ザ・会員権

NICE ON 11月号【Vol. 409】


ゴルフ会員権市場は停滞から躍動への転換期に
老舗・名門の人気が高く、平均相場をけん引!

ゴルフも絶好の季節を迎えゴルフ場、練習場とも大賑わいだが、会員権市場は沈黙を保ったまま!! 単純平均相場も年初比でマイナス3.45%となり、久しぶりに低い相場価格で推移した。87万円を6か月以上キープし、超安定相場を保っていたが、一挙に84万円に。会員権相場動向も低速走行を思わせる動きである。
これは、7~8月の夏枯れで相場が全体的に下がり、様子見に転じた人が増えたためだ。加えて、割安感から購入引き合いが多く入っていた優良中堅クラスへの入会希望が一巡し相場をバックアップするエネルギーが不足した。9月は法人が決算期を前に会員権の見直しなどに動き、全体相場の下げ圧力をさらに助長。
個人では、数コースを保有する人が、アブセントメンバー化しているコースの年会費負担を嫌って売りに出たこともマーケットを弱くしたといえる。
10月は、さすがにシーズン直前とあって購入希望者が戻ってきた。
入会のし易い低額コース(名義書換料を含め総額100万円前後の価格帯)や補充募集を行っている優良コースへの応募が目立った。それらと並行して購入が増えたのが老舗・名門クラス。
京都、城陽、琵琶湖、奈良国際、枚方、宝塚などは各エリアのプライスリーダー的存在で、300万円以上のコースが割安感から積極的に買われたため市場のムードも一挙に明るさを取り戻した。11月下旬頃から年末にかけて会員権価格が下がったコースの購入がさらに進むと予測されるため、下げ局面から上昇波動を描き始めた端境期の今が、購入の絶好機といえる。
現在の平均相場は、アベノミクス前の低水準に戻っており、割安感は鮮明だ。

名義書換料など諸費用の軽減策は喫緊の課題
名変料+会員権価格がそのコースの評価額に

新規の入会希望者やセカンドコースを求める潜在需要層が顕在化してきた。中でも、「ゴルフ女子」ならぬ若年の女性層やジュニア女子のメンバー志向が強まっている。友人同士で、カップルで、家族で入会を希望する人が多い。そのため、ターゲットは低額クラスとなるが、近場のコースでの選択肢は限られてくる。
また、この層だけでなく、入会希望者の中には相場と名変料のギャップに戸惑う人が多い。ゴルフ女子はとりわけ、こう言ったことには敏感だ。
ひところ、名義書換料が高額なほど、そのコースの格が高いという風潮があった。また、相場は天の声というようにコースの評価額を表すと思われていた。ただ、バブル崩壊後、その方程式はもろくも崩れたといっても過言ではない。高額の名変料のままとどまっているコースは、その名残りを追いかけているといえる。コースの中には、そのあおりを受けて評価以上に調整されたコースも多い。コース内容に比べて相場が低いといったコースだ。そういったコースを探すには、専門業者に尋ねるのが最も有効な手段。名変料が適正な価格になれば相場は上がるというのが流通の鉄則。
大きく市場を変えるには、そうした策が喫緊の課題と言えるのだが・・・。

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