有限会社ダイイチ印刷 代表取締役社長
岡本 圭司さん
keiji okamoto
今回のゲストは有限会社ダイイチ印刷 代表取締役社長 岡本圭司さんです。同社は今年創業20年を迎えた、手帳印刷を主力商品とする印刷会社です。岡本社長がこの業界に入られたきっかけは、お父様の印刷会社を引き継いだこと。そこから現在の会社を立ち上げるまでには様々な紆余曲折がおありだったようで、穏やかな語り口の中に厳しい局面にも決して屈しない強さが感じられました。ご趣味のゴルフは、予定がなければ日曜日のお誘いをほぼ断ることがないとおっしゃるほど大いに楽しんでおられるご様子でした。
取材日:2019年8月21日/場所:岡本社長ご自宅
有限会社ダイイチ印刷について
はじめに会社の事業内容などをお聞かせください。
岡本 私どもの会社は、今年の9月1日で創業20年を迎えた印刷会社で、通常の印刷物を取り扱う場合もありますが、手帳印刷が主な取り扱い商品です。現在は東大阪市の本社の他に奈良工場があり、そちらで印刷をしています。一般的には景気に左右されにくいとは思いますが、やはりここ何年かは厳しいですね。
創業20年ということですが、ずっと印刷業界に携わってこられたのでしょうか?
岡本 もともと私は22歳から26歳までシステム開発会社に勤めておりまして、当時父親は印刷会社を経営していました。その父が体調を崩し、会社を手伝ってほしいとの申し出があったため、勤めていた会社を辞めて父の会社を引き継ぎました。その後バブル末期の頃に取引業者によって、7億円もの負債を父が背負わされてしまいました。とりあえず父を引退させて私が一年かけて協力会社になるべく迷惑が掛からないように四方八方に頭を下げて、いったん法人としての破産という形で処理をしました。その後、ダイイチ印刷の先代社長に一緒に印刷会社をやらないかと声をかけてもらい、会社を立ち上げました。その際に父の会社時代から約5年ほどお取引をしていただいていた手帳メーカーさんに、今の会社でもお取引いただけないかと申し出たところ承諾していただきました。それが20年前のことです。
最近の印刷会社さんは機械を置かれないところも増えてきていると聞いたことがあります。御社の場合、奈良工場に印刷機をお持ちですが、それが大きな強みになるのでしょうね。
岡本 そうだと思います。減価償却など大変ですが、お客様にとっては弊社を印刷工場のようにお使いいただけているので使い勝手はいいのではないでしょうか。もちろん、品質や納期などの部分は必ず応えていかなければいけませんし、お客様のご要望に対応していくことによって信頼をいただいているというところはあります。
手帳印刷と言いますといつ頃が特に忙しいのでしょうか?
岡本 基本的に手帳に関わる印刷は年間のうち約10か月程度あります。来年の1月始まりの手帳の印刷はすでに全部終わっていて、製本もだいたい終わっていると思います。9月半ばくらいから11月の第2週くらいにかけては年末の贈答用や社内で使われるものを印刷します。その後11月第2週から年末にかけては4月始まりの手帳を印刷します。
ほぼ一年間忙しいのですね。手帳にも流行があるのでしょうか?
岡本 あります。以前と比べるとここ10年くらいはいわゆるビジネス系から若い方が持つようなカジュアル系のものに流行が移っています。
今はスマートフォンの手帳機能を使われる方も多いと思いますが、いかがでしょうか?
岡本 若い方でもプライベート用にはスマホ、仕事用には手帳と使い分けをされる方もおられます。ただ、今の小中高校生の方が社会人になる頃にはもしかすると、紙としての手帳はほぼなくなっているのではないでしょうか(笑)?
書き込むことで記憶に残りやすいとか、一覧しやすいとか手帳には優れた点がたくさんあると思いますので、まだまだ需要は高いと思います。
ゴルフライフについて
それではここからは岡本社長のゴルフライフについてお伺いしたいと思います。ゴルフを始められたのはいつ頃でしたか?
岡本 まだシステム開発会社に勤めていた頃ですので22、3歳くらいだったと思います。
きっかけはどのようなことでしたか?
岡本 上司に誘われて始めました。その会社は社員の平均年齢が20歳代と若く、同じくらいの年代でしたので、どうせならみんなで始めようということになって・・・。
社員同士仲が良かったのですね。社内コンペなどもあったのですか?
岡本 年に1回か2回はありました。でもその当時ゴルフ場の予約が取りづらくて、申し込み当番に当たっていた者は会社を休んで申し込みに行っていました(笑)。
奈良市のシュミレーションゴルフの店「MG-TERRACE」の1周年記念コンペにて(2018年9月16日)
初ラウンドの頃の思い出はおありでしょうか?
岡本 初ラウンドに臨んでまず道具を買いました。借りてまでやらないと思ったものですから(笑)。先輩に教えてもらいながら練習場にも何度か通いました。結果、初ラウンドのスコアは130くらいだったと思います(笑)。ただ、2回目か3回目のラウンドの時にはロングホールで2オンしました。そのあとは3パット叩きましたが・・・(笑)。
初心者にしてはロングで2オンというのはお上手です。その後も継続して行かれたのですか?
岡本 しばらくは職場の同僚や先輩、後輩、同級生や地元の友人たちと年間5~6回というペースでしたが、30代になるとゴルフ仲間も増えてきて年10回くらいになりました。
最近はどのくらいのペースですか?
岡本 昨年で67ラウンドです(笑)。ここ数年は大体同じくらいのペースです。
2週間に3回くらいですね(笑)。
岡本 日曜日で他の予定が入っていなければまずお誘いは断りませんので・・・(笑)。
すっかりゴルフ好きになられたわけですね(笑)。どなたと行かれることが多いですか?
岡本 友人や仕事関係の方が多いですね。
今までのベストスコアをお聞かせください。
岡本 岡本 76です。ただ、最近は70台があまり出ていません。年に1回程度です。
ホールインワンのご経験はありますか?
岡本 それが、一昨年に出しました(笑)。場所はゴルフクラブ四条畷でした。ホールNOは覚えていないのですがショートホールでした。まるで熊の手のようにくぼんだグラスバンカーがグリーン手前に待ち受けていて、名物ショートホールと言われているところです。
そんな難しいところで凄いですね。何ヤードくらいだったのですか?
岡本 150ヤード前後でした。「なみはやカップ」という大阪府民の大会に友人に誘われて行ったんです。まあ、ホールインワンなんて狙ってできるものではないのでたまたま幸運だったと思います(笑)。
私など一生かかっても無理だと思います(笑)。
様々なゴルフ場へ行かれていると思いますが、今までで印象に残っておられるゴルフ場はありますか?
岡本 兵庫県のマダムJゴルフ倶楽部です。ここは現在のお得意先様なんですが、それ以前にも一度ラウンドしたことがあって、その時にメンテナンスが行き届いた素晴らしいコースだなという印象を持ちました。今は違いますが、かつては女子プロのトーナメント会場にもなったほどのゴルフ場で、いつでもトーナメントが開催できるような状態にしておられるのだなと思いました。
社長は現在、どちらのメンバーでいらっしゃいますか?
岡本 木津川カントリー倶楽部のメンバーです。
月例やクラブ競技会などにもよく出られていますか?
岡本 月例には仲の良いメンバーで毎月3組~4組くらいまとまってエントリーしています。ただ一昨年の1月から私のハンデが13になり、Aクラスに移ったんです。途端に全く入賞できるようなスコアにならなくなってしまいました(笑)。
何かお心当たりはありますか(笑)?
岡本 やはりメンタルの部分が大きいのでしょうね(笑)。競技になると実力が発揮できなくなる。Aクラスの中で一番ハンデをもらっているので最も勝ちやすいはずですが、そう思うとかえって力が入って結果が悪くなってしまうんです(笑)。他のコースへ行くと普通に80前後で回れるのですが、木津川CCだと90とか100を叩いてしまうんです(笑)。他では出さないOBもたくさん出しますし・・・(笑)。
木津川カントリー倶楽部
木津川CCはフェアウェイが結構広いほうだと思いますが・・・(笑)?
岡本 多分実際はそうだと思うのですがプレッシャーがかかっているのか、狭く感じてしまうのだと思います(笑)。
ホームコースということでかえって気負いが出てくるのでしょうね。
社長はかなりゴルフ好きとお見受けしますが、30数年間ゴルフをされてよかったことはございますか?
岡本 利害関係のない友達ができたことと、彼らとゴルフ談議に花を咲かせることができることです。また、仕事関係の方でも食事や飲み会であれば来られない方でも、ゴルフならお付き合いいただけることが多く、ゴルフがよいコミュニケーションツールとなっていると思います。
これまでのご経験の中でメンバーライフについてお気づきの点であるとか、ゴルフ場全般へのご要望などがおありでしたらお聞かせください。
岡本 私がゴルフを始めた30年前と今ではゴルフ場を取り巻く環境も変わってきました。どちらのゴルフ場も来場者数や売り上げをいかに増やすかということに苦心されておられます。その結果、メンバーとビジターの料金の差が非常に小さくなってきているように感じます。また私などはメンバーとしてマナーや服装には気を付けるように心がけていますが、ビジターさんを見ていると気になる時があります。とはいえゴルフ人口が減ってきているとよく聞きますので、例えばインドアゴルフ場とか、もっと身近にゴルフを楽しめる場所があればいいのにと思います。また、ラウンドすることも楽しいのですが、それ以外にもゴルフを通じて様々な楽しみ方があるということをこれから始められる方にアピールできればいいなと思います。
社長は見た目もお若いですし、スタイルもよいのですが健康に気を付けておられるのでしょうか?
岡本 いえいえ、不健康ですよ(笑)。実は木津川CCのメンバーになる前、今から8年前に大病を患いまして、それからの2年間はほとんどラウンドできない時期がありました。その後、体調も回復してきてまたゴルフでもしようかなと思ったときに、メンバーになろうと思い立ち木津川CCに入会したんです。
健康には十分留意されてゴルフを楽しんでいただければと思います。最後になりましたが、今後の目標がございましたらお聞かせください。
岡本 何はともあれ、仕事でもゴルフでも正直に、そして楽しく(笑)をモットーにやっていきたいと思います。
本日はありがとうございました。
有限会社ダイイチ印刷
代表取締役社長 岡本 圭司さん
Profile
奈良市在住
1964年1月20日生まれ(満55歳)
●ゴルフ歴 約32年
●所属コース 木津川カントリー倶楽部
●ハンデ 13(木津川カントリー倶楽部)