ギャラリースタンド
第1回オーガスタナショナル女子アマチュアゴルフ選手権
マスターズの舞台、オーガスタナショナルGCで開催!
オーガスタナショナル女子アマチュアの第1回大会が、4月3、4日と6日に3日間競技として行なわれた。これは女子ゴルフ界にとっては歴史的な出来事である。
3日、4日の予選2ラウンドは、近隣のチャンピオンズリトリートGCで行なわれ、6日には上位30人があのマスターズの舞台であるオーガスタナショナルGCでの18ホールの決勝へと駒を進めた。
予選落ちした選手を含む72人全員が5日にはオーガスタナショナルで練習ラウンドを楽しめるという粋な計らいもあり、女性の門戸開放は本物の色彩を帯びてきたといえる。
各メディアが“歴史的大会”として取り上げたのは、米PGAツアーのメジャー、マスターズの舞台として知られるオーガスタナショナルGCで女子競技が行なわれたことだ。
1933年に開場したオーガスタナショナルGCで女子の大会が行われるのは今回が初めてで、80年近く女性会員も認めておらず歴史的な快挙である。近年の世相を反映し、初めて女性会員を迎え入れたのは僅か、7年前。世界の名門コースの女性会員への門戸開放への歩を開いたとも言われた経緯がある。
オナラリースタート(大会の開幕を告げる始球式)を行なった女子プロのレジェンド、ナンシー・ロペスをして「こんな日が訪れるとは、夢にも思わなかった。女子ゴルフにとって本当にすばらしい日になる。」と言わしめたほどだ。
また、日本から唯一参戦した安田祐香(大手前大)は、2アンダーで3位タイに入賞、今年11月に行なわれる日本の最終プロテストの受験に弾みをつけた。安田選手は、プロへのチャレンジ欲とは裏腹に「オーガスタナショナル女子アマに、また、出てみたい」と、その魔力に魅入られたようなコメントを残している。
安田選手は、おそらく日本人女性として初めてオーガスタをプレーすることになったことも胸に去来したのだろう。
ギャラリーもアマの大会ながら、最終日には2万人がつめかけた。このことは女子ゴルフにとって、それほど歴史的な出来事だったということを物語っている。
競技は、全長6365ヤード、パー72で行なわれたが、マスターズよりも1000ヤード短く、グリーンも柔らか目のセッティングだったものの、随所にマスターズの雰囲気を感じさせるものだったという。観戦チケットもマスターズと同様に前年にオンラインで申し込むシステムで、価格も練習日と同じ75ドル。
携帯電話の持ち込みは一切禁止されており、マスターズの重厚さも取り入れ、晩餐会もマスターズの雰囲気がたっぷりと感じられ、大会そのものを通じて「さながらミニマスターズを思わせるものだった」と言う報道関係者のコメントがその興奮振りを伝えている。