ザ・会員権
老舗名門・準名門・優良コースに割安感が広がり市場動向を握る鍵に。個人のメンバー志向もシーズンとともに上昇傾向にあり入会相談が増加。
3月の会員権市場は、法人の不要コース処分や個人の新年度の年会費負担を嫌った売り注文が増えたため、相場は若干低調気味になり閉塞感が強かったが、4月に入り、その反動からか、入会相談が急増した。これは、老舗名門・準名門・優良コースに割安感が広がったことで、潜在需要者が入会へと動いたからだ。また個人でも、シーズンインとともに、プレー機会が増えメンバー志向が上昇したためだ。関西エリアの平均相場も狭いレンジ内での上下動は見られたものの、結果は年初より1%の上昇となった。4~6月期は新年度に入ったことにより、法人・個人とも入会相談が本格化する時期に当たる。加えて、今年10月に予定通り消費税の引き上げが実施されるようだと7~9月は駆け込み入会という現象も考えられる。また一人の入会希望者が数ヶ所の専門業者に入会希望を入れるとその件数がカウントされ、実態を伴わない特需と言われる現象も起きてくる。会員権は株式市場と異なり、敏感に反応するため、実態を把握するためには、信頼できる業者に分析してもらうのが良いだろう。
ただ、上昇局面とはなるため、入会を考えている人は、その兆候が始まる前の今が、入会の絶好機と言えるだろう。
ゴルフ場の法的整理申請は、2年ぶりに2桁になったものの、予断は許さない。今後も、大手ゴルフ場企業に運営を頼るケースも出てこよう。経営状況を把握しておくことも会員権選びには必要で、日頃から専門業者や、そのコースのメンバーから情報を吸収する習慣をつけておきたい。
関西エリアでも、入会希望の傾向がコース選定に如実に表れている。
経営重視、クラブライフ重視とともにプレー環境(コースレイアウトの良し悪し)や運営重視などポイントを絞ってコースを指定している。
入会希望の多いコースを県別に見てみると、京都府では、城陽CC、京都GC、日清都CC。滋賀県では、琵琶湖CC、比良GC、彦根CC。大阪府では、枚方CC、伏尾GC、太子CC。兵庫県では、芦屋CC、宝塚GC、西宮CC、六甲国際GC、花屋敷GC、オリンピックGC、キングスロードGC、小野グランドCCなど。奈良県では、奈良国際GC、KOMACC、ディアパークGC、飛鳥CC、オークモントGC。和歌山県は、偏りなく万遍に入会希望が入っている。
年会費や名義書換料の値上げを計画しているコースもあり、入会の時期を見極めるのも必要だろう。同時に補充募集を行なっているコースも多数あるので、入会メリット・年会費・名義書換料、それにコース内容を吟味し、トータル予算などシミュレーションするには絶好機でもある。
桜前線の北上とともに、ゴルファーのプレー意欲も高まってきた。初夏の緑も爽やかだ。
良いコースとの出会いは生活に潤いを持たせ、ゴルフライフを活性化する。
弊社では培われた信用と実績をもとに、ベテランスタッフによるコース分析などお客様のニーズに合わせた情報をご提供いたします。お気軽にお問い合わせください。