ギャラリースタンド

NICE ON 3月号【Vol. 437】


2019年度はPGAシニアツアーが面白い!!
シニアルーキーのデビューや還暦越えのレジェンドの熱き戦い。

プロツアーの開幕でゴルフシーズンの到来が告げられる。レギュラーツアーも黄金世代の活躍で盛り上がっているが、往年のゴルファーが心待ちにしているのがもうひとつのツアー、シニアツアーだ。スポンサーやギャラリーを大切にするというツアーの原点や精神を改めて教えてくれたのもシニアツアー。それだけに、根強いファンも多い。新しい選手の参入も楽しみだが、ギャラリーとの掛け合いにもさらに磨きがかかる。

日本プロゴルフ協会(PGA)から、「2019年度PGAシニアツアートーナメント」の日程が発表された。試合総数は18試合となる。
昨年は西日本豪雨の影響で「広島シニアゴルフトーナメント」が中止となったが、今期は開催される見込みで、「いわさき白露シニア」は中止となった。これは、今年7月に開催される「日本プロゴルフ選手権」と開催コースがかぶるため、今期に限り、プロアマのみの開催となるためだ。
賞金総額は、7億7700万円(昨年度より、6800万円減となった)。半面、PGA競技として開催されるグランドシニア(60歳以上)、ゴールドシニア(68歳以上)の賞金額が500万円増となる。また、シニア後援競技に「ISPSハンダ・ゴールドシニアオープン」(賞金総額3000万円)が新設された。

こういった一連の流れは、何を意味するのか。それはとりも直さず、シニアプロ、ギャラリーとも高齢化の波が押し寄せゴルフ界全体が高齢化していることを物語るものだ。
シニアツアー人気をけん引してきたレジェンドクラス(倉本昌弘、中嶋常幸、室田淳、尾崎直道選手など)のプロたちの多くが還暦越え。スポンサーが華のあるプロを迎え、グランドシニアやゴールドシニアを厚く(熱く)したいというのも無理からぬ話だ。
しかし、シニアツアーの活性化にも希望が持てる。深堀(圭一郎)、手嶋(多一)、谷口(徹)選手といった人気プロが登録、目玉としてはツアーの盛り上げ方を知っている丸山茂樹選手の登録も明らかとなった。シニアルーキーの参戦で、ここ2~3年は盛り上がるだろうと期待する向きも多い。

2019年度のシニアツアーは、シニアルーキーのデビューに対し、レジェンド達が待ち受けるといった構図となる。レジェンドたちのコースパフォーマンスも観戦の楽しみの一つ。
因みに、関西エリアでの開催は2試合。9月7~8日の「マルハンカップ太平洋クラブシニア」(兵庫県・太平洋クラブ六甲コース、賞金総額5000万円)と11月15~16日の「エリートグリップシニアオープンゴルフ」(兵庫県・鳴尾ゴルフ倶楽部、賞金総額2000万円)
関西エリアでの開催が少なくさみしいが、プロの円熟した技を目の当たりに見ることができるのはトーナメント会場。ぜひ、会場に足を運んでレギュラーツアーとは一味違うトーナメントを楽しんで欲しいものだ。

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