ザ・会員権

NICE ON 3月号【Vol. 437】


中堅上位や一般クラスに値ごろ感が浮上
ホームコース選択の絶好機を迎える局面に

厳しい寒さの中でも春に備えてのラウンドをこなすゴルファーでゴルフ場は賑わった。2019年の出足はまずまずといって良い。4月からは、いよいよ国内のプロトーナメントが開幕する。昨年の男女プロツアーに集まったギャラリー数は延べ約89万人。
プロの妙技に酔い、新たにコースデビューしたゴルファーも多い。トーナメント開催は、開催コースにとっては改修・改造を余儀なくされるためグレード、資質ともに高まるので入会の好機でもある。その評価が、周辺コースの相場にも影響を与えるためトーナメント開催と相場の相関性は見逃せない。

会員権市場は、年明けこそ静かな商況となったが、2月中旬頃から総額100万円(名義書換料含む)~200万円の一般クラス、200~300万円の中堅・中堅上位クラスの入会希望が増えてきた。昨年末は、好景気を背景とした法人の買い替えや不要コースの処分、個人の年会費負担を回避する退会処分が一巡するなど法人主導の模様となった中でも個人にも動きが見られた。
半面、個人でも予算を上積みして、ランクアップやホームコースの乗り替えを希望する動きも見られた。その流れが1月も続き、2月中旬から成約する件数も増加した。コースデビューを果たした新規ゴルファーや4月以降のリタイアを控えるシニア層の強い会員志向も市場を活性化させている。

全体的に相場(会員権価格)の割安感が浸透する中で、強い入会希望が表れるコースが出ている。滋賀県では、センチュリー・シガ、甲賀、オレンジシガ、京都府では、京都、城陽、東城陽、日清都、奈良県では、奈良国際、大阪府では枚方、兵庫県では花屋敷などに入会希望が集まっている。価格帯やエリアに偏ることなく、万遍なく入会希望が分布しているのが特徴的だ。既設相場だけでなく、新規に補充募集を行なうコースもあり、今後、選択肢は広がりを見せるだろう。

相場環境が変化している時は
過去のチャートを参考にしたい

会員権相場は、経済環境や株価には直接影響を受けない自律形成相場となって久しい。現在は安値安定が続いているが、そんな相場にも大きな歴史があった。
1番底、2番底、大底と段階を経て現在相場に至った経緯もあり、こういった相場環境が変化している時は、過去のそのコースの相場推移実績を参考にするのが、コース選択の手がかりとなる。相場は天の声と言われた時代があるが、バブルや投資マインドに乗ってむやみに上昇、下降を繰り返したのではない。人気化するにはそれなりのメリットや、特色が評価されたからだ。過去の相場推移を見たければ専門業者に問い合わせると良い。

今後も会員権相場は狭いレンジ(値幅)の中で上下動を繰り返すだろう。下落→調整(反転への期待感が見えてきた時)は、どのあたりで入会を決意するかは鍵となる。需給バランスは人気のバロメーターであると同時に、そのコースの評価額なのだ。
良いコースに良い条件で入会できるのはこれからだ。専門業者と連絡を取り合えば思わぬ情報が入ってくることもある。今の時期はゴルフ場の動きにも目を凝らしたい。
2019年は、ホームコース選択の絶好機といえる局面となろう。

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