滋賀ゴルフ倶楽部(滋賀県)

NICE ON 10月号【Vol. 432】


緻密、豪快の対比、自然との融和が堪能できる完成度の高い18ホールズ。女子プロテスト予選会が開催されるトップレベルのLPGA認定コース。

歴史と江戸文化が薫る滋賀県有数の景勝地・甲賀。雄大な自然を残す丘陵が広がる水口町に多くのコース設計家に影響を与えたといわれる小林英年氏をオリジナル設計者として迎え、滋賀ゴルフ倶楽部は、1977年(昭和52年)11月12日に開場した。コースは、40年を越える星霜を各ホールに刻み込み、風格を備えている。
小林氏は、大手ゼネコンの設計部長として多くの名コースの設計に携わり、オリジナル設計としての作品も多い。滋賀GCは、その中でも氏の会心作のひとつと言われるものだ。

滋賀GCを一気に全国区に押し上げたのは、2008年に同コースで行なわれた関西オープンゴルフ選手権だ。石川 遼プロがプロゴルファーとして初優勝を飾ったコースとして注目を浴びたが、同時に完成度の高さもゴルファーの衆目を集めた。
スタート室前にはモニュメントが立ち、今も訪れるゴルファーの勇気を誘っている。石川 遼プロの優勝の軌跡をたどりながら、トーナメントコースにチャレンジするといった楽しみ方も同コースならではのラウンドの味わいだ。

各ホールは、個性的でラウンドしても飽きを感じさせない。フェアウエイをはずすと林が待つ2番、グリーン周りをバンカーががっちり囲む13番、思い切ったショットで攻略心を昂揚させる15番、中でも、大きな池がグリーン前に控えている8番は、18ホールの中で最も緊張感のあるショートホールで、総じて球趣尽きない編成となっている。
なだらかな丘陵地に広がるフラットで戦略的なコースと言えるが、設計者小林氏の緻密な造型が随所にみられ、心象風景に残るホールも多い。

ホームコース需要も多いが接待コースとしての注目も上昇
会員本位制を踏襲、会員の資質の高さも評価に反映。

コースの完成度の高さと利便性の向上から、ホームコースとしての入会希望が多い。また昨今は、接待需要でコースのホスピタリティーの良さが評価され法人や個人経営者からの入会希望が増えている。メンバーシップ制に根ざした会員本位の運営も人気の要因だ。会員の年齢層の若返りも顕著で、アスリートゴルファーの選択肢にもあがることが多くなっている。コースメンテナンスも積極的で状態は常にベストを保っている。様々な制度改革も視野にあり、進化しているゴルフ場とのイメージが強いのも特長的だ。

フロント

ロビー

プロショップ

レストラン

コースデータ

  • コース規模=18ホール、7112ヤード、パー72
  • 設計=小林 英年
  • コースレート=74.8(第1グリーン)、73.3(第2グリーン)
  • グリーン=ベント2グリーン
  • 練習場=260ヤード、17打席
  • ラウンドスタイル=キャディー付orセルフの選択制。
  • 希望すれば2サムも可。ジュニアプレー可。乗用カート使用(リモコン式)
  • 交通アクセス=新名神高速道路・甲南IC/PAより9Km(約16分)。
  • 名阪自動車道・上柘植ICより18km。
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