歩き方でゴルフが変わる!!

NICE ON 9月号【Vol. 407】


皆さんもご存知のとおりゴルフは歩くスポーツです。
多くの時間を費やすゴルフ場での「歩き方」を考えてみたことはあるでしょうか?

今回は、歩き方からゴルフスイングを探求してみたいと思います。
よく、胸を張って歩きましょうと言いますが、どうでしょうか?辛いですよね。
大切なのは、骨盤です。骨盤は、前傾状態、後傾状態とその中間があります。一番良いのは、中間です。言ってみればその形がニュートラルの状態と言えるでしょう。
後傾状態になると上半身がバランスを取ろうとして猫背になってしまいます。しかし、前傾状態になり過ぎても腰の骨(腰椎)が反り過ぎて動きが悪くなります。
ほんの少し骨盤が前傾状態になっているのが良いでしょう。
スイングにおいて骨盤のポジショニングは正に要と言えるでしょう。この骨盤が正しいポジションにあることでスムーズなスイング初動がおこなわれます。

ダブルTのやり方

次に立つ時の足裏の感覚ですが、以前にもお伝えした事がある「骨ストレッチ」の立ち方「WTの立ち方」を取り入れてみましょう。バランスが良く全身の力が抜けた状態を保つ事が出来ます。人間の身体における足裏の重心位置はゴルフ場の様な不正地では特に大切な要素と言えるでしょう。この「WTの立ち方」と普段の立ち方でバランスの違いを確認してみるのも面白いです。普通の立ち方とWTの立ち方で横から軽く押してもらって下さい。バランスの違いが良く分かると思います。

かかと一本歯下駄!

かかと一本歯下駄!!
とても姿勢が良くなります。

さて、次に歩き方ですが始めに面白い下駄を紹介したいと思います。一本歯下駄のかかと側に歯があるタイプのものです。この下駄を履いた状態は先ほどご紹介したWTの立ち方に近いものになります。イメージで構いませんので、この様な感覚を大切にしてみると身体のポジションが良く分かると思います。このかかとに重心がある感覚のまま両手で鎖骨を押さえ一度歩いて見ましょう。色々な感じ方があると思いますが、鎖骨と骨盤が連動して動いてしまう方が多いのではないでしょうか。この感覚でコースを歩くときも颯爽と歩いて頂くとスイングに入った時もスムーズに身体が動いてきます。

スイングは、全身の連動が必要不可欠です。特にも骨盤と鎖骨の連動はエネルギーを生み出す根本になります。その意味でも今回ご紹介した歩き方は正にスイングその物と言っても過言ではありません。

是非、楽しみながらお試し下さい。

志村 博康プロ(しむら ひろやす)

 志村 博康プロ(しむら ひろやす)

スイングファクトリー代表。高校卒業後アメリカ・サンディエゴに渡米し、USPGAプロのパトリック・E・ショウ氏に師事し、最新のゴルフ理論を学ぶ。カリフォルニアミニツアーにも参戦。京都初のTPI(Titleist Performance Institute)認定プロコーチ。メディカル、フィジカル、テクニカルにおけるゴルフのスペシャリストとして世界基準認定を取得しております。
現在、よしみねゴルフクラブ(京都市西京区)にて完全個人指導にこだわったマンツーマンレッスンを実施。

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