ナイスオン健康コラム

NICE ON 5月号【Vol. 451】

このコーナーは京都工場保健会様のご協力により掲載しています


椅子は万病の元

人の体を街に例えるなら、栄養素や酸素を運ぶ血液の流れは物流のようなもので、人の場合たった一日物流が途絶えるとそこから先の町や村(組織)は壊滅してしまうのです。
人体において物流(血流)を担当しているのは、心臓と筋肉の二つのポンプ。
この二つ、特に筋肉ポンプを動かすと物流は活発になり街は栄えますが、その逆ではどうなるのでしょうか?

デスクワークなど座る仕事の場合
椅子に座ることで最大のポンプである筋肉が動かなくなり、
→ 心臓のみで水より重い血液を全身に送らなければならず、
→ 下肢に流れた血液を重力に逆らって上体に戻すため、
→ 心臓は相当な負担を強いられます。

さらに椅子での下肢血管の圧迫も加わり、より強い圧力が必要となって心肥大を伴う血圧の上昇を招きやすくなります。
座っていれば当然、筋肉を動かさないため糖や脂質の代謝も悪化に向かい肥満などにも繋がります。(筋肉は糖や脂質の最大消費器官です)
だから座位での勤務時間や期間が長ければ長いほどいろいろな健康障害が現れるのです。

現在の糖尿病など代謝関連疾患や血圧異常などの増加は生活の便利さ、即ち座ったままで何でも出来てしまう生活により引き起こされると言っても過言ではなく、これらを防ぐためには、“いかにじっとする時間、座る時間をみじかくするか”ということが大切なのです。

では動くことによって・・・
筋肉のポンプが始動し、
→ 重力や外圧で滞っていた血液が流れ出し心臓の負担が減少し、
→ 脳には酸素や他の栄養素も流入量が増え、脳活動が活発になり、
→ 作業効率もアップするのです。

もちろん動けば動くほど糖や脂質の代謝も良くなります。
病気の予防は、こまめに動くことから始めましょう!

皆さん、シンプルに考えてください。
体は街!血流は物流!当然、物流が活発であるほど、街は栄えるのです!
物流をコントロールできるのは自分以外にいません。
会社でも、コピーをとったり、打ち合わせなども、こまめに動いたり、
自宅でも、トイレや、テレビはリモコンに頼らず、立ち上がるチャンスをたくさん作って、
こまめに動いて元気な街(カラダ)を創りましょう!


人間ドックのスペシャリスト集団
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