ゴルフ観戦のマナー!

NICE ON 9月号【Vol. 419】


ゴルフ観戦のマナー!

今年プロゴルフの試合は、男子のツアートーナメントが25試合、女子のLPGAツアーは38試合あります。観戦には何度か行っているのですが、いつも気になることがあります。
観戦のマナーは当然守らなければいけないのですが、主催者側が言っているマナーは、ギャラリーにとってベターなものなのでしょうか?テレビで観戦していてもよく見られる「お静かに!・・・プレー中です」「QUIET!」の表示ボード。グリーンに近づけば、動かないでくださいと注意を受けることも・・・・・・、ここまで視線には入らないだろうとぼやきたくなることもあります。人それぞれに観戦スタイルがあると思いますが、どうもゴルフ場の中は、どこを切っても金太郎飴でなければいけないのでしょうか?
野球やサッカーとは違うのでしょうが、目当ての選手や活躍しそうな若い選手、それにスーパーショットや長いパットを決めた時など、拍手だけでなく大きな声で声援したいものです。ギャラリー側からすればスタンディングオベーションがあって、少しぐらいの時間ならプレーがストップしても進行の妨げにはならないと思います。

これはあるコラムで見つけたのですが、ギャラリーについてこんな意見が出ていました。《ゴルフの観戦は、見る側にも高いマナーが求められ、観戦スタイルの自由度はきわめて低い。見に来てくれてありがとうの姿勢やメッセージが感じられない。これまでいろんなスポーツの試合を観戦してきたけれど、こんなに観客を邪魔者扱いするスポーツは他になかった。》
一般ギャラリーがどうやってゴルフ場まで来たのか、どんなにプロの生のプレーを楽しみにしているのか、主催者側は考えてくれているのでしょうか。車は遠く離れたギャラリー専用の駐車場に停めさせられ、なかなか来ないシャトルバスを日陰のないロータリーで待たされ、会場に着けば、クラブハウスには当然入れない。観戦エリアは、ティグランドの周辺以外は当然ですが足場の悪い斜面を伝い歩きしなければなりません。
プレーヤーの迷惑にならない、ショットの前は動かない、物音を立てない、これはゴルフ観戦マナーの原則です。しかしグリーン周辺は沢山のギャラリーが見守っているので、すべての音を消すことはできません。ギャラリーにだけ“沈黙”や“静寂”を求めるのはいかがなものでしょう。ギャラリーにも喜びを発散できるエリアが合っても良いと思います。
また撮影については、肖像権やゴルフ大会全体の著作権などがあり禁止されているのでしょうが楽しみにされているギャラリーも沢山います。例えば選手やプレーに支障のない場所に撮影エリアを設けるなど一工夫することも考える必要があると思います。

先日男子のシニアの試合を見に行ってきました。選手同士がフェアウェイで試合とは関係のない話をしていたり、ギャラリーに向かって手を振ってくれたりして、選手からギャラリーに近づいてくれている感じがしました。またグリーン上では、バーディに拍手を要求したりして観客共々楽しませてくれる雰囲気がありました。
レギュラーツアーとシニアの試合では緊張度は違うのでしょうが、プロの選手ですのでギャラリーを喜ばせることや楽しませることは必要だと思います。特に男子プロは観客の減少が問題になっていますが、プロの飛距離や技術は物凄いし、高いパフォーマンスなど見どころは沢山あります。
見せるゴルフ、そして魅せるゴルフを展開して欲しいです。
これからの観客動員を考えるなら、ギャラリーファーストで主催者、協会、選手がもう一歩進んだ営業戦略を考える必要があるのではないでしょうか。

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