ナイスオン健康コラム

NICE ON 8月号【Vol. 442】

このコーナーは京都工場保健会様のご協力により掲載しています


☆減量への近道☆

減量が上手くいかないのは科学的理由? があります。

「これを食べるだけでみるみるやせる!」という広告をみて、つい試してみたくなる。楽して、一刻も早くやせたいと多くの方が思っています。太っていることが悪いわけではないのですが・・・。ただ健康面に悪影響を与えているとすれば、少し減量(3ヵ月で1~2㎏でOK)に取り組んでみられるのはお勧めです。
もし、1日脂肪10g燃やしますという飲物があったら、毎日確実に飲み続けられますか?できるという方は、減量に成功される可能性は高いかもしれませんよ。

ご存知でしたか?減量の弊害の一つがストレスだったということを‼

過重労働や人間関係、ご家庭の問題等で、心理的ストレスをたくさん抱えていると、脂肪がうまく燃焼されにくい状態に陥ってしまうそうです。強いストレスにさらされ続けると、コルチゾールというストレスに対抗するホルモンが分泌されます。このホルモン(コルチゾール)が肥満に大きく関わっていて、過剰に分泌される日々が長く続くと、以下の①~③の原因でドカ食いや脂肪を蓄えやすい体になってしまうようです。

①食欲抑制ホルモンの分泌量が低下し、好きなものをたくさん食べたくなってしまう。
②筋肉の分解を進行させ、脂肪の合成を促進させてしまう。
③不眠を招きやすく、成長ホルモンの分泌が低下し、脂肪が燃焼されにくくなる。

ストレスは肥満以外にも、自律神経が乱れて、精神のバランスを崩しやすくなり、やる気が起きなくなったりします。疲労感で活動量も低下し、減量をしないといけないのに、運動の取り組みもなかなか続かないという状況に陥ってしまったりします。ストレス発散方法を見つけておくのは、減量のためにも大切なことですね。

「みるみるやせる!」の広告に惹かれて、短期間で減量に成功すると、脳が身体を元に戻そうと働くので、あれもこれも食べたくなって、リバウンドしてしまいます。人体のメカニズムからいうと脳をだましながら、ゆっくり減量するのが鉄則です。

減量がうまく行かない理由は他にも色々とあるのですが、科学的理由の答えは、『人間だから』。
美味しいものを食べると脳から快楽物質が出てきて、幸福感を感じるから、ついつい食べ過ぎてしまうのです。美味しいものを我慢してくださいとはいいません。そのかわり毎朝の体重測定を続けてみませんか。出来る方は記録もお勧めです。体重が気になって、減ってきたら嬉しい、だから頑張れる、続けられる。体が軽くなってくると運動もやってみたくなってくる。脂肪毎日マイナス10gも3ヵ月も経つとマイナス約900g、1年後には3~4㎏減っている可能性も。
なんだか体調がいい、体重コントロールが楽しいと思っていただけたら幸いです。


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