足首がスイングを変える!

NICE ON 7月号【Vol. 417】


足首がスイングを変える!

(岡山絵里プロの練習風景。左足の足首の動きが力強い)

近年、女子ゴルフ界は盛り上がる一方ですね。私も岡山絵里プロなどの動作改善の為、会場に足を運ぶ様になり、トッププロ達の動きを間近で見る機会が増えプロのスイングと一般アマチュアの方々の違いに気付く事が幾つかあります。そんな動きの中でとても大切であり且つ、プロとアマの違いの一つが「足首」といえるでしょう。今回は、この「足首」の動きの特徴と改善方法をお伝えいたします。

① なぜ「足首」が大切なのか?

身体には360近くの関節があります。その中で身体の主な動きを作っていく関節の一つが足首になります。そして、これらの関節は大きく「可動性関節」と「安定性関節」の二つに分けられます。
足首は、前後・左右・回転とある程度自由に動くので「可動性関節」の部類に分類されます。地面反力を上手く使って行く事が良いスイングの鍵になりますので、地面に近い「可動性関節」である足首はとっても大切になるわけです。

② 本来「足首」はどの様に動くものなのか?

上記した様に、足首は「可動性関節」です。つまり平たく言えば、ぐるぐる回る様に動きます。
スイングにおいて特に重要となる動きが外側への外旋運動とそれに伴う足裏のアーチ型の動きです。この動きによって次に連動する股関節の動きが大きく変わってきます。また、トップ時のスイングバランスにも影響を及ぼしてきます。
足首の外旋運動は左右とも行なわれますので、フォロー側の足首外旋運動も意識して下さい。

③ 「足首」が動きづらい方の改善方法

足首回しは大きくしっかり回すことが大切!

足首を動きやすくする為の代表的な運動として「足首回し」があると思います。
この運動はとても有効な方法ですが、腕の力で回すのでは無く足首自体をしっかり回し、腕での回転運動はあくまで補助的に行なうとより効果的です。

足の甲全体もしっかりほぐします

他に、足の甲側(上部)をほぐす方法があります。手のひらをグーの状態にしてやや痛みを感じるぐらいの強さでほぐしていきます。始めは痛みがありますが、慣れてくると痛みはほぼ感じなくなってきます。

足の付け根指三本目を目安にほぐします

甲側をほぐすことで本来の指の付け根である足首から下、指三本分のところが動く様になり身体を支える足の状態が整います。これによりバランス感覚が格段に良くなります。ほぐした後は是非片脚で立ってバランスチェックをして下さい。

足裏のほぐしも有効ですが足首の柔軟性を高める為には足の骨の周りをほぐす事がとても大切です。
特にラウンド前に行なう事は極めて有効です。是非試して下さい。

志村 博康プロ(しむら ひろやす)

 志村 博康プロ(しむら ひろやす)

スイングファクトリー代表。高校卒業後アメリカ・サンディエゴに渡米し、USPGAプロのパトリック・E・ショウ氏に師事し、最新のゴルフ理論を学ぶ。カリフォルニアミニツアーにも参戦。京都初のTPI(Titleist Performance Institute)認定プロコーチ。メディカル、フィジカル、テクニカルにおけるゴルフのスペシャリストとして世界基準認定を取得しております。
現在、よしみねゴルフクラブ(京都市西京区)にて完全個人指導にこだわったマンツーマンレッスンを実施。

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