小林一理税理士事務所 税理士
小林 一理さん
Kazutoshi Kobayashi
今回のゲストは小林一理税理士事務所代表で税理士の小林一理さんです。小林さんは世界四大税理士法人の一つであるデロイトトーマツ税理士法人でマネージャーとしてご活躍後独立し、現事務所を開業されました。現在は自ら顧問先へ赴いて事業主の相談にきめ細やかに対応されています。ご趣味のマラソンでは昨年サハラ砂漠マラソンを完走されたり、東京から大阪まで走られたりと、その挑戦ぶりは趣味の域を超えておられます。また開業されてから本格的に始められたゴルフは、公私にわたってラウンドを楽しんでおられるご様子。明るく爽やかなルックスが魅力的な方ですが、なんと俳優という顔もお持ちだそうでそのあたりのエピソードもお伺いしました。
取材日:2019年6月28日/場所:小林一理税理士事務所
お仕事のこと
ご自身の事務所を開業されたのはいつ頃でしょうか?
小林 2017年4月です。個人公認会計事務所勤務を経てデロイトトーマツ税理士法人へ入社し、幅広い業種の税務・会計に従事させていただきました。その後、今までの経験を生かして地元京都の個人事業主様や法人様にしっかりと寄り添って、経営をサポートできればと思い開業いたしました。
開業当初は一からのスタートとなるわけですから顧客獲得は大変だったのではないですか?
小林 それがありがたいことにお客様のご了解を得た上で、よろしかったら・・・とトーマツさんのクライアントを何十社も引き継がせていただけたので、おかげさまで開業当初から多忙でした。
それは先生のお人柄の良さによるものでしょうね。現在は主にどのようなお客様とご契約されているのでしょうか?
小林 個人から法人まで幅広くお付き合いさせていただいていますが、京都という土地柄か宗教法人やお寺なども多いですね。またここ最近はHPを見て・・・という若い方のご相談もあります。
事業内容をお聞かせください。
小林 税務・会計全般、事業承継、相続、開業支援など幅広くサポートさせていただいています。お客様の中にはゴルフをやられる方も多いのでゴルフ会員権の相続とか売却のご相談なども多いですよ。また昨年には経営革新等支援機関の認定を受けましたので、お客様の事業承継などもスムーズにやっていけるのではないかと思います。
経営革新等支援機関というのはどのようなものですか?
小林 中小企業・小規模事業者が安心して経営相談等が受けられるように、専門知識や実務経験が一定レベル以上の者に対し、国が認定する公的な支援機関です。その支援機関として私どもの事務所が認定されたのです。
それは心強いですね。前職からのお客様に加えて、新規のお客様もたくさんおられると思いますので、本当にお忙しそうですね。
小林 基本的に今は私一人でやっておりますので忙しいのですが、3年間くらいは自分一人で、何ができるかを試してみたいと思っています。ただ、前職ではスタッフがお客様と接していたのですが、今は税理士である私が直接うかがってご相談に乗るというスタイルですので、そういったメリットを感じていただければと思っています。
ところで、頂戴した名刺を拝見すると「一理(いちり)あり」と書かれていますが、これはどういう意味合いでしょうか?
小林 道理にかなった道を進みたいという思いです。本名は「かずとし」ですが、実は私、芸能事務所に所属しておりまして(笑)、そちらの仕事は「いちり」名義でやっているんです。
そうなんですか!?どういったいきさつで芸能界に入られたのですか?
小林 ある方に松竹で勉強してみないかとお声がけいただいたのがきっかけです。それがご縁で時代劇に出て、その後映画にも出ました。それを見た方がCMに出ないかと誘っていただいたりして・・・。今は一年契約で全国的な衣料品店のチラシモデルをやっております(笑)。
モデルとしてもご活躍中
興味はおありだったのですか?
小林 全くありませんでした。芸能界のことは疎くて俳優さんの顔もよくわからないくらいです(笑)。でも映画館で自分が演じている姿を見ると気分転換にはなります(笑)。
税理士さんで芸能のお仕事もされていて、とてもユニークな存在ですね。
小林 まあ、ほとんどボランティアに近いようなかたちです(笑)。税理士の収入が99.9%ですが、お声がけいただくのはモデルの仕事のほうが多いんです(笑)。ただ、弁護士さんとかはテレビに出演されたり芸能活動をされたりと華やかですよね。ところが税理士は派手さがあまりない。ですから、今若い人の間で希望者が増えないんです。私としてはもっと広く税理士の仕事を知ってほしいという思いで、様々な取材のオファーもお受けしていますし、高校などへも出向いて租税教室を開催させていただいています。
税理士という職業をPRするという意味では芸能活動も一役買っているのかもしれませんね。
ゴルフライフについて
それではここからは小林先生のゴルフライフについてお伺いしたいと思います。ゴルフを始められたのはいつ頃でしたか?
小林 本格的にやり始めたのはここ1、2年でしょうか。ただ、ゴルフとの関わりは、約20年になります。トーマツ勤務の時にゴルフ会というのがあってそこのお世話をしていて、お客様を15名くらいお連れして年4回コンペをしていました。その時にジャパンエースゴルフ倶楽部、京都ゴルフ倶楽部、城陽カントリー倶楽部、奈良国際ゴルフ倶楽部、田辺カントリー倶楽部などは全て3か月に1回は回っていました。ゴルフをする先輩もいましたがなぜか私に白羽の矢が当たって・・・(笑)。ただプレーを楽しむという感じではなくて、お客様のお世話をすることが中心でしたのでスコアも110~120くらいでした(笑)。
それがなぜまた、再開されたのですか?
小林 独立して以前からのお客様がゴルフコンペを早く再開してほしいとのご要望が多かったことと、ちょうど私もゴルフをやりたいという気持ちが高まってきたからだと思います。始めるには一番良いタイミングだったのかもしれません。それで、どうせやるのなら自分のメンバーコースを持っておいたほうがよいと思って、一年くらい前に日清都カントリークラブの会員になりました。
日清都CCでもコンペをされましたか?
小林 まだ1回だけなんですが皆さんに非常に喜んでいただけました。
事務所主催の初コンペ(2019年4月 日清都カントリークラブにて)
ラウンドされるのはお仕事関係の方が多いのでしょうか?
小林 仕事関係が多いですが、日清都CCのメンバーさんとも行きます。それから28年ぶりに再会した高校の同級生ともゴルフをしました。みんな随分立派になっていました(笑)。あとは趣味のマラソンを通じてできた仲間が、最近ゴルフに興味を持ち出したので一緒に行きたいなと思っています。
マラソンがご趣味なんですか?京都マラソンなどにも出場されるんですか?
小林 京都、大阪、東京マラソンへの出場は抽選ですが20数回連続ではずれています(笑)。ただ100kmマラソンとか長距離のものには結構当たるんです。
走るのが大変そうですね(笑)。
小林 東京の日本橋から大阪の日本橋まで550kmを走ったこともありますし、サハラ砂漠マラソンにも出場したことがあります(笑)。50℃の中を1週間分の食料をもって、昼夜通してひたすら走ると言いますか、歩くんです(笑)。砂漠といっても山のようになっているので4本足のストックが必要です。外国人を中心に800人程度の選手が参加するのですが、遭難するんですよ、普通に(笑)。地図を持たされるだけなので方角がわからなくなる。
2018年サハラ砂漠マラソンにて
それだけの根性がおありでしたら、ゴルフもきっとすぐ上達されると思います(笑)。
小林 スコア的にはまだまだですが、結構いけるんじゃないかと思います(笑)。先日もあるコンペで2ホールもニアピン賞をいただきました。
それはすごいですね。年間どのくらいのペースでラウンドされていますか?
小林 まだ15~6回程度ですが、土日のどちらかは行くようにして、平日は早い時間にラウンドできるメンバータイムを利用しています。
そうなると今後は年間50~60回というペースになりますね。マラソンからゴルフへ転向されてご感想はいかがですか(笑)。
小林 マラソンは仲間たちと一緒にスタートしてもゴールするまでしゃべる機会がないんです(笑)。100kmマラソンなら10時間とか走りますが一切しゃべれない(笑)。その点ゴルフはいいですね(笑)。ラウンドしながら会話が楽しめますし、初対面の方でも一日一緒にいるとお互いに性格がよくわかります。ゴルフ好きの方たちと交流ができて楽しいです。
ゴルフをエンジョイされているご様子ですね。
小林 ゴルフというのは、たとえ最終的にスコアがよくなくても、一回のいいショットがあればその日一日が楽しくなります。これが他のスポーツにはないゴルフの魅力です。例えばサッカーだと自分が1点取ったとしてもチームが負ければ面白くない。ゴルフなら失敗しても、また練習して頑張ろうという気にさせてもらえます。今、週2回レッスンを受けているんですが私はどちらかというと競技志向ですので、月例などの競技会にも出てみたいです。
今までラウンドされた中で印象に残っているゴルフ場がありましたらお聞かせください。
小林
奈良国際GCです。整備が行き届いていてすごくよかった。また、フロントの対応が素晴らしくてまるで高級ホテルのような印象を受けました。それからここ最近気になっているのが京都ゴルフ倶楽部です。私の知人でも会員の方が多いですし、歴史があって重厚感があります。まだ実力が伴なわないのですが、いつかはメンバーになって思い出を作りたいですね。また私の家内ともラウンドしてみたいなと思うゴルフ場です。
先生はゴルフ会員権に関するご相談もよく受けられるとのことですが、会員権やメンバーライフに対するお考えがありましたらお聞かせください。
小林 かつてはゴルフ会員権というと値上がり益を期待して所持しておられる方が多かったのですが、今は私のお客様でも自分自身が楽しめるゴルフ場の会員権を買いたいという方が増えています。せっかく持つならやはりフロントなどのスタッフが温かく迎えてくれて、メンテナンスの行き届いたゴルフ場のメンバーになることがお得だと思います。ゴルフ会員権取引業者の皆様にはそういったゴルフ場の情報をぜひ教えていただきたいと思います。それからこれは日清都CCでの出来事ですが、メンバーさんが飛んだターフの跡に砂を入れておられたんです。ゴルファーとして当たり前のことなのかもしれませんが、こういったマナーをきちんと守っておられる方たちがいらっしゃるゴルフ場のメンバーに加えていただいてうれしいなと感じました。
最後になりましたが、今後の目標であるとか座右の銘がございましたらお聞かせください。
小林 座右の銘は「迅速果断」です。私の強みは物事を素早く判断して決断し、実行するということだと思っています。計算の正確さとか滞りない税務処理などは会計事務所として当然のことです。前もって早め早めに間違いのない決断をしてお客様へアドバイスすることが大事だと考えています。
まさにきちんと筋道が通っていて「一理あり」ということですね。
本日はありがとうございました。
小林一理税理士事務所
https://www.kaikei-kobayashi.jp
税理士小林 一理さん
Profile
京都市下京区在住
1968年2月7日生まれ(満51歳)
●ゴルフ歴 約2年
●所属コース 日清都カントリークラブ