ザ・会員権

NICE ON 1月号【Vol. 423】


法人の需要が平均相場に大きく影響。上昇幅は10~15%もそれ以上の余地も充分な水準。
選別の2極化はさらに進むが、一定量の買い注文に支えられ相場は安定推移を保つ市況に。

2017年は、好業績を背景に法人の積極的な購入が増加し、平均相場も年間ベースで4年ぶりの値上がりを示した。法人が対象としたのは、老舗・名門やバブル期に億カンコースと呼ばれた準名門コース。経営トップの社交用や得意先の接待用として機能するコースの人気が高かった。とりわけ歴史のある名の通ったコースや会員の質の高いコースは入会希望が多く、お客様の希望に添えない時期も見られた。都市近郊と予約の取りやすいコースを絶対条件にする方も多く見られたのが特徴的だ。

半面、個人は優良中堅(200~300万円)コースを中心にサラリーマンの需要価格帯である100~150万円まで幅広く購入されたが、50万円以下の低価格帯は退会希望者が入会希望者を上回る状態が続いた。
2018年も今のところ、景況感が大きく崩れる政局転換や経済的マイナス要因は見当たらないため、法人需要は引き続き好調に続くと思われる。さらに、2014年3月に損益通算制度が廃止され、2015年には相続税改正といった会員権の売りを誘発するような材料も見当たらないこと、また法人の不要コースの見直し退会なども一巡しているため安定した市場を形づくるだろう。

法人が求めるコースは高額なため、相場への影響度は高い。会員権市場はマーケット規模が小さいため、高額コースが数件動けば平均相場に微妙に動きを与える習性がある。
こういったことから週単位、月単位といった短期の動きにとらわれず、少なくとも3ヶ月単位ぐらいで相場の動きを参考に売り買いを考えるのが賢明だ。
トップシーズンやシーズンインの直前は需要を見込んでの売買情報が多く出る。11月以降は年会費の徴収期に当たるため、あまり利用していないコースの退会希望が出るなど会員権の動くパターン・メカニズムなどを知っておくと買いや売りのタイミングが掴み易いだろう。

2017年の相場の動きを分析してみると、上昇コースが20%、横ばいコースが65%、下落コースが15%といったものだった。上下動の幅はごくわずかで全体的にはほぼ安定推移を保ったといえる。市場にあがっているコースの8割以上が100万円以下という安値水準。
上昇コースの共通項は①名変諸費用の改善 ②入会資格の緩和、簡素化といったものが挙げられる。こういったことも参考になるだろう。人気の低いコースの換金性は乏しいが次へのステップ、ランクアップやプレー本位で考えてといったニーズで買われるケースが多い。
女性施設の改善やコース改良に取り組むコースも増えている。ゴルフ場の経営環境が改善されつつある中、会員権の需要は一定量の買い注文に支えられ安定した推移を見せるはずだ。

単純平均相場も83~85万円の範囲で動くだろう。年間ベースでの値上がり、値戻しは2017年は14%だったが2018年は20%強となると予想する会員権アナリストも多い。
買いやすい環境とまだまだ上昇の余地が窺える商況が続くはずだ。
マーケットリーダーである法人の動き、プライスリーダーである老舗名門、準名門コースの動きが市場の鍵を握るだろう。落ち着いたクラブライフを求めるか、プレー本位に徹するかで選別も変わってくる。価格の2極化、人気不人気の2極化がより鮮明になる市場状況。じっくりとコースを選んでメンバーとしてのゴルフライフを楽しんでいただきたい。

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