ギャラリースタンド

NICE ON 10月号【Vol. 432】


黄金世代に次ぐ、プラチナ世代が描く未来予想図は地に足の着いた現実派?プロツアーの後半も女子プロから目が離せないぞ!

プロツアーもいよいよ本格シーズンを迎え熱戦から目が離せない。
後半戦に期待がかかる賞金レースの展開だ。男子プロも若手が台頭し迫力ある試合が増えてきた。シニアツアーも熟練の技とほんわかとしたムードで固定ファンを掴んでおり、ギャラリーの人気を誘っている。人気が戻ってきた国内プロツアーだが、その原動力となっているのはなんといっても若手女子プロのエネルギッシュな躍動だ。

LPGAツアーは、全試合数の半数を終えたところで、日本人選手が6割強の優勝を飾っているが、ファンとしては少々ストレスを感じる勝率ではある。鈴木 愛選手がトップギアで発進したが失速、有村 智恵選手が6年ぶりの復活優勝を遂げ、比嘉 真美子選手、成田 美寿々選手が賞金女王争いに加わり終盤戦を面白くするなど、中堅選手の巻き返しにも期待がかかるが、他の黄金世代の選手の競争にも興味が湧くところだ。

そんな中、黄金世代の一人で今期初参戦の大里桃子選手(熊本県出身、1998年生まれ)が23試合目でツアー初優勝を遂げた。今期はQT16位の資格での参戦だった。7月に2度目の挑戦でプロテストに合格したばかり。プロテスト合格年にツアー初優勝を遂げたのは史上初としても衆目を集めた。後半は彼女に次ぐ新記録の誕生に期待がかかる。

記録といえば、アマの世界でも輝くものがある。
畑岡 奈紗選手、勝 みなみ選手、新垣 比菜選手、小祝 さくら選手等黄金世代に次ぐ期待の膨らむ「プラチナ世代」(2000年生まれ)の一人といわれる吉田 優利選手(麗澤高校)が、まだアマチュアながら「日本女子アマチュアゴルフ選手権競技」(6月)に続いて、「日本ジュニアゴルフ選手権競技」(8月)も制した。これは、2003年の宮里 藍選手以来となる同一年優勝となり、史上3人目の快挙となるものだ。
タイトルを取ったコースは、東京五輪の舞台となる霞ヶ関CC。関係者はその偶然性に期待を持つが、本人はいたって慎重派の一面を覗かせる。力をつけて6年後のパリ五輪に照準を合わせている。

まずはプロテストに合格し、国内で賞金女王をとり、米ツアーにもチャレンジしたい。スキルアップを着実に積んで行きたいと、プラチナ世代の未来予想図は意外や地に足のついた構図だ。
女子アマには、まだまだ未来のスターが多くいる。輝け「金の卵たち」。プロトーナメントだけでなく、アマチュア戦に目を向けるのもゴルフの楽しみ方のひとつだ。

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