亀岡カントリークラブ(京都府)

NICE ON 2月号【Vol. 424】


鮮やかな緑の空間が醸し出す落ち着いたコースの表情
京都・大阪市内から1時間でティーアップできる至便な人気コース

開場は1975年(昭和50年)7月14日。43年の星霜と伝統に磨かれた関西で人気度ランキング上位のチャンピオンコース。京都の奥座敷といわれる亀岡の丘陵地に位置し、亀岡市街を一望できるロケーション。
コース分類としては、山岳コースに入るが、いったんコースに足を踏み入れるとフラットで広々としたデザインに目を奪われる。18ホールは、膨大な土量を動かして造成されただけに、フェアウエイは総じてフラット。
アウトコースは、距離があり見通しも開けているためロングヒッターの胸を高鳴らせる。インコースは、池が絡んだホールや谷越えもあり、メンタルが重要になるシーンも多く取り入れられている。フェアウエイの微妙なアンジュレーションとガードバンカー、砲台グリーンのコンビネーションが難度を高める。
設計は、自然素材をたくみに取り入れたコース造りを得意とすることから印象派のパイオニアと称される町田義雄氏。同コースは、氏が関西地区で手掛けた多くのゴルフ場の中でも会心の作といわれている。
各ホールは大きく育った樹木でセパレートされた林間コースの趣があり、ゆったりラウンドできる。自然環境にも恵まれており、四季折々の風情もラウンドの楽しみだ。季節によっては、美しい雲海にも出会えるが、これも亀岡CCの心象風景に残る1ページとなろう。

1番ホール

グリーンはよく整備されたベントグリーンで数ホールは2グリーンになっている。距離良し、広さ良し、高いコースメンテナンス技術と3拍子そろった多くのゴルファーに支持されるラウンド希望の多いゴルフ場だ。また、大阪、京都市内から1時間圏内、最寄りの亀岡ICから至近という好アクセスも人気の理由だろう。
クラブハウス内も木目の美しさが安心感と落ち着いた雰囲気を演出し、ゆったりとした空気が流れている。昭和50年代に主流となったおもてなしの心を今に伝える雰囲気が味わえるのも嬉しい。レストランの雰囲気もゆったり感があり、季節色を取り入れて趣向を凝らした豊富なメニューも人気だ。広いコンペルーム、女性に優しいパウダールームの創出も良い1日が約束された空間だ。

10番ホール

会員本位に根ざした運営が会員の定着率の高さを支える
ホーム指定や接待需要でも見直しが顕著に

磐石な経営基盤に支えられた地道な運営を続けてきたため会員の定着率も高い。大阪や京都の経済人の多くが入会し、医療関係者や法曹界のメンバーも多く在籍するなど会員の資質も高い。伝統と格式のクラブライフを支えてきたのは脈々と受け継がれる会員本位の精神。時代が変わっても、随所にその名残を感じ取ることのできるコースのひとつ。ホームコースの指定銘柄としても安定的な支持率を保っている。
近年、若いゴルファーの入会希望が増えているが、落ち着いた雰囲気とコースの完成度の高さから接待需要コースとしての見直しも進んでいる。
第2弾として兵庫県に建設された姉妹コースのサングレートゴルフ倶楽部(18H)もその流れを汲むものだ。

玄関内

レストラン

コースデータ

  • 規模=18ホール、6914ヤード、パー72
  • 開場日=1,975年7月14日
  • 設計者=町田義雄
  • コース分類=山岳コース  種別=林間コース
  • グリーン=ベントグリーン
  • ラウンドスタイル=乗用カート利用によるキャディー付き、セルフの選択制
  • 練習場=180ヤード、5打席
  • 交通アクセス=京都縦貫道・亀岡ICから3キロ㍍
  • 電車利用は、JR亀岡駅からタクシーで約15分
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