ギャラリースタンド

NICE ON 1月号【Vol. 435】


2019年プロツアーは初シード選手が盛り上げそう!
米ツアーの日本開催も追い風に!

プロツアーの興味のひとつは賞金王争いだが、ツアーを盛り上げる原動力となるシード選手の顔ぶれも1年を占う上で欠かせない話題だ。このところ女子ツアーに押されっぱなしの男子ツアーだが、2019年は数多くの20代やフレッシュな選手たちが初シードを獲得、女子ツアーとともに大いに盛り上げてくれそうだ。

ちなみに女子は、黄金世代6人を含む11人が獲得。シード選手50人の平均年齢も26.4歳と史上最も若くなり、ますます目が離せない。顔ぶれを見てみると、小祝さくら(8)、勝みなみ(9)、松田鈴英(11)、新垣比菜(23)、濱田茉優(35)、原英莉花(38)、権藤可恋(39)、カリス・デイビッドソン(40)、大出瑞月(41)、木村彩子(43)、大里桃子(49)がシードを確保している。そんな中で黄金世代を代表する勝みなみ選手に注目が集まる。

一方、男子はというと9人。筆頭は木下裕太(18)。マイナビABCチャンピオンシップでツアー初優勝を挙げた。プロ入り11年目の苦労人が地力を発揮すればドラマになる。木下稜介(54)もひと暴れしそうだ。石川、松山と同世代でもあり、遅ればせながらの意地を見せて、花を咲かせて欲しい。嘉数光倫(45)は沖縄出身の29歳。後半戦の追い込みは力強かった。比嘉一貴(60)も出場試合数が少なかったが3度のトップ10入りは潜勢力を認めるところ。大槻智春(40)も一昨年のチャレンジツアーの賞金王を獲った逸材だ。このほか、日本人選手を脅かしそうなラヒル・ガンジー(31)、ラタノン・ワナスリチャン(42)、アンソニー・クウェイル(57)、セン・セショウ(69)ら外国勢の初シード選手からも目が離せない。
※注( )内は2018年度の賞金ランキング

初シードに喜ぶ選手もいれば、シードを持たずに戦いを余儀なくされる選手もいる。プロの世界の厳しさが見えてくるシード権。人間力を試すプロツアーのひとつのカテゴリーだ、だからこそ、プロツアーは面白い。
もうひとつの話題はここ数年ささやかれ続けていた米ツアーの日本開催。「ZOZOチャンピオンシップ」が決定した。日程は10月24~27日。千葉県の習志野CCで行なわれる。賞金総額975万ドル(約11億円)、優勝賞金175万ドル(約2億円)というビッグマネーもさることながら、出場選手枠にも興味が湧く。PGAツアーからはフェデックスカップポイントランキング上位60人。JGTO(日本ゴルフツアー機構)から賞金ランク上位7人の枠があるが人選の決定は未定。さらに、同年のブリジストンオープンでの上位3人(もともとこの日程は同大会の日程だったが、ZOZOに譲ったという経緯がある)。またアマの枠、スポンサー枠などは未定。
「ZOZO]という冠にオヤッと思う人もいるだろう。そう、スポンサーは「月へ行く」と宣言した前澤友作氏が率いる㈱ZOZO。マスコミでいろいろ賑わせている人物だが、月旅行宣言ならぬウルトラCの月面宙返りをこのツアーでも見せられるか期待したい。

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