有限会社ウィズ 代表取締役
辻野 眞由美さん
Mayumi Tsujino
今回のゲストは、祇園で2店のラウンジを経営されている有限会社ウィズ代表取締役 辻野眞由美さんです。ゴルフ好きの叔父様のすすめで19歳からゴルフを始められ、最初の頃はあまり好きになれなかったそうですが、今や年間ラウンド数が100回に達するほどのゴルフ好きになられ、ゴルフを通じてお客様の輪が広がるなど仕事にも役立っておられるとのことでした。この日はラウンドを終えられてから出勤までの間のたいへんお忙しい時間をお借りしてのインタビューとなりました。
取材日:2017年7月14日/場所:株式会社メンバーズゴルフサービス京都本社
お仕事のこと
祇園でお店を経営されているそうですがどのようなお店でしょうか?
辻野 23年前に独立してから現在までに「MEMBER‘Sまゆ美」と「祇園ルーク」の2店をオープンいたしました。クラブラウンジ「MEMBER‘Sまゆ美」は多くのお客様に祇園の良さ、雰囲気を味わっていただきたくて当初から比較的低料金で、原則時間制限なしというスタイルで現在も営業させていただいております。また、お客様に楽しく心地よく会話を楽しんでいただくことをモットーとしておりますので、カラオケは置いておりません。またバーラウンジ「祇園ルーク」はカウンターと個室のお店でこちらにはカラオケがございます。私がゴルフ好きなものでいらっしゃって下さるお客様もゴルフをされる方が多いですね。
ゴルフ好き同士でしたら、会話がとても弾むのではないでしょうか?
辻野 そうですね。まず、着物の袖から出ている日焼けした腕を見て(笑)、「ママなんでそんなに黒いの?」という話になり、そこからゴルフ談義に花が咲くんです。ゴルフ帰りのお客様が「今日はいいスコアが出てね」と嬉しそうにおっしゃられると、こちらまで嬉しくなってしまいます。
ゴルフをされる方でないとわからない部分もありますからね。
辻野さんは京都生まれの京都育ちという生粋の京都人ですが、京都の良さを発信されていこうとお考えですか?
辻野 特に何かしているというわけではありませんが、京都以外のゴルフ場へまいりますと「京都の方ですか?」と聞かれることがよくあります。ですので、京都の方に叱られないように、お行儀よくプレーするようにつとめております(笑)。
京都言葉は柔らかいのでなんとなくわかるのかもしれないですね。
ゴルフライフについて
それでは、ここからは辻野さんご自身のゴルフライフについてお伺いします。ゴルフを始められたのはいつ頃でしょうか?
辻野 19歳の頃です。
きっかけはどのようなことでしょうか?
辻野 私の叔父が滋賀ゴルフ倶楽部のクラブチャンピオンになるほどゴルフが上手な人で、その叔父に勧められて始めました。でも、最初の頃はいやでいやで、泣きながら(笑)ついて行っていました。
それはまたどうしてですか(笑)。
辻野 当時は女性ゴルファーの方はほとんどおられなくて、お友達にもゴルフをやっている方がおりませんでした。また、ラウンドしていても女性が嫌がられていた時代ですし、お風呂などの設備もあまりよくなかったんです。
しかし、クラブチャンピオンになるほどの方でしたら、きっちりと基礎から教えてくださったのではないでしょうか?
辻野 今考えるとそうだとは思いますが、当時は練習場もボールが自動で出てくるわけではなかったので、叔父が私の前にしゃがんで一球ずつボールを置いてくれるんです。ですから自分からやめるなんてとても言えなくて・・・。随分しごかれました(笑)。ただ、今から考えるとそれをきっかけにゴルフを始めて、今では仕事にも役立っているわけですから続けていてよかったなとは思います。叔父はもう亡くなりましたのでお礼を言うこともできませんでしたが・・・。
現在は年間何回程度ラウンドされますか?
辻野 年間100ラウンドくらいです。
それはすごいです。今やすっかりゴルフ好きになられたようですね(笑)。
辻野さんはご商売柄交友関係も広いのではないかと思いますが、どなたとラウンドされることが多いのでしょうか?
辻野 以前はお店のお客様が多かったのですが、今はホームコースである交野カントリー倶楽部の女性メンバーの方たちが多いですね。また祇園のママでゴルフをされる方も多いのでよくご一緒しています。
今までのベストスコアをお聞かせください。
辻野 79です。メンバーコースの一つでもある日清都カントリークラブでした。
80を切るのはすごいですね。
辻野 でも、80を切るのは生まれてから3回くらいしかありませんけれど(笑)。
ホールインワンのご経験はおありですか?
辻野
あります。以前メンバーだった名神八日市カントリー倶楽部で出しました。嬉しかったです。
それは素晴らしいですね。お好きなクラブなどはございますか?
辻野 好きというか・・・得意なのはパターです。他のクラブが下手すぎてということもありますが(笑)。でも、芝目や傾斜を読むことが好きですね。
パターが苦手の私からすればうらやましい限りです(笑)。
様々なゴルフ場へ行かれておられることと思いますが印象に残っているゴルフ場があればお聞かせ下さい。
辻野 日清都CCでしょうか。私どもの店が3年前に20周年を迎えて、記念コンペとパーティーをさせていただいたんですが、その時に日清都CCさんにはとてもお世話になりました。130名ほどのお客様が参加して下さったんですがほとんどの方がお店にいらっしゃったことのある方ばかりで皆さん、お忙しい中わざわざお越しくださったということがとてもありがたく印象に残っています。
それは嬉しいですね。そういう出来事も含めて辻野さんがゴルフをされていてよかったなと思われるのはどのようなことでしょうか?
辻野 やはりお客様と一日ラウンドさせていただくと、距離がより近くなってすごく仲良くなれることですね。自分自身もオープンマインドになりますし、ゴルフを通じて信頼関係が深まっていくのはすごくいいなと思います。
そのあたりにゴルフの魅力があるのでしょうね。
辻野 そうですね。大の大人が朝早く起きて(笑)、一か所に集まって一日一緒に過ごすなんてゴルフならではですよね。お食事会だけでは一日一緒にいられませんものね(笑)。
ゴルフならではの醍醐味ですね。
先ほどホームコースが交野CCとおっしゃいましたが、月例競技などにも出られるのでしょうか?
辻野 はい。あまり上手ではありませんが、出させていただいています。交野CCでお友達になった方も多いですし、シングルの方にはよく手ほどきを受けています。時間があれば私のメンバーコースの京阪カントリー倶楽部でお昼からハーフだけのプランを利用して練習を兼ねて一緒にラウンドを楽しんでいます。とても助かっています(笑)。
異業種交流会コンペにて
辻野さんは3か所のメンバーコースをお持ちとのことですが、現在のお立場でゴルフ場へのご要望やご提言がありましたらお聞かせ下さい。
辻野 ゴルフ場というのはとても高級なところとどなたでも気軽に行けるところと二分化されていると思います。それぞれの良さがありますので、ニーズに合わせて使い分けできるのは私はいいことだと思っています。どちらかに偏ってしまうと行きたくてもいけない方が出てきてしまいますから・・・。
辻野さんがゴルフを始められた頃に比べて女性用の設備は充実してきていると思われますか?
辻野 今はどちらのゴルフ場も女性の集客に力を入れておられるようでお風呂とかトイレなどもとてもきれいにされていますよね。それから交野CCでも導入しておられますが、従来あるレッドティーよりも前方にピンクティーをセッティングしてシニア女性でも楽しめるように工夫をされています。
最近ピンクティーをよく見かけますがそういう意図があったわけですね。
辻野さんはゴルフをされるときに女性ならではのこだわりなどはございますか?
辻野 私はゴルフ場ってコスプレが許される場所だと思っているので(笑)、ファッションも楽しんでいます。この年齢でミニスカートをはいてお買い物はちょっと行けませんが(笑)、ゴルフ場なら大丈夫ですよね(笑)。今、ゴルフ人口がとても減ってきているとお聞きしているのですが、マナーを守ることはもちろん大切ですが、特に若い方や女性の場合ウェアの華やかさとかかわいさとかから入って行かれることが多いので回りも大目に見ていただきたいですね。
私どもも若い方や女性の皆さんにはもっとゴルフの楽しさを体験していただけるよう努力して行きたいと思っています。
辻野 ゴルフってプレーすることも観ることもとても楽しいと思います。私は15年前から毎年京都・滋賀オープンゴルフ選手権へお邪魔していますが、あの競技会はギャラリーの立場からも楽しめると思います。比較的規制が緩くて一部コースの中まで入れますし、お喋りしながら歩けるのもいいですね。私のゴルフ仲間もたくさん出場されておられるので応援に行っています。
私どももこの大会には毎年ドラコン賞を提供させていただいていますが、人気の大会ですね。
辻野さんは年間100ラウンドをこなされていて非常にアクティブですが、健康維持のために気を使っておられることはおありですか?
辻野 年齢を重ねていくといろいろと不具合も出てくるようで(笑)、今もちょっと肩が上がりにくくなっていますのでゴルフへ行く時も行かない時も毎朝、柔軟体操をしています。また、最近はよいサプリメントもあるのでそれをいただいています。他には商売柄美容への配慮も欠かせないので美容室へ行ったりネイルへ行ったりサロンへ行ったり、あとは整体やマッサージへ行って体調を整えてからゴルフへ行っています。ですから、私の場合、ゴルフ・美容・健康管理、この3つをルーティーンワークのようにこなしています(笑)。
いい生活のリズムになっているわけですね。最後になりましたが辻野さんの今後の目標や座右の銘がありましたらお聞かせ下さい。
辻野 ゴルフを通じて様々な年齢、お仕事の方とお付き合いさせていただくようになりましたが、いろいろな考えをお持ちの方たちがおられてとてもいい勉強をさせていただいています。ですから目標といいますか人生のモットーは「人生死ぬまで勉強」としておきましょうか(笑)。
本日はありがとうございました。
有限会社ウィズ
http://with-love.co.jp/
代表取締役 辻野 眞由美さん
Profile
京都市中京区在住
1960年(昭和35年)7月3日生まれ
●ゴルフ歴 約38年
●所属コース 交野カントリー倶楽部
日清都カントリークラブ
京阪カントリー倶楽部
●ハンディ 15(交野カントリー倶楽部)