目を読み、ボールの行方を追ってくれる。本当にありがたいなと思います。城陽のキャディさんは少々マナーに厳しすぎるという話しも聞きますが、私は今のままでよいと思いますし、厳しくて当たり前だと思っています。私がゴルフを始めた頃は先輩から「一番悪いマナーはスロープレーだ」と教わりました。
だから、下手くそな間はクラブを4本持ってとにかく走り回っていました(笑)。
月例などの競技会には参加されますか?
麻田 あまり参加しませんね。日曜日は家内と一緒に過ごすようにしています。日頃ほったらかしにしていますのでね(笑)。
それはすばらしいことです(笑)。先ほどご自宅でサウナを楽しんでおられるとおっしゃっていましたが、それ以外に健康維持のために何か気をつけておられますか?
麻田 毎朝、家のウォーキングマシーンで30〜45分程度歩いています。
いろいろなものをお持ちなんですね(笑)。
麻田 毎朝毎朝よくやるなあと言われますけれど、それは違います。私は毎朝テレビを見ながらウォーキングをしていますが、それが恰好の情報源になるんですよ。例えば、前日のニューヨークの為替の動きから、またスポーツの結果を知っていれば野球好きのお客様とお話しする時に役立ちますよね。だから広く浅く情報を仕入れることができて、健康づくりにもなるので一石二鳥です(笑)。
最後になりましたが、今後の目標であるとか座右の銘などがあればお聞かせ下さい。
麻田 私も今年62歳になり、そろそろ父親から受け継いだ会社経営を今度は息子たちにバトンタッチする準備時期に入って来ました。これから10年くらいかけて彼らに事業継承をしていかなければいけません。彼らの成長を見守りながら、ゴルフも仕事も一緒にやっていくことがこれからの喜びであり目標でもあります。また、座右の銘は「大胆かつ繊細」です。経営者というものは両極端のことができなければならないと昔教わった記憶があります。社員に対しても、ものすごく厳しい面とものすごく優しい面を両方持ち合わせなければいけないと思います。これは、ゴルフでも一緒だとは思いますね。
大胆かつ繊細にこれからもゴルフを楽しんで下さい。本日はありがとうございました。
京栄ニチユ株式会社 代表取締役社長
麻田 友保さん
Profile
長岡京市在住
1954年(昭和29年)1月2日生まれ 満62歳
●ゴルフ歴 約20年
●所属コース 琵琶湖カントリー倶楽部
城陽カントリー倶楽部
●ハンディ 17(城陽カントリー倶楽部)