ギャラリースタンド

NICE ON 12月号【Vol. 410】


アジアの誇り、日本の誇り
松山英樹が世界選手権シリーズHSBCで残したもの

世界選手権シリーズの一つ、米、欧州ツアーを兼ねるWGC-HSBCチャンピオンズで松山英樹が最終日、6バーディー、ボギーなしの66で回り、通算23アンダーで優勝したのは衝撃的だった。TVにかじりついてその戦況を見守ったファンも多いはず。世界選手権シリーズの個人戦優勝は日本人初ばかりではなく、アジアの選手としても初の制覇となったからだ。この大会、世界ランキング10位以内の内8人がそろった大会という事でも注目されたが、その中で、4日間で29バーディーを奪い圧勝したというのだから、マスコミが騒ぎ立てるのも頷ける話題だ。コースが松山にぴったり合っていたのだろうか。
舞台となった佘山国際GCは、2004年にオープン。高低差のあまりない中国上海の地形に世界で70コース以上の設計実績のあるNelson&Haworthゴルフデザインが手掛けたコース。HSBCチャンピオンズは、過去6回開催されている。このコースの名前を広めたのは、過去の大会で、あのタイガー・ウッズが唯一中国で参加したということでも大きな注目を集めたことも追い風となった。コースの景観は、映像でも映し出されていたが、フェアウエイに相当のアンジュレーションを施し、打ち上げ、打ち下し、砲台グリーンとこれでもかというデザインが目を引いた。コースの戦略性と相まって超高級コースとして位置づけられているという。

松山はこの難コースを果敢に攻めた。スタート前にナーバスになっていたとは思えない落ち着き様だった。機先を制した1番のバーディーがそれを物語る。重圧はあったろう。優勝のインタビューで「これでメジャーに勝ちたい気持ちがより強くなった。課題も見えてきたので一つひとつ克服していきたい」と胸を張った。自力を確かめながら、自信を深め、視野に入ってきた未来へと視線を向けた表情が爽やかだった。
ゴルフ環境は時代と共に確実に変化を遂げている。ジュニアの育成プログラムを見ても日本だけでなく世界各国で着々とその歩が進められている。専門トレーナーによる体づくり、専任コーチによる科学的なスイング分析などより高度により専門化しているのが見て取れる。アスリートの養成はアジアにも広く及んでいる。タイガーをモデルとして育成されたというか育ったゴルファーが世界のフィールドで活躍する時代。もはや、だれがメジャーで優勝してもおかしくない状況。松山の世界選手権シリーズ日本勢初Vは、未来に何を残してくれるだろうか。原動力となれ!視線を未来に向けるジュニアの模範たれと願わずにはいられない。
世界ゴルフ選手権(WGC)は1999年から行われている国際トーナメント群。世界の4大メジャー大会(マスターズ、全米オープン、全英オープン、全米プロゴルフ選手権)に次ぐ規模のビッグトーナメントをということで企画されたもの。PGAツアー競技としても行われている。

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