KOMAカントリークラブ(奈良県)
日本プロゴルフ選手権の舞台ともなった完成度の高い全国レベルのトーナメントコース
精緻・変幻・豪快。ゴルフの真髄が味わえるゲーリー・プレーヤー設計の27ホールズ
開場は1980年(昭和55年)9月5日。来々秋には40周年を迎える古豪のコース。観梅の地としても知られ、大自然がおおらかな空気を運ぶ名勝・月ヶ瀬の緩丘陵にゆったりとレイアウトされた27ホールズのトーナメントコース。丘陵の持つ特有の自然素材を巧みに利用し、全体的にフラットでスケールの大きなホール構成となっている。
設計は、世界的名プレーヤーのゲーリー・プレーヤー氏。クレバーで計算されたプレーで名を馳せたが、半面、情熱的な戦略家としても多くのファンを持つレジェンド。そのゲーリー・プレーヤーがゴルファーのチャレンジ精神を掻き立てる戦略性の妙を味わえる構成に仕上げた作品だ。
西9番
東8番セカンド地点
コースは、庭園美に映える東コース(9H、3484Y、P36)、大胆な攻めを可能にする西コース(9H、3596Y、P36)、高度なテクニックが求められる南コース(9H、3477Y、P36)で編成される。フェアウエイは、全体的にフラットだが、自然の傾斜を利用したライゾーンもあり、1ホールとして同じ表情がないため球趣は尽きない。池や谷、マウンド、バンカー、ウォーターハザードが効果的に配され、戦略性の演出がプレーを飽きさせない。グリーンも平均300坪と広いベントワングリーンの構造。完成度の高さは、オープン当初から聞こえていたが、2002年5月に第70回日本プロゴルフ選手権大会の舞台となったことで花が咲き、一気に全国区となった。その後、2002年9月に日本プログランド・ゴールドシニア選手権の舞台ともなり、2004・2005・2006年にも連続開催されている。
練習グリーン
西1番アプローチエリアより
レギュラーツアーやシニアのトッププロが優勝インタビューで絶賛したことで人気がさらに高まった。日本ベストコース100選にも2年連続でランクイン、某エントリーサイトでも2017年上半期の奈良県のコースで人気ランキング第1位となった。また、来年(2019年)5月16(木)~19日(日)には、関西オープン選手権競技の開催が決定している。
クラブハウスは、一流ホテルを思わせる瀟洒な洋館造り。広々としたエントランスやゆったりした動線は優雅ささえ感じさせるものだ。浴室も広く、サウナも完備されている。
コースの雄大さ、ゆったりした滞在空間、洗練されたスタッフのおもてなしなど、ステータスでロマンティックな一日を過ごすことができるゴルフ場と言える。
また、レストランでは本格的な韓国料理が楽しめ、焼肉、冷麺などが人気メニューとなっており、別棟の焼肉専用スペースも賑わいを見せている。クラブハウス3階にはシングルルーム4室、スタンダードツインルーム2室、デラックスツインルーム1室、和室2室の宿泊施設も完備され、じっくりと休日を楽しむ宿泊プレーのニーズにも対応している。
東9番フェアウェイ
会員本位の運営と堅牢な経営基盤が信頼を醸成
ステータスを求めるゴルファーの支持率も高い
開場当初から真のメンバーシップ制がクラブコンセプトにあり、40周年を間近にした現在でもその運営姿勢は脈々と受け継がれている。ゆったりしたクラブライフを求める個人や接待需要を目的とする法人からの引き合いが多いのが特徴。また、コースの良さから、ゴルフを徹底的に楽しみたいとするアスリートゴルファーの入会希望も多い。
コースメンテナンスも良好で、改修・改善を積極的に行なっており、コースに磨きがかかってきた。メンバーの定着率が高く、メンバー間の交流も盛んである。
ホームコース指定銘柄でも問い合わせの多いコースだ。少数会員制と27ホールのスケールメリットでエントリーもスムーズだ。若年層の注目度も高まっている。
相場は安定推移。今後の上昇銘柄としても注目したいコースだ。
フロント前
レストラン
焼肉ルーム
練習グリーンからのクラブハウス
コースデータ
- コース規模=27ホール、10,557ヤード、パー108
- 交通アクセス=名阪国道・冶田ICから5km以内
- 電車利用=近鉄名張線・名張駅からタクシーで30分
JR関西本線・伊賀上野駅から30分 - 練習場=50ヤード、7打席
- 宿泊施設=クラブハウス3階に和洋計9室完備(本文中別掲)
- コース形態=丘陵コース
- 設計=ゲーリー・プレーヤー
- プレースタイル=乗用カートによるキャディー付き、セルフ、カート無しの歩行プレーも選択可
- グリーン=ベント1グリーン(平均面積約300坪)