「あばら骨で飛ばす!」心地よく早く振れる骨の使い方

NICE ON 12月号【Vol. 410】


あばら骨を漢字で書くと「肋骨」と書きます。にくづき(月)に「力」と書いて「ろっこつ」または「あばら」と読みます。つまり、人間のからだにおいて、「肋骨」は、力を生み出す骨と言ってよいでしょう。
「骨」に意識してスイングする事の重要性を以前からお伝えして来ましたが、今回はこの「肋骨」に焦点を当ててお伝えしようと思います。
先ず始めに、皆さんの肋骨はどれほど動くでしょうか?大体にして肋骨など動くのか?と思われる方もいるのではないでしょうか。
肋骨は、背骨から内臓を囲むように付いています。つまり、背骨の動きと連動して開いたり閉じたりして体幹の動きを作り出します。骨盤や脚の動きから腕の動きへとエネルギーを伝えるとても大切な骨と言えます。
バックスイングで、肘を引いてしまう人、トップが浅くアウトサイドからクラブが降りて来てしまう人には是非、柔軟にして頂きたい部分です。

肋骨を使える様にしよう!

肋骨を動かし易くする骨ストレッチをいくつかご紹介しましょう。

■手首シャフト体側伸ばし骨ストレッチ

1. クラブを肩に担ぎ、両手の親指と小指をつける。
2. 片脚のつま先を90度内側に向けてそのまま身体をゆっくりと倒す。逆も同じやり方で倒す。
親指と小指を付けていることで、動きが自然と中心部に集中されます。普通の体側伸ばしでは、腕に力が入り筋肉の動きだけでストレッチしてしまいます。その結果、骨格まで意識されづらいので骨ストレッチの基本ポーズである親指と小指の形は忘れずに行ないましょう。

■まぐろの中落ちほぐし

写真のように手のひらをグーにしてややしっかりと肋骨をゴリゴリとほぐしてください。肋骨周辺の筋肉や筋膜がほぐれて体側の動きが見違える様に良くなります。

■鎖骨ひねり骨ストレッチ

鎖骨ひねりは、鎖骨を写真のように親指と小指でつまみます。後は身体を左右にひねります。骨ストレッチを行う際には顔の筋肉が緩むことが大切ですから笑顔も忘れずに!

これら3つの動きやメンテナンス方法を覚えて練習前やラウンドの前に行なう様にしましょう!
普段、私がいつも生徒さんにお伝えするのは、「骨だけで動いているとしたら?」とイメージしてスイングづくりをして頂きます。これだけで、力を抜こうとしなくても自然に身体が緩みます。
飛距離を出したい方、スイングスピードを出したい方、先ずは身体を緩めてみて下さい。あなたの飛距離が劇的に変わるかも知れませんよ。

志村 博康プロ(しむら ひろやす)

 志村 博康プロ(しむら ひろやす)

スイングファクトリー代表。高校卒業後アメリカ・サンディエゴに渡米し、USPGAプロのパトリック・E・ショウ氏に師事し、最新のゴルフ理論を学ぶ。カリフォルニアミニツアーにも参戦。京都初のTPI(Titleist Performance Institute)認定プロコーチ。メディカル、フィジカル、テクニカルにおけるゴルフのスペシャリストとして世界基準認定を取得しております。
現在、よしみねゴルフクラブ(京都市西京区)にて完全個人指導にこだわったマンツーマンレッスンを実施。

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