皇子山ゴルフショップ
ヨネックスJr.ゴルフアカデミー京滋地区 代表

根岸 玖差夫さん
Hisao Negishi

NICE ON 11月号【Vol. 409】

今回のゲストは、皇子山カントリークラブ内の皇子山ゴルフショップ代表 根岸玖差夫さんです。根岸さんは長いゴルフ人生の中でプロアマ問わず一流のゴルファーたちとの交流や豊富な試合経験から導き出した独自の理論を確立。ヨネックスの委託を受けたゴルフスクールでティーチングプロとして、大人から子供まで多くの生徒さんの指導に当たっておられます。また、信頼するゴルフ用品メーカーとタイアップして、スイングを改善するための練習用クラブやパターも開発されるなど、その探究心はとどまることを知りません。

取材日:2016年10月6日/場所:皇子山カントリークラブ


根岸理論とレッスン方法について

皇子山ゴルフショップ代表になられたきっかけからお聞かせ下さい。

根岸 皇子山カントリークラブの先々代の支配人が、ショップを充実させようということで私にお声掛け下さったのがきっかけです。ただ、ショップ経営は素人だったため、心配だったんですが、商品管理や品揃えなどだけ見てくれればいいということでお引き受けしました。

工房もございますね。

根岸 かねてからメンバーさんのご要望もあり、私がクラブの修理や調整などができるということで、工房をつくることになりました。

スクールも併設されておられますね。

根岸 ヨネックスさんから委託を受けて、ここと深草ゴルフ内にヨネックスJr.ゴルフアカデミーを開設させていただいています。

子供さんだけですか?

根岸 お子さん中心ですが、親子レッスンもしますよ。私は親子の絆も大切にしていて、子供さんってご家族が一緒だとリラックスできて嬉しい気持ちにもなれますし、親御さんに勝ちたいという気持ちも芽生えてくるので、そういうところで親子の関係がよくなっていけばいいなと思っています。

※写真左3枚ヨネックスJrゴルフアカデミー(皇子山校)
※写真右端(深草校)

どのようなレッスン方法でしょうか?

根岸 基本的に大人の方は個人レッスンです。一人一人身体付きも違うし、可動域も違う。だから生徒さんと私でその方に最適なスイングを作っていくという感じですね。私どものスクールは理論的に正しいことを教えて、上手になっていただくことがテーマになっています。

具体的な内容をお聞かせ下さい。

根岸 私が生徒さんの身体をガチッと持って、ここに体幹がありますよとか、スイングする時の筋肉の動きはこうですよとか確認していただくんです。それから、生徒さんと一緒に私も球を打ちます。私の後ろについて真似をしていただき、身を持って体感で伝える。だから、どちらかというと教えるのではなくて伝えるという感覚です。また、私どものスクールにはスイング後すぐにチェック可能なカメラがあって生徒さんの打ち方の癖などをご本人に確認して理論的に納得していただくようにしています。さらに、試合に臨む心構えとして例えば、アプローチショットはアプローチウェッジ(AW)と9番アイアンで直接入れるような気持ちで、またパー4の場合は2打目を直接カップインするつもりで必ずピンハイに打つように指導しています。その結果、皆さんいいショットが打てるようになり、シングルの腕前になったり、お子さんだと中・高・大の各全国大会に出場されたり、海外に招待されたりと成果が上がっています。ただ、私どもとしましても、生徒さんの特長ある癖の情報をいただいて、ここを治すためにはどうすればいいかという方法論を導き出すための資料として蓄積させていただいています。本当にいい勉強になります。

ユニークな教え方ですね。

根岸 私がかつて教わったベテランプロの方たちは、スイングの形を教えてはくれるんですが、なぜそうなるのかとは教えて下さらなかった。「とにかく、こうしとけばいいんや」(笑)と言われても納得できなかったんです。そこで自分が理解できるまで、プロゴルファーの方とか上手な方たちとラウンドしたり、話を伺ったりし尽くしたんです。そうしているうちに、一般の理論とは違うものがあることに気づきました。
そして、その理論を掘り下げていって私なりのものを作り出していったんです。

ちょっと難しいですね(笑)。

根岸 たとえば、皆さん本を読んだりビデオを見たりして練習場に行かれますが、スイングはビデオ通りにはできませんね。ということはその方法は間違っているということです。ではどうするかということになりますが、まず私が生徒さんの間違った打ち方を再現してお見せします。すると生徒さんと同じ球筋になります。それを見せることで生徒さんにはご自分が間違った打ち方をしていたことをわかってもらいます。そういうレッスン方法ができるようになるために、私は、かつては一日500発とか1000発とか機関銃みたいに球を打っていました。その前の残像が残っているうちに打たないと感覚を忘れてしまうからです。そうやって体に覚えさせました。また、私の持っている感覚はどうも他の方たちよりも様々な筋肉を自分で意図して動かすことができるみたいです。だから、生徒さんの動きも大体自分で再現できるんです。

再現できるから、生徒さんにも納得してもらえるのですね。

根岸 私は10年以上週1〜2回位整体に通っていましたが、整体の先生は私の骨のずれ具合や筋肉のこり具合で私がどのようなスイングをしているか言い当てたんです。そこで骨の重要性に着目し、骨の動き方でスムーズになることがわかったのです。皆さんインパクトの部分ばかり意識しますが実は動力は身体側にあって、特に骨の部分が重要ポイントであることがわかりました。

ゴルフはスイングの技術とかだけでなく、自分の骨格・筋肉に合ったスイングをしなければ身体を壊すということですね。

根岸 メンタルの部分も影響します。例えば試合の時には緊張して今まで教えてもらったことができないですよね。私は全国規模の大会にも何度か出場していますが、その時に「今日は身体の動きが悪い」とおっしゃっている方がおられますが、それはただのプレッシャーのためだと思います。また、皆さんが正しいと思っていても実際のラウンドに使えないものもあります。パターでジャストタッチってありますね。「まっすぐ引いてまっすぐ出せ」ということは一般的にもよく言われることだし、一見正しいような気がします。でも、ジャストタッチはマットの上での理論で、実際のラウンドには使えないんです。なぜならカップの周りって他の選手の踏み跡等で芝も複雑に変化しているし、微妙なアンジュレーションもあります。そういったことは、試合を豊富に経験していないとわからない。

私どもも正しいと思っていました(笑)。

根岸 一般的なゴルフの理論は水の上を歩けますという理論が多いと思います。右足が沈む前に左足を上げれば水の上が歩けるというようなものです(笑)。理屈ではそうでしょうが、実際やると溺れてしまう。つまり、人は自分が理解できればそれが正しいと勘違いしてしまうところがあるが、それは実は間違っているということです。

でも、根岸さんに正しい理論を教えていただいても、一般の方はそれを実践に移すということはなかなかむずかしそうですね。

根岸 だから特殊なパターやクラブを取り入れた練習もしています。私が信頼しているクラブメーカーのべノックさんなどにご協力いただいて、それを使うと自然に正しいスイングが身に付くパターとかクラブを作っていただいています。

それは至れり尽くせりです。生徒さんは皆さんプロになれそうですね(笑)。

根岸 ただ、私としてはあまりプロになることはお勧めしませんね。シード権を持っておられるようなプロは非常に特殊なメンタルを持っている方が多く、そのプロをもってしても、試合に勝つのはなかなか難しい。だから、お子さんたちには、ゴルフが上手い会社員の方が重宝がられてお得だよと言っています(笑)。

言われてみればそうかもしれません(笑)。
根岸さんのスクールはユニークな取り組みをされていて私も大いに勉強になりました。

ゴルフライフのこと

ここからは根岸さんご自身のゴルフライフについてお伺いします。ゴルフを始められたのはいつ頃でしょうか?

根岸 28歳の頃から本格的に始めました。

お得意のクラブは?

根岸 ドライバーです。フェアウェイは大体はずしませんね。

ベストスコアは?

根岸 62です。

さすがです(笑)。どちらで出されたのでしょうか?

根岸 ここに来て最初のラウンドだったでしょうか、気を緩められないお客様でとても上手な方でした。だから私も本気を出しました(笑)。

平均どのくらいで廻られますか?

根岸 試合の平均で言うと74くらいかなあ。
ハーフで2つはバーディーを出さないと気が済まないんです(笑)。

私なんかはパー2つでも大喜びです(笑)。今までで印象に残っているゴルフ場はおありですか?

根岸 オークモントゴルフクラブです。フルバックからのコースレイアウトがすばらしく、全てのショットの精度が要求される上級者用のゴルフ場としては面白いですよね。

バックティーから打つことがないので、よくわかりませんが・・・(笑)。根岸さんにとってゴルフの魅力は一言で言うとどのようなことでしょうか?

私もレッスンを体験させていただきました

根岸 奥が深いことでしょうね。私もダイビングやスキーなどスポーツは結構やっていますが、ゴルフの奥深さは格別です。メンタルと肉体と体感と全てを必要とする競技なので、一度やるとやめられない(笑)。

それは私も実感しています(笑)。お仕事がら健康には関心がおありだと思いますが、独自の健康法などがございましたら、お聞かせ下さい。

根岸 毎朝の掃除ですね(笑)。本来、私の仕事ではないんですが、ショップの前などを掃かせてもらっています。気持ちもいいですし、筋肉も使うから健康的でしょう(笑)。

おもてなしの心ですね。ゴルフ場全般への要望であるとかお気づきの点はございますか?

根岸 それこそおもてなしの心でしょうか。基本的に今、どこのゴルフ場でもお客様の情報をキャッチしきれていないように感じます。お客様の趣味であったり、健康状態であったり・・・。例えば、腰を痛めて早くお帰りになったお客様には、次回来場された時には「腰はもう治られましたか?」とお声掛けするとかね。気遣われるとうれしいものです。そうなれば、ご来場の回数も増えてくると思います。それから言葉遣いにも、もう少し配慮すべきだと思いますよ。

とても大事なことですね。最後になりましたが、今後の目標であるとか座右の銘などがあればお聞かせ下さい。

根岸 座右の銘は「継続は力なり」です。ゴルフは一朝一夕に上手にはならないので、途中でやめられる方が多いんです。しかし、ある日パッとわかる時が来るので、そこまでは頑張ってほしいです。そうすれば、それまでに費やした月日は全然無駄になりません。これは人生も一緒だと思います。継続することによって途中の様々なことが全てプラスに変えられるのではないかと思います。

本日は貴重なお話しをありがとうございました。

皇子山ゴルフショップ/ヨネックスJr.ゴルフアカデミー京滋地区 代表
根岸 玖差夫さん

Profile
京都市山科区在住
1953年(昭和28年)6月3日生まれ 満63歳
●ゴルフ歴  約35年
●所属コース 信楽カントリー倶楽部
       ココパリゾートクラブ

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