ゴルフルールQ&A

NICE ON 10月号【Vol. 444】

ゴルフを楽しむには、仲間との語らいや、素晴らしいコースとの出会いなどがありますが、
ゴルフのルールをしっかりと理解しておくことが必要です。
参考:一般社団法人 日本ゴルフトーナメント振興協会「ゴルフルール早わかり集」より

(※2019年度よりルールが改正されました。一部反映されていない箇所があるかもしれませんがご了承ください。)


◆障害物からの救済(Ⅳ)

救済のニヤレストポイントが打てない場所になる

カート道路からの救済を受けようとして、救済のニヤレストポイントを決定したところ、その場所が急な斜面で立てないような所となりました。この場合、打てる場所を探して救済のニヤレストポイントを決定して良いのですか?

救済のニヤレストポイントは定義のとおりに決定されます。したがってその場所が、プレーヤーが満足にストロークできない場所であっても他の場所に救済のニヤレストポイントを決定することはできません。 障害物からの救済の規則は初めに球が止まっていた箇所で推定したストロークに対して障害物からの障害がなくなるところに球を移動させることを認めているのであって、救済を受けた後に当初推定したストロークが満足に行えることまで保障しているものではありません。 救済のニヤレストポイントを決定し、ドロップした後で、プレーできないのであればアンプレヤブルの処置をとるしかありません。

救済を得るために不必要なスタンスをとる

止まっている球に対して普通にスタンスをとればカート道路に足がかからないのに、救済を受けるためにわざと大股でスタンスをとったり、意図しない方向にプレーすることを想定して救済を受けることはできますか?

動かせない障害物からの障害が不必要に異常なスタンスやプレーの方向をとることによって生じるような場合は、動かせない障害物からの救済を受けることはできません。

右打ちで打てるのに、左打ちにすると足がカート道路にかかる

通常、右打ちのプレーヤーが、カート道路の上にスタンスがかかるようにするため、必要でない左打ちにすることにしてカート道路からの救済を受けることはできますか?

できません。動かせない障害物からの救済はプレーヤーが想定するストロークに対して生じた障害について救済を認めているのであって、実際に打つはずもなく、救済を受けるために想定されたストロークに対して救済を認めるものではありません。

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