オプテックスグループ株式会社 代表取締役社長

小國 勇さん
Isamu Oguni

NICE ON 12月号【Vol. 422】

今回のゲストは東証一部上場のセンサの総合メーカー オプテックスグループ株式会社代表取締役社長 小國 勇さんです。自動ドアのセンサでは国内約50%のマーケットシェアを占めておられ、私たちの暮らしと密接に繋がっている企業であることを実感しました。ご趣味のゴルフでは本格的に始められた当初のラウンドでは、大叩きをしてしまい途中で帰ってしまおうかと思われたとのこと。しかし、ご一緒された方のひとことで思いとどまり、現在ではその面白さにはまってしまわれるほどのゴルフ好きになられたそうで、人との出会いの妙味を感じずにはいられませんでした。

取材日:2017年11月22日/場所:オプテックスグループ株式会社


お仕事のこと

御社の事業内容についてお聞かせください。

ロビーに展示されている取扱商品の数々

小國 私どもはセンシング技術と照明技術を核に防犯・自動ドア、ファクトリーオートメーションなど幅広い分野において製品やサービスを提供するセンサの総合メーカーです。設立は1979年、今年で創業38年を迎えました。ただ、センサと申しましても皆様方にはあまりなじみがないように感じられるかと思いますが、最も一般の方々に身近なのが自動ドアのセンサではないでしょうか。かつて自動ドアの開閉はゴムマットを踏むというかたちでしたが、これは水がかかると壊れやすく、小さいお子様などは体重が軽すぎて開かないなどの問題点がありました。それを私どもが世界初となる遠赤外線式のセンサを製品化し、非接触でも人の動きを検知してドアが開くというシステムを導入致しました。

非常に画期的なシステムですね。

最新自動ドアシステムについて社長自らご説明いただきました

小國 最近は自動ドアの発展形として、不正入室を防ぐ入退室管理システムも開発しております。また、この社屋の玄関の自動ドアには、画像技術を用いて人の歩く速度や進む方向を読み取り、歩く速度に合わせて最適なタイミングで自動ドアを開くとともに、自動ドアを横切るだけでは開かせないという、業界で初めてのセンサを導入しています。その他、店舗の入り口に設置し、来場者数をカウントして、web上でリアルタイムに人数を確認することができるセンサなどもありますよ。

防犯用センサというのはどのようなものでしょうか?

小國 主に警備会社様などで使われるもので、不審者が入ってきたことを検知し、警備会社のほうへ通報が入るというものです。

ファクトリーオートメーション用のセンサというのは?

小國 大手メーカーさんの工場のラインなどで使われるものです。たとえばペットボトルなどに賞味期限が印字されていますが、私どものセンサをつかうと印字された日付を確認、正しい賞味期限と異なる印字を判断した場合はNGの判定を出すことができます。

万一間違いがあっても工場内ではねられるわけですから、私たちがその製品を手にする際には安心して購入することができるということですね。

現場川柳委員会を設立しものづくり現場をモチーフとした川柳を公募

小國 はい。安心してお買い上げいただけます(笑)。また、画像検査用LED照明も取り扱っております。これも工場内で使用するものですが、細かな部分に不備がないかはカメラで撮影して画像処理判定をいたします。その際に、通常の照明では判別できないわずかな傷ですとか部品の欠損、汚れなどを私どもの照明を照射することによって撮影できるのです。

まさに私たちの「安心・安全」な生活を支えてくださっている企業さんというわけですね。

小國 ありがとうございます。私どもは「ベンチャースピリットあふれる企業集団を目指す!」という企業理念のもと世の中の発展に貢献するために、これからも新しい事業創出に挑戦していきたいと考えております。

ますますのご発展を期待しております。

オプテックスグループ株式会社 組織図

ゴルフライフについて

それでは、ここからは小國社長のゴルフライフについてお伺いします。ゴルフを始められたのはいつ頃ですか?

小國 41〜42歳の頃でしょうか。

きっかけはどのようなことだったのですか?

小國 それまでも年2回か3回のコンペくらいは行っておりましたが、取引先の方にそろそろちゃんとゴルフをした方がいいのではとアドバイスをいただいたのがきっかけです。

当時の思い出などはおありでしょうか?

名神竜王カントリー倶楽部

小國 まず名神竜王カントリー倶楽部の会員権を購入して、いきなりラウンドしたのですが(笑)、無茶苦茶叩いてしまい、昼休みで帰ってしまおうかと思ったほどです(笑)。周りの方にとっても迷惑な話ですよね。ただ、その時に一緒に回っていただいた方に「小國さんは一生懸命やっておられて、周りには迷惑は掛かっていませんよ。よく走ってマナーもいい。あなたは偉い」とほめていただいたのです(笑)。

それは素晴らしい方に巡り合われましたね(笑)。

小國 ええ。その方に紹介していただいたプロの方に何回かレッスンを受けて、そのあとはだんだん面白くなってきましたね。

社長というお立場上、会社関係の方とのラウンドが多いのでしょうか?

小國 私の場合、仕事関係のラウンドは案外少ないですね。

ご友人とのラウンドにて

御社では社内コンペなどを開催されることはおありですか?

小國 年2回開催しています。毎回8組ほどですから参加者は30〜40名くらいです。

社長ご自身はどのくらいのペースでラウンドされておられますか?

小國 週1回は行っておりますので、月4〜5回といったところでしょうか。

今までで印象に残っておられるゴルフ場があればお聞かせください。

朝霧ジャンボリーゴルフクラブ

小國 朝霧ジャンボリーゴルフクラブです。実はそこで初めてホールインワンを達成したものですから・・・。

それは印象に残りますね!

小國 富士山の裾野にあるゴルフ場で、風光明媚な素晴らしい景色が印象に残っています。眼前に広がる富士山の姿を眺めながらのプレーが楽しめますし、朝霧というくらいですから霧がかかってちょっと神秘的な風情もありました。

今までのベストスコアをお聞かせください。

小國 名神竜王CCで74を出したことがあります。今よりももう少し若くてゴルフがうまかった頃のことです(笑)。

お好きなクラブはおありですか?

小國 一番好きなのは7番アイアンです。私にとっては一番打ちやすいように思われます。

服装などに何かこだわりはおありでしょうか?

小國 特にこだわってはいませんが、若く見える格好をしたいと思います。ゴルフ場は非日常的な場所ですので、街中ではどうかなと思うような明るい色を着ていても浮いて見えませんからね(笑)。

確かに気分も上がりますね。
ゴルフをされてよかったなと思われることはどのようなことでしょうか?

社長室に飾られている奥様が描かれた作品。題材はニューヨークの風景とのこと。

小國 一番よかったことは、仕事に全く関係ない方と友人になれることです。利害関係のない交友関係が広がることは私にとってゴルフの大きな魅力の一つです。
 それから、夫婦の共通の趣味ができたことです。家内は私に遅れること3〜4年でゴルフを始め、今では年に10回くらいは一緒にラウンドしています。家内と私は趣味が全く違いますのでゴルフくらいしか共通の趣味がありません(笑)。そういう意味ではよかったなと思います。ただ、お互いのプレーに口出しをして、少々険悪なムードになってしまったことがありましたので、今はお互いのプレーに関しては一切物申さない(笑)。これが夫婦円満の秘訣だと思います(笑)。

まさに至言です(笑)。社長にとってゴルフの魅力は一言で言うとどのようなことになりますでしょうか?

小國 魅力といいますか、いつも思うのはゴルフって不思議なスポーツだなということです。例えば500Yパー5としましょうか、それだけ長い距離をパーだったら5回、バーディーならたったの4回で最終的にあんなに小さなホールへ球を入れるんですから驚きです。普通に考えれば500ヤードも離れた場所に何か道具を使ったとしても、5回や6回で入れるなんて困難に思えますよね。それが実現できるようになる。
 また、同じゴルフ場でラウンドした場合でも毎回同じ状況になるということはまずあり得ませんよね。ですからいつも何らかの新鮮な驚きや発見があって飽きることがない。それがゴルフの面白さのように感じます。

社長のお立場でゴルフ場へのご要望であるとかご提言などは何かございますか?

小國 最近は一部のゴルフ場を除いてお客様が減少傾向にあるため、値下げ競争の様相を呈していますね。それがひいてはサービスやメンテナンスの低下につながるのではないかという懸念があります。そしてそれにともないお客様サイドのマナーの低下も気になります。ただ、私はゴルフ場経営という点では門外漢ですので、どうすればいいかはわからないため、各ゴルフ場のご努力に期待するしかありませんが・・・。
 たとえばアメリカなどではメンバーの方の関与度が日本に比べて高いんです。自分たちのメンバーコースだからいいゴルフ場にしていきたいという意識が強くて、メンバーが集まってマナーの向上や集客のための対策などを話し合っています。日本でもそのあたりの関わり具合を変えていけばいいのではないかなとは思いますが、私自身そういったことができるのかというと正直なところ自信はありませんが・・・。

難しいところではありますね。
お話は変わりますが、健康維持のために日頃心がけておられることや健康法などがあればお聞かせください。

小國 特に何もしていないんですよ(笑)。ただ、心がけているということでは電車などに乗る際には極力座らないようにしています。社内でもなるべく階段を使うようにしていますし、ゴルフ場でもカートに乗らないように心がけています。また、背筋を伸ばして足を上げて歩くようにしています。私の友人にトレッキングや山歩きをやっている方がおられて彼に正しい歩き方を教えてもらって実践しています(笑)。

よく人間は足から衰えると言われていますので(笑)、歩くことは大切ですね。
最後になりましたが今後の目標をお聞かせください。

小國 ゴルフでの夢はエージシュートを達成することです。アマチュアの場合70代では実現不可能ですから80歳以上で達成するとして、あと20年は元気で続けていきたいと思います。

ぜひ実現させてください。
本日はありがとうございました。

オプテックスグループ株式会社
https://www.optexgroup.co.jp//
代表取締役社長  小國 勇 さん

Profile
京都市中京区在住
1952年(昭和27年)5月17日生まれ 満65歳
●ゴルフ歴  約20年
●所属コース 名神竜王カントリー倶楽部 比良ゴルフ倶楽部 京都ゴルフ倶楽部
●ハンディ  12(名神竜王カントリー倶楽部)

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