京都全魚類卸協同組合 副理事長
有限会社浅見水産 代表取締役

浅見 直幹さん
Naomiki Asami

NICE ON 5月号【Vol. 415】

今回のゲストは、京都全魚類卸協同組合 副理事長/有限会社浅見水産 代表取締役 浅見直幹さんです。浅見水産を始めとした組合員の皆様は府民の台所を支えるために旬の新鮮な魚介類を日々提供し続けるという重要な役割を担っておられます。その副理事長という重責を担う浅見社長ですが、ご本人曰く「おいしいお料理をいただいて勉強もさせていただいて、こんな幸せなことはない」とのことで、その言葉にとても頼もしいものを感じました。もちろん、趣味のゴルフも親しいご友人やお仕事関係の方たちと心からラウンドを楽しんでおられ、仕事にゴルフに全力投球の毎日がうかがわれます。

取材日:2017年4月6日/場所:京都全魚類卸協同組合事務所


お仕事のこと

浅見社長は現在、京都全魚類卸協同組合の副理事長を務められておられますが、組合の概要についてお聞かせ下さい。

浅見水産の店舗

浅見 私どもの組合は京都市中央卸売市場内の鮮魚仲卸業者で組織されており、昭和32年10月1日に設立されました。現在の組合員数は約70件で、組合員の日々の取引が円滑に進むように潤滑油的な仕事をさせていただいています。また私が現在、公益社団法人食品衛生協会の会長も務めさせていただいていることもあって、衛生管理に関する研修会なども行なっております。
 また一般消費者向けの取り組みとして、毎月第2土曜日に開催する市民感謝デー「京朱雀市場食彩市」では毎月1万人を超える市民の方々が新鮮な旬の魚を買い求めるためご来場いただくなど大好評の企画となっています。平成24年には全国初の試みとして市場内に本格板前にぎりの「すし市場」をオープンし、新鮮なネタを美味しく安くご提供致しております。

様々な取り組みをされておられるのですね。
社長が経営されておられる浅見水産は主にどちらへ鮮魚を卸されておられるのでしょうか?

浅見 私どもの場合は、お料理屋さんやホテル向けのものが多く、取り扱いはほとんどが白身魚になります。

京都のお料理屋さんというとなかなか厳しいご注文も多いという印象がありますが?

浅見 かなりこだわりを持ってお仕事をされておられるお店が多いので、産地、サイズなど事細かにご指導を賜っています。ただ、私の場合食べることが至って好きなもので(笑)、お取引いただいているお得意先様を順番に廻らせていただきながら、今のシーズンはこういう魚をこういうお料理でお出ししているのか・・・など勉強させていただいております。おいしいものを頂戴しながら、お仕事のほうでもご指導いただけるということは、二重の喜びですね。ですから、お誘いを受けたらすぐに馳せ参じます(笑)。

京都市中央卸売市場(昭和2年日本で最初に開設された中央卸売市場で、30年前の建て替えを経て現在、再度建て替えの準備中)

ゴルフライフのこと

ここからは社長のゴルフライフについてお伺いしたいと思います。ゴルフを始められたのはいつ頃でしょうか?

浅見 25年前、30歳の頃です。友達と冗談半分で始めたのがきっかけです。

どなたかに習われたのでしょうか?

浅見 全くの自己流です。友達と練習場でワイワイ喋りながら打ちっ放しをして帰りにビールを飲むということが楽しくて、ラウンドすることなど頭になかったですね(笑)。

ただ、上手くなるにつれて練習ばかりではおもしろくないでしょう。

浅見 ええ。友達も上手になってくると一度ラウンドしてみようかということになって、私もついて行きましたが、ずっと120くらいでした(笑)。

始められた頃の印象深いエピソードなどがあればお聞かせ下さい。

浅見 友達とワイワイ騒ぎながらラウンドしてとにかく楽しかったことを憶えています。ただ、その後いろいろな方とラウンドするようになって、あの頃はものすごく失礼なことをしていたなと気づきました(笑)。とにかく大きな声で喋るし、勿論バンカーなど直すことも知らなかったし、ディボットはつくるしで、あとから思うと恥ずかしい限りです。30歳の頃の自分が今、目の前でラウンドしていたら怒っていると思いますよ(笑)。

途中で気付かれて何よりです(笑)。現在はどのくらいのペースでラウンドされますか?

浅見 平均で言いますと月3〜4回くらいでしょうか。

ラウンドされるメンバーは、どんな方が多いのですか?

浅見 ほとんどが友達です。小学校の頃のグループ、組合青年部の頃のグループ、それから現在入っているライオンズクラブのメンバーの皆さんたちです。

北里節郎氏と

市場関係でコンペなどは開催されますか?

浅見 年4回くらいありますが、それには皆勤で参加しています。昨日もたまたま組合コンペの幹事をしていただいている北里さんがホールインワンをされて、その記念コンペがあったんですよ。

北里節郎氏のホールインワン記念コンペ

社長ご自身のホールインワンのご経験は?

浅見 残念ながらありません。ただ、後が結構大変そうですね(笑)。

今までのベストスコアをお聞かせ下さい。

浅見 亀岡カントリークラブで81を出したことがあります。

お得意のクラブはございますか?

浅見 好きなのはパターです。もともとはドライバーで飛ばすのが好きだったんですが、首を痛めてから飛ばなくなり、そうなるとパターの腕を磨くしかなくなって・・・(笑)。とはいうものの、思いがけずパットが入った時などは一日が楽しくなりますね。280Yくらい飛ばす友達がいるんですが、やはりどうしても曲がってしまうようなんです。その彼が「浅見君は飛んでも200ヤードくらいだからOBもないし、パターがうまい具合に入るととても嬉しそうにする。僕もそちらの方がいいと思うよ」と言ってくれました(笑)。

ゴルフの楽しみ方は人それぞれですから(笑)。
ゴルフを始められてよかったのはどのようなことでしょうか?

浅見 一番は、大自然の中を歩けること。マイナスイオンを浴びながら歩くなんて最高じゃないですか。それから友達との会話が弾むこと。交友関係が広がること。そして精神的に苦しめられること。

それはどういうことでしょうか?(笑)

浅見 ナイスショットした球がディボットに入っていたりとか、バンカーから出たと思ったものがレーキに当たって戻ってきたりとか、自分でよし、上手くいったと思っていても結果的に上手くいかないことがゴルフの場合多いですよね。そんなことがあると最初は投げやりになったことも多かったのですが、最近ではそういうこともむしろ楽しめるようになってきたんです。そしてそういった経験を重ねていくうちにゴルフだけでなく、人生の幅も広がったんじゃないか、ゴルフに広げてもらったんじゃないかなと思うようになりました。

すばらしいことですね。それではゴルフの魅力もそのあたりになるのでしょうか?

浅見 それに付け加えるとすれば、一日私たちが遊ばせていただいている陰には、とても多くの方の支えがあるということに気づいたんです。ゴルフ場にはフロントの方、グリーンキーパーさん、ウェイトレスさん、コックさん・・・と、とても多くの方が働いておられます。そういった方たちのサービスに支えられて私たちは気持ちよく遊ばせていただいているということに魅力を感じますね。

贅沢なひと時だと私も思います。社長は様々なゴルフ場へ行かれておられますが、その中でお気づきの点やゴルフ場へのご要望などがあればお聞かせ下さい。

浅見 ゴルフ場は、もちろん安定経営が第一だと思いますが、利益追求をし過ぎるあまりに、ゴルフ場ならではの社交場としてのゆとりを失ってほしくないなと思います。勿論ネットで効率よくエントリーできたり、より多くの頻度で利用してもらうために安価にすることを喜ぶお客様もおられます。どちらを選ばれるかは各々のニーズにもよりますが、間違ったゴルフ場選びをしてしまうとサービスやメンテナンス、価格の面でこんなはずではなかったということにもなりかねない。

メンバーシップコースでもパブリックコース的なところもありますね。

浅見 そうですね。だから経営方針をはっきりしていただいて、私たちのゴルフ場はパブリックで行こうということなら、それをはっきりと打ち出していただければ利用者側もわかりやすいと思います。他にも競技志向の方たちが集まるゴルフ場もあれば、ゆったりとラウンドしたいという方たちが集まるゴルフ場もあります。自分の志向と違うゴルフ場を選んでしまうとラウンドが楽しくありません。ですから、メンバーズゴルフサービスさんにはそういったゴルフ場の情報をしっかりと提供していただきたいと思います。間違ったゴルフ場選びをしてしまわないようにね(笑)。

責任重大ですね(笑)。
社長はとても健康そうなご様子ですが、健康維持のために日頃心がけておられることはおありですか?

浅見 やはり医食同源ということだと思います。おいしいもの、身体にいいものを食べるようにすれば自ずと健康的になるんじゃないかなと思っています。おかげ様で今のところ健康には特に不安もなく、ゴルフを楽しめていることに感謝しています。

このお仕事をされておられると朝はやはり早いのでしょうか?

浅見 午前2時半くらいですね。

それはたいへんですね。朝起きること自体、健康でなければなかなか・・・。

浅見 時間がある時は早朝集中的に仕事をしたあと、ゴルフ場に10時に集合ということもあります(笑)。

最後になりましたが社長の今後の目標であるとか、座右の銘がありましたらお聞かせ下さい。

浅見 松下幸之助先生の言葉の中で「梯子は誰が作ったのか」というお話しがあります。

梯子ですか?

浅見 2階に上がる梯子です。器用な大工さんが作ったのか?いや違うだろう。どうしても2階に上がりたい人が作ったんだろう。そういう思いで仕事もゴルフもやっていきたいと思うんです。例えばどうしてもこのパターを入れたいとかとても強い思いで物事にあたれば、実現できることがたくさんあるのではないかなと思います。その言葉が好きで、機会があれば紹介しています。ひとつの事に人よりも執着する、そうすると自ずと梯子を作ろうという発想が生まれるのではないかということです。

いいお話しですね。本日はありがとうございました。

京都全魚類卸協同組合 副理事長
http://www.zennaka.or.jp/
有限会社浅見水産 代表取締役 浅見 直幹 さん

Profile
京都市西京区在住
1961年(昭和36年)1月28日生まれ 満56歳
●ゴルフ歴  約25年
●所属コース 琵琶湖カントリー倶楽部
       京都ゴルフ倶楽部
       亀岡カントリークラブ
●ハンディ  12(琵琶湖カントリー倶楽部)

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