ギャラリースタンド

NICE ON 2月号【Vol. 424】


今年も女子ツアーが面白い、関西エリアでは7試合が開催される
賞金総額は6年連続増加で37億2500万円と過去最高額を更新!

国内女子ツアーの日程が発表された。昨年は若手の鈴木愛、畑岡奈紗、川岸史果などがツアーを大いに盛り上げた。人気先行と言われながらも韓国選手とも劣らない実力を発揮した。
反面シード権を失った著名選手も数多く、2018年は捲土重来を期す戦国時代の様相を呈すだろう。

レギュラーツアーは、2017年と同様、全38試合。今年からは「リランキング制度」が導入されツアーの一層の盛り上がりが期待できる。国内女子ツアーの仕組みの大まかな構図は、シード選手50人、これに賞金シード次点の5人、ステップ・アップ・ツアーの賞金ランク1位が加わり、その次にQTランキング上位者に出場枠が回ってくるというものだ。その枠組みが、今年からシーズンの途中で、その時点での獲得賞金によって優勢順位の見直しが行なわれる。これが「リランキング制度」で、そのシーズンに調子の良い選手の出場機会が広がることで、選手間の競争意識を高め、ツアーをさらに盛り上げるのが狙い。(リランキングの対象はシード選手以外のプレーヤーで、賞金シード次点の5人とステップ・アップ・ツアーの賞金ランク1位の6人も対象となる。今期はシーズン中に2回行なわれる。1回目は6月末のアース・モンダミンカップ終了時点、2回目は9月のミヤギテレビ杯終了時点。)

関西地区で開催されるトーナメントは、3月に行なわれるTポイントレディスを皮切りに合計7試合、スケジュールは次の通り。
3月16~18日=Tポイントレディス(茨木国際GC・大阪府)、
4月6~8日=スタジオアリス女子オープン(花屋敷GC よかわコース・兵庫県)、
5月25~27日=リゾートトラストレディス(関西GC・兵庫県)、
6月7~10日=サントリーレディスオープン(六甲国際GC・兵庫県)、
7月20~22日=センチュリー21レディス(瀬田GC 西コース・滋賀県)、
10月18~21日=NOBUTA GROUPマスターズGCレディース(マスターズGC・兵庫県)、
11月2~4日=TOTOジャパンクラシック(瀬田GC 北コース・滋賀県)。

また国内女子ステップ・アップ・ツアーの日程も同時に発表された。ツアー強化が図られ注目の試合も多い。3日間競技が2試合増えて、全21試合が開催される。関西地区での日程は次の通り。
4月4~6日=Hanasaka Ladies Yanmar(琵琶湖CC 琵琶湖/三上コース・滋賀県)、
4月18~20日=パナソニックオープンレディース(田辺CC・京都府)、
6月27~29日=SkyレディースABC杯(ABCGC・兵庫県)、
7月4~6日=ECCレディス(北六甲CC 東コース・兵庫県)、
10月18~19日=京都レディースオープン(城陽CC 東コース・京都府)の5試合。

また、海外での話題としては、「レクシールール」なるものが、発動される。USGAとR&Aは、今年1月1日からトーナメントにおけるテレビ視聴者からのルール違反の指摘を受け付けないと発表した。ゴルフファンならご記憶の方もあるだろう。昨年4月のANAインスピレーション(米女子メジャー)の3日目、レクシー・トンプソンがグリーン上でボールのリプレース場所を僅かに間違えた。これをテレビ視聴者が指摘したが、スコア提出後であったためスコア誤記の2ペナが加わり、メジャー勝利を逃すこととなった。
こういったテレビ視聴者からのルール違反の指摘は今に始まったことではない。30年以上前から燻っていた問題だ。日本のツアーでも似たような事件?はあった。ルールは「性善説」の立場に立って作られたもの。プレーヤーは、その精神にのっとって自らが処理するもの。テレビ視聴者からの指摘によって左右されるのはそぐわないとする意見も多い。せっかくの熱き戦いに水を差すような行為はいただけないが、この論議は永遠の課題なのかも。レクシールールの適用で、決着が付いたとは思えないのだが……。
今年もニューヒロインが多く誕生することを期待し、熱き視線を送りたいものだ。

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